<メンバー>
たろー、おすぎ、りー、ぱろちん
<コース:1日目>
道の駅飛騨白山(10:10)~林道終点(10:55)~P1244(13:40)~P1624(15:35)~Ca1740m(16:20)・C1
2月2回目の三連休は涸沢岳西尾根へ挑戦の予定でしたが、週前半に季節外れの暖かい雨の後、冷え込み・・。条件は厳しくなっている上に天気も読めなかったので早々に転進。
行先は以前から気になっていた白山前衛の三方崩山。登山道があるし標高も2000m程なので、ゆったりと雪山テント泊を楽しめればよいかな~なんてこの時は思っていました。(甘かった・・)
天気予報は24日に向けて雨から徐々に回復傾向なのでのんびり集合し、道の駅飛騨白山を10:00に出発。小雪が舞う中、あまりテンションの上がらないスタートです。
最初は林道をクネクネと歩いて行きます。この辺りの雪はすっかり解けていると思っていましたが、場所によっては15cmくらい重い雪が残っていて中々ペースがあがりません。45分ほどで林道終点になり、堰堤を超えて登山道?へ入っていきます。
地図によれば道は谷の中を進んでいるのですが、道標も無く目印も偶にピンクテープがある程度なのでどこがルートなのかよくわかりません。適当に歩いていると雪の下に岩の隙間に足を取られ、踏み抜きを嫌って斜面に上がっていくと藪に阻まれ、どんどん体力を削られます。何とか尾根に乗ったときはホッとしました。
尾根は美しいぶな林になっていて、晴れていたらさぞかしきれいだろうなあって感じ。ただ、雪は柔らかく踏み抜きで中々ペースがあがりません。P1624に適地があったのでここでテント張ろうか誘惑にかられましたが、明日の事を考え計画のCa1740mまで頑張る事にします。
しかし、踏み抜きはさらにひどくなり、標高を100m上げるのに45分もかかってしまいました。テントを張ろうにも風は強くて体がどんどん冷えてきます。急いで整地をし、気持ちばかりの雪壁を作ったらパロチンを重し代わりにテントに入ってもらい何とか設営。
テントの中に入るとやっと人心地着きました。水を作りながら乾杯。外は風がビュービューと吹いていますが、温かいテントの中で鍋を囲んでいると思ったよりもしんどかったけど来て良かったな~と感じるひと時。お腹がいっぱいになったら明日に備えて就寝。
<2日目:コースタイム>
C1(8:40)~P1886(9:25)~P1956(9:50)~P1886(10:15)~C1(10:50~12:05)~P1244(13:50)~林道終点(15:30)~道の駅飛騨白山(16:10)
夜はテントを叩く風の音で中々寝付けなかったけどいつの間にかすぎちゃんの目覚ましが鳴りだす・・。まだ風がバタバタいっているし、外は昨日同様ガスガスなので二度寝を決め込みます。
で、気が付いたら外はすっかり明るくなり、青空が広がっていました(しまった)。急いで朝食を食べ出発します。
頂上までは距離も標高差もあとわずか、あっという間に頂上に行けるだろうと思っていましたがいきなりの急登に心臓バクバク。しかも目指す斜面は数日前の異常高温と雨で雪が緩みあちこちにクレバスが出来ていてルート取りに気を使います。ナイフリッジや急斜面のトラバース、アイゼン、ピッケルをフル稼働させて登っていきます。
あまりの緊張の連続にP1886辺りでパロチンがギブアップ。3人で先に進みますが、一人で長時間待たせるのも危険なのでP1956で引き返す事にします。頂上には行けませんでしたが、雲海に浮かぶ北アルプス、御嶽、乗鞍の山々に大満足となりました。
下山は慎重にバックステップでテン場まで。テントを撤収し昼食をとったら登って来たルートで下山します。昨日はどんよりとした曇り空でしたが今日は青空なのでぶな林が一層美しい。
途中、登って来た尾根をやめて、トラバースをしている夏道で下ったら雪が硬くて歩き難いの何の・・。パロチンのアイゼンが外れるトラブルがありすんなりと行きません。
雪の途切れた藪斜面でまたまたパロチンが固まって・・いろいろありましたが16時過ぎに無事に道の駅に辿り着きました。
帰りは平瀬の温泉が休業中、白鳥は大混雑でお風呂をあきらめ、寄り道をせずに帰宅しました。お疲れ様でした。
雪の三方崩山、記録が少ないだけあって安易な気持ちで登ると苦労させられますが、上部の雪稜は北アルプスを思わせる充実度。また来てもいいなあと思いました。
参加のみなさん、ありがとうございました。
記)たろー
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