<メンバー>
たろー、ふみふみ、なべちゃん
<コース>
しらび平駅(7:35)~日暮しの滝(8:00)~宝剣の滝下(9:45)~10mCS滝下(11:30)~30m滝(12:55)~巻き開始~40m滝下(14:20)~中御所道~千丈敷カール(16:15)~千丈敷駅(16:20)
お盆遠征前に標高差のある沢に行っておきたいと思い、中央アルプスの中御所谷に行ってきました。
中御所谷は過去3回遡行した事がありますが、いずれも巻きに失敗したり時間切れで敗退したり、満足する遡行はまだ出来ていません。その時よりも経験は積んでいるはずだし、メンバーも今シーズンしっかりと沢を登ってきたなべちゃんとふみふみさん。出発するまでは楽勝だと思っていました。
奥の深谷で遊び過ぎたので帰宅が遅くなり、バスの始発に間に合うように出発したのであまり眠れません。それでも駒ケ根にはあっという間に到着、中央アルプスは近くていいなあ。
しかし、菅の台の駐車場に入ろうとすると係員が寄ってきて「前日に強い雨が降ったので県道の点検が終わるまでバスは出ない」との事。ガーン・・・。他に選択肢も無いのでバスの列に並んで待つことに。結局バスに乗れたのは当初予定から1時間半遅れて7時前でした。
しらび平でバスを降り、沢装束に身を固めたら遊歩道を歩いて日暮の滝へ到着。水量は少し多いかな?って程度だったので一安心。これまでは滝の右のカンテから登りましたが、今回はその横のコーナー状に取りついてみます。なべちゃんがフリーで登りましたが見た目以上に渋かったので後続にはロープを出す事にしました。
2段目も滝の右側を登りますが何だか滑って難しく感じます。この辺りはこれまで苦労した記憶が無いのにおかしいなあ。
その上は登れないCS滝なので右の支谷を少し登り薄い踏み跡を辿ります。懸垂したくなるのを我慢して上流へ進んでいくと何とか歩いて谷に降り立つ事が出来ました。登りで時間がかかってしまいましたが少しは挽回出来ました。
すぐに宝剣の滝1段目が現れます。前回は右側をサクッと登ったので今回もなべちゃんリードで取りつきます。しかし、季節のせいかヌメリが激しく中間支点を取りながら慎重に進みます。最後の乗り越しは一旦流れの中に入るルートを取ってしまい、ツルツル、ヌメヌメでとても苦労しています。私もフォローで登ったけどよく登ったなあという感じでした。
サクっとは行けない
2段目、3段目は左側の乾いた岩をフリーで超える事が出来ました。4段目はやはりヌメヌメで水線を進めず、左の草付きから超えました。
CS10m滝の下で昼食を摂った後、右から巻き上がります。ザレた斜面を騙し騙し登り、トラバースラインに入るとボルトがあったので一安心です。中間支点をとり、下り気味にトラバースして落ち口まで。滑りのせいかここまで思ったよりも時間がかかっていますが想定内。
CS滝を超えると両岸が高くなり谷はゴルジュ状になって来ます。この辺りはそれ程難しく無かった印象ですがここも滑りのせいでコース取りが難しく苦戦しました。
そうこうしている内に2016年に引き返した30m滝に到着。前回よりも45分早いです。これなら千畳敷まで抜けられそうだと一安心。
しかし、安心するのは早すぎました。巻きに使った左ルンゼを登り過ぎで一苦労、また、下降ルートを探すのにも時間がかかってしまい、何とか谷に降りるルンゼを見つけ、谷に戻った時には(時間の)貯金を使い果たしてしまいました。
40m滝下についたのは14:20。ロープウェイの最終は17:00、残る標高差(400m)を考えると時間の余裕がありません。最終ローウウェイのロープウェイに乗り遅れると大変なので、残念ですが中御所道を使って千丈敷に上がる事にしました。
40m滝の巻きは左の支谷から。まだ残雪があり、雪解け水はとても冷たかったのですが、ロープを使わず安定した場所まで登る事が出来ました。
そこからはともかく上へ上へあがって行くとテープの目印と明瞭は踏み跡の中御所道に出ます。フィックスロープも真新しく、誰か整備する人がいるようです。
水が無くなった途端に元気の無くなるなべちゃんを後目に、ふみふみさんを先頭に中御所道を登ります。ニッコウキスゲに癒されましたがそれでも千畳敷カールまではきつかったです。
千畳敷カールにて
中アの稜線はガスで覆われていましたが、ロープウェイの順番を待っている間にガスは取れ、千畳敷が初めてのなべちゃんも絶景を楽しむ事が出来ました。
結局、最終17:00発のロープウェイに乗って下山。水が少し臭ったので温泉で汗を流して帰りました。
軽い腕試しの積もりで挑んだ中御所谷でしたが、思ったよりも手強く、またしても納得のいく登りが出来ませんでした。最も痛かったのはバスが出なかった事ですが、もう少しスピーディーに登攀をし、巻きルートも慎重に見極めていたら、と思うと悔しいです。次回挑戦する時は千畳敷で昼飯を食べて宝剣を往復するくらいで行きたいなあ。参加の皆さんありがとうございました。リベンジしましょう。
記) たろー
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