西穂高岳西尾根 2024.4.7


〈メンバー〉りー、おけい(L・記)

〈コース〉RW駐車場4:15〜穂高平小屋5:20〜西穂高岳14:00〜チャンピオンピーク14:20〜ピラミッドピーク14:40〜西穂独標15:00〜西穂丸山15:30〜西穂山荘15:45〜西穂高口16:35–RWにて下山


 西穂高岳西尾根「どうだった?」と聞かれたら「今までの山行の中で1番シンドイところ」と二人共答えるだろう。下山後の温泉も早々に切り上げいつもなら食事するが、緊張感が続いたのとあまりの疲労感に大食いクイーンの私達が食欲も無く何も食べずに帰宅。それくらい心身共に疲れ切った山行でした。

当初3時には出発する予定が、私が集合場所を間違え約1時間のロス…これは大きいダメージだが最悪13時までに登頂すれば最終RWには大丈夫だろうと気を取り直し出発。駐車場も有料Pで登山口に1番近くに止め、せかせかと歩きにくい林道を急ぎ足で歩きます。順調に穂高平小屋まで到着、この先牧場を横切り西尾根の取付きに、ここから地獄の始まりで取付きは地獄の入口。

牧場?を横断します。

なんじゃこの急登は?って言うくらいの斜度、まるで沢登りの最後のツメという感じで雪、土、雪、土、そして時々ヤブの繰返し。ツボ足である程度まで頑張るが、この急登はアイゼン履いた方がが良くないか?という事で急登の途中で木に掴まりながらアイゼンを履き最強アイテムを身につけて再び急登をひたすら登る。

急登
そして急登
これまた急登
やっぱり急登

約1900m付近までは樹林帯の中をずっと急登を登る…時折後ろを振り返り木々の合間から見える雪を被った笠ヶ岳が圧巻!この景色に元気つけられまた標高が上がれば左手には穂高連峰、奥には槍ヶ岳の穂先も見えます。

背後の景色、木が邪魔ですが圧巻な景色
左手側の景色、槍の穂先はど〜こだ?笑

また午前中はこちら側は日が当たらない為、気温は高いが暑さでバテることは無かったです。そしてここはバリエーションルートか?ってほどピンクテープバッチリ笑。但し2400m付近まで、それ以降はルーファイ必要。また各途中目的とする地点には手作りの標識もあり、各標識のあるところはテン泊適地である。


1946m地点を過ぎたあたりからは斜度もゆるみ尾根らしい道になり、陽もあたりはじめます。右手にはロープウェイも見えます。2400m地点あたりを過ぎたらいよいよ雪稜と岩稜帯がはじまります。前方には西穂高岳がそびえ立ち、もう少しだと感じられます。(←実際はめちゃ遠い苦笑)

右手側の景色、沢を登るバックカントリー人達の姿も

2400mを超え少し行くと大きな岩場が目の前に現れます。右にも左にもトレースがあり、迷いましたが新しそうな右手を選んで行くと途中で消えてます。戻って左手から岩場を巻くことに、こちらが正解です!私達が急登でヒーハー言っている時に後ろからソロのめちゃくちゃ速いおじさんが抜いて行ったので、後々その方のトレースが助かりました。この岩場を巻くのもかなりの急登で巻く際は手がかりが頼りなくトラバースするのにビビリます。

山頂直下あたりまで、雪稜、急登、トラバース、ヤブの繰返し、時間も丁度お昼頃で気温も高い為、雪もゆるんでます。トラバースしている時に足場が崩れた時は終わったと思いました。時間も押してるのに中々山頂に付かない為、「撤退」をりーちゃんが言いますが、とてもあの2400mからの岩場の急登を戻る勇気が無く、山頂が見えてるため、「あと約1時間くらいじゃない?もう少しだから頑張ろー」と言うが、そこから約2時間はかかりました。山頂直下が岩場で掴んだ岩が動いたり崩れたりやまたガッチガチに凍っている箇所もありピッケル、アイゼンが刺さらずルートを取り直したりと時間がかかりました。

そしてついに山頂に!

登頂の喜び記念撮影もそこそこに、今度はRWの最終便に間に合うかどうか瀬戸際の為、速攻で下山です。この先写真も無し。ゆっくり食べてる暇も無い為、パンを歩きながら口に入れますが、ずっと急登で空気も薄いため口が開きっぱなしで喉の奥までカラッカラ。パンで窒息するかと焦るぐらい唾が出ない。後から食べようとズボンのポッケに押し込み先を急ぎます、動くたびにパンからクリームが出る感触が布越しに伝わりますが、かまってられない。またこんな時に限って私の脚(前太腿)それも両脚攣り全くペースを上げる事が出来ず、必死に降ります。見兼ねたりーちゃんがザックを持ってくれますが、ペースは上げれず、丸山過ぎたあたりからは尻セード出来るところは尻で降ります。ギリギリ最終便1時間前に西穂山荘まで来れ、駄目もとでりーちゃんに山荘に「オバさん2人がRWギリギリ」だと伝えてもらい、私は皆んな心配してるだろうと会にメールを打ち、新穂高RWに電話を入れようとしていたらりーちゃんが戻って来て「間に合うから頑張って」と言われたと。とりあえずやるだけやるしかないから、上がらないペースで必死で頑張る、頑張る!りーちゃんに先に行ってもらいRWの職員にも声をかけてもらいました。最終的には最終便の約10分ほど前に到着しましたが、りーちゃんをはじめ各色々なところに自分の遅刻、体力、技術、知識不足で大変な迷惑をかけてしまい本当に申し訳無いと思います。今後このような迷惑をかけないようこの体験を深く反省します。

また最後まで一緒に頑張ってくれたバディに感謝!ありがとうりーちゃん!!

コメント入力

  1. たろー より:

    すごい!自分がチャレンジするときの参考にさせてもらいます。
    また教えてね

  2. なべちゃん より:

    ドMな山行ですね!
    けいこオバハン、めっちゃ頑張った山行ですね!ポッケのクリームがきになりますが…?その後…まみれ…?
    りー社長もやる時はヤル子なのですね!(いつも眠たい人なのかなと…)