大峰 白川又川 岩屋谷 沢登り 2023.09.02-03

岩屋谷滝(雄滝)

<コース>
○1日目
岩屋谷橋(7:10)~入渓(7:30)~10m滝(7:55)~40m滝(10:00)~巨大CS15m滝(13:30)~雌滝下(14:15)~雄滝下(15:50)泊
○2日目
雄滝下(8:00)~稜線(9:05)~小峠山(10:15)~水尻(12:25)~岩屋谷橋(12:50)


 白川又川流域は魅力的な沢がたくさんあるのですが難しい沢が多く、まずは手始めにと岩屋谷を狙っていました。数年前から計画を立てていたのですが悪天延期が続き、今年も6月に次いで2回目の計画でようやく決行に漕ぎつけます。

 事前の調査では、あっさり日帰りで抜ける強者もいれば、途中で厳しいビバークをしているパーティーもあり、果たして自分たちはどうなのか?ドキドキしながら当日を迎えました。

 未明に愛知を出発し、針経由でR169を南下します。岩屋谷の出合いは先週の前鬼川よりも北にあるので上北山村の道の駅からあっという間。近いなあ~と感じてしまいました。(距離の感覚がマヒしている?)

 橋の袂に駐車し、出発の準備。橋から見える岩屋谷川はこの先にゴルジュなんてあるの?と思う位護岸が整備されていますが、林道終点から谷に降りるとそれなりの雰囲気に。

この奥にゴルジュなんてあるの?
林道終点から入渓
それなりの雰囲気に

 巨岩の間を縫うように遡行していくと最初の核心である10m斜滝が現れます。まずは定石どおり左岸の岩棚をトラバースしていくとヌメリも無くあっさり通過できました(台風の大雨で磨かれたのか?)。後続はフィックスロープで通過。

左岸のバンドをトラバース

 その後も巨大な岩がチョックストーンとなって行く手を阻むので、ルーファイしながら進んでいきます。ルートは探せば何とかなる楽しい遡行。

チョックストーンが多い
岩の隙間に活路を見出す

 何だか前方が明るくなっているなと思ったら、そこには美しい40m滝が落ちていました。(岩屋谷子滝とも無名滝とも呼ばれているようです)ここも定石通り右岸のルンゼから巻きます。下部が滑っている為ロープを出しました。(しま君リード)

 雰囲気的に途中から木を伝いながら落ち口の方へ斜上して行けそうに見えましたが、ルンゼを最後まで詰め、小尾根を乗り越すのが正解のようです。ルンゼの上部は倒木がありちょっと嫌な感じ。

美しい40m滝(岩屋谷子滝?)

 子滝の上は一旦穏やかになり、小滝や斜滝が連続する優しい区間。快適に水線を進んでいきます。バンドのある10m斜瀑は水流の下を潜るように突破、楽しい。

バンドのある10m斜滝
水中突破
ナメ滝もある

 やがてチョックストーン滝が増えてきて、右側の壁が立ってくると写真で良く見る巨大CSの滝。ここも写真ではその迫力が伝わらない滝で思わずため息が出ます。しばらく眺めて突破口を探りますが、幸い左側の流れのすぐ側をフリクションを利用して登る事が出来ました。

巨大CS滝
デカい!
水流際を直登

 更に少し登り、岩を潜ると目の前に雌滝が現れます。レース状に流れを落とすその姿は優しく女性的で上手く名付けたな~っていう感じ。滝裏に行ったり、水を浴びたりしばらく滝鑑賞タイム。

岩を潜って
雌滝が現れた
岩屋谷雌滝
シャワーを浴びる

 滝鑑賞の後はいよいよこの谷の核心部、雌滝の巻きに入ります。まずは右岸のルンゼを登り、ルンゼが行き詰まった所にある枝ルンゼに入り、ロープを出す事にします。1ピッチ目は少し立った岩壁を登りルンゼの奥でピッチを切ります。2ピッチ目は腐葉土の詰まった傾斜の強いルンゼで中々厳しい登りでした。

右岸ルンゼを詰めて
ロープを出して枝ルンゼに入って行く
2ピッチ目の腐葉土ルンゼ(上から翌日撮影)

 支尾根に上がると雄滝の下には歩いて降りられます。滝見物の人がつけたと思われるピンクテープもありました。滝下で泊適地を探します。

雄滝下に到着

 雄滝の下は上手くタープを張れる平地が少なく、尾根上で泊まろうかという案も出ましたが、大岩の横に何とかスペースを見つける事が出来ました。あとは焚火を熾して楽しい宴会。雄滝から落ちる音をBGMに今回も素敵な夜になりました。

岩陰にタープを張る
ビールを冷やして
楽しい宴会


 翌朝、朝日が雄滝に当たり輝いています。素晴らしい・・。ここに泊ったかいがありました。のんびり出発準備をしたら昨日降りて来た尾根を登ります。比較的明瞭な踏み跡もありましたが、途中ピンクテープを見失い若干のルートロス。それでもすぐに復帰し、無事小峠山への尾根にたどり着きました。

朝日に輝く雄滝
雌滝の落ち口
途中に出て来た岩屋

 下山の尾根道は暑さでフラフラ・・、途中、大事な所をマダニ噛まれている事が判明し取り除くのに一苦労。水尻に着いたのはお昼を回ってしまっていました。後は道路を歩いて車まで戻り、上北山の道の駅でお風呂に入って帰名。

稜線からは大日岳が見えました

 白川又川、岩屋谷。噂に違わぬ素晴らしい谷でした。天気も良く、水量も適度にあってベストコンディションで遡行出来たと思います。

 7月、8月と大幅に時間超過したり、ヘロヘロになったりと、自信を失っていましたが今回、ほぼ計画通りに遡行する事が出来、「まだまだ捨てたものじゃ無いな~」と思う事が出来ました。

 老け込むのは未だ早い。まだまだ体を整えてまだ見ぬ谷へ挑戦して行けたらなあ。参加の皆さんありがとうございました。

記)たろー

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