台高 小木森谷 沢登り 2020年沢初め  2020.03.21

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小木森滝


<メンバー>
たろー、なべちゃん、いさお

<コース>
駐車地(8:05)~ハゲオロシ谷下降~本流(8:45)~ケン淵滝下(10:00)~狸谷出合(11:00~11:20)~小木森滝下(13:00)~中段テラス(13:30)~小木森滝上(14:00)~林道(14:30)~駐車地(15:10)


 春分の日の三連休、当初は雪の槍ヶ岳を目指すつもりだったが天候(爆風&雪崩の心配)の関係で断念。サブプランの谷川岳も天気がイマイチということで、「えーいもういいや。いっそのこと沢に行こう」と雪の北アルプスから紀伊半島へまさかの転進です。

 行先は大滝見物を楽しもうと台高南部の小木森谷をチョイス。高速道路のおかげですっかり便利になった三重県南部は十分な日帰り圏内。住古川沿いの林道をゴトゴトと辿り、ハゲオロシ谷の手前のカーブに車を置いて出発します。

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駐車地からすぐにハゲオロシ谷

 まずは本流へ向けてハゲオロシ谷を下降。久しぶりの沢靴の感触を確かめながら巨岩の谷を下っていきます。慣れるまでは恐る恐るになりますが、慣れてしまえば大丈夫。足が軽いっていいなあ。

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橋を潜って

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恐る恐る下る

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本流に到着

 本流は飛び石で軽快に進んでいきます。今日は膝上は濡れないようにと思っていましたが、どうしても腰まで入らないといけない場所があり、思わず奇声があがります。それでもなぜかニヤニヤしてしまうのは、やっぱり沢が一番好きだからなのでしょう。

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遡行開始

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冷たい~けどニヤニヤ

 泳ぎが必要なゴルジュは巻き、巨岩をやり過ごしながら進んでいくと見事な逆くの字の「ケン淵滝」。やっぱり紀伊半島は山が深いなあ。ケン淵滝は左岸についた杣道の痕跡をたどりながら巻き上がりますが、不明瞭かつ傾斜が強く、少し緊張した。何とか巻き上がり狸谷との出合いでお昼ご飯。

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右から巻き(杣道利用)

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左から

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まだ落ちられない

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早速シャワー(好きやねえ)

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ケン淵滝

 小木森谷に入るとすぐに小木森滝前衛のゴルジュが現れます。5mほどの小滝を水流をうまくかわしながら超えて一段上の岩の上に登ると、そこから左岸の岩壁上に這い上がるのが今回の技術的核心です。

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まず小滝を超える

 前回のように3mくらい上に生えている木に向かって投げ縄を試みますがうまくいきません。仕方ないので、残地ハーケンにアブミをかけてA0突破。あとはきわどいトラバースをして小木森滝の下にたどり着きました。

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投げ縄に挑戦するも・・

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残置ハーケンにアブミをかけて

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トラバース

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小木森滝の下へ

 小木森滝の下はいやになる程の巨岩帯です。一人では突破が難しい段差もあり、ショルダーなどを駆使してルンゼを進み、適当な所を折り返して中段のテラスに上がります。

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薄暗いルンゼを登って

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すごいなあ

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上段の滝壺

 テラスでのんびり滝を眺めた後は踏み跡を辿って滝の上まで。テープがべたべた貼ってあったので、すんなりと滝の上まで出られました。そして落ち口からの絶景を楽しみます。

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小木森滝、上段

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カメラに上手く収まらない

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集合写真

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落ち口からは海が見える

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記念撮影

 ここから上流も面白そうな区間が残っているみたいだけど、今日は小木森滝でお腹いっぱい、杣道を利用して林道まで歩き、後は林道をテクテク歩いて車まで。お疲れ様でした。

 北アルプスでは爆風の天気でもぽかぽかと穏やかな紀伊半島の沢はやっぱり楽しい。天候に悩まされる雪山よりも沢に切り替えた方が心にも優しいかな。今年は強力メンバーもそろったのでガンガン沢にいきたいなあ。皆さんよろしくお願いします。

記)たろー

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