御在所藤内沢の下見 2021.02.06

20210206_御在所藤内沢04


<メンバー>ふみふみ、くろ
<コースタイム> 7:00 中道P – 7:50 藤内小屋 – 8:16 藤内壁出合 (藤内沢- αルンゼ) 10:00 裏道下山口 (3ルンゼ) 12:30 中道下山口- 13:50 キレット – 14:25 中道P


今年は鈴鹿でも雪が降るので、近場で雪山が楽しめる。しかし、降った雪は数日後には溶け始めるため、降るなら金曜日にして欲しいと毎週願う(笑)
今日は、雪山研修会の開催場所を下見するために御在所藤内沢へ向かうことにした。

中道駐車場は7時前の段階で数台しか停まっておらず、予想以上に少ない。
準備を終えて、冬季閉鎖中の鈴鹿スカイラインの真ん中を裏道登山口まで下る。
裏道は、藤内小屋を過ぎても殆ど雪がなく、「明日の研修会は、伊吹山かなぁ・・・」と早々に結論を出す。

20210206_御在所藤内沢01
 <藤内小屋まで雪無し>

藤内壁出合でアイゼンを履き、藤内沢へ入る。
テスト岩の先は雪がまったくないので、一の壁方面から回り込むことにした。
藤内沢を登るのは今日が2回目な気がするが、数年前の記憶がはっきりと蘇ってくる。
「あー、ここ登りにくかったなぁ。このルートは初級研修には向かないなぁ」と独り呟く。

20210206_御在所藤内沢02
 <藤内沢取り付きは雪が少なく登れない>

20210206_御在所藤内沢03
 <ピッケルとしっかりと決めながら難所を登る>

核心の岩登り箇所は、お助けロープが常設されているものの、やわり難所に変わりはない。
ロープを右手で握りしめ、左手でピッケルを打ち込み、前爪だけを小さい岩のスタンスに掛けて乗り越える。
「ちょっと休憩しよー」

20210206_御在所藤内沢04
 <核心を乗り越える>

「このまま藤内沢を詰めても面白くないので、αルンゼへ寄り道しませんか?」と相談を持ち掛けると、『どっちでもいいよー』の返事が返ってきた(^^)

αルンゼは先行者のトレースが無く、鹿の足跡を辿ることに。
しかし、沢沿いは踏み抜き地獄で苦戦する。
「鹿はすごいねぇ」。『四つ足だからかなぁ?』とか言いながら、県境稜線へ出た。

20210206_御在所藤内沢05
 <αルンゼは凍っているように見えるが、とても柔らかい>

20210206_御在所藤内沢06
 <前尾根P1とP2が見える>

御在所山上公園は、爽やかな春の風が吹いていた。
まだ10時である。
「ちょっと寄り道してもいい?」と相談し、3ルンゼへ向かう。

気温は高めだが氷壁はまだ残っていた。
先約さんが居たので、ルンゼ下り口の横へトップロープを張って少しだけアイスクライミングをやってみる。
ガイドさんがお客さんへレクチャーしているのを横で見ながら、「ふむふむ・・・」と自分のものにする。
が、実際にやってみると上手くいかない。
ポイントは足の動きで、『寄せて、上げて、開く』のリズムなんだと。
(左足に右足を)寄せて、(左足を)上げて、(右足を左足の横へ)開く。次に右手を上げて、(左足を)寄せて・・・を繰り返す。
ふみさんはコツを掴んだようで、『楽しい!』と喜んでいました。

20210206_御在所藤内沢07
 <寄せて、上げて、・・・>

もう一度山上公園へ上がり、昼食にする。
目の前には、雪のない国見岳と雪が豊富な御池・霊仙が対照的だ。
「明日はやっぱり伊吹山かなぁ(^^)」

20210206_御在所藤内沢08
 <北の方は雪がある>

下りは中道なので、12本アイゼンをチェーンスパイクへ履き替えたが、下り始めは前爪を蹴り込みたくなるようなザレ場だった。
ここも初級には難しいかなぁ?

下見?を無事に終え、明日の行先変更をみんなに告げた。

くろ(記)

コメント入力