塩見岳 2021.01.09-11

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快晴の塩見岳へ


<メンバー>
たろー、おすぎー、りー、いさお、もっちゃん、つよっさん、おりえ

<コース1日目>
鳥倉林道ゲート(8:40)~鳥倉登山口(11:10)~三伏峠小屋(15:10) 泊


 鈴ハイで2017年3月に塩見岳にチャレンジしたけど登頂できず。で、今回はリベンジ山行となった。

 以前のメンバーは3人だけ。塩見岳自体が初めてのメンバーもいて、それぞれの想いを胸に出発。冬期ゲート駐車場には先行車が1台。3連休だというのに、まさかの1台だけ。

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冬はゲートから歩きます

 ここから鳥倉登山口までは、延々と約2時間半林道を歩く。うんざりしてきたころにようやく登山口に到着。昨年の9月に塩見岳に来た時にはなかった東屋が建っていた。どうも自転車置き場として活用されているらしい。無雪期は長い林道歩きを嫌い、自転車で行く人も多いからなぁ。

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長~い林道歩き

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二つ目のゲート

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鳥倉登山口

 三伏峠まではチェーンアイゼンで行けるくらい。最近チェーンアイゼンの使用頻度が高く、必ず携帯するようなった。ちょっとしたところで使えるのがありがたい。雪はそれほど多くなく歩きやすく、いいペースで三伏峠小屋に着いた。

 明日のことを考えると本谷山付近まで進んでおきたかったが、時間はすでに15時過ぎているし、体力的にも余裕なく、ここでテントを張ることにした。

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本格的な登山道へ

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雪はそれ程多くない

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ワシワシと進む

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トラバースが多い

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銀世界

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急登をこなすと

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あと200歩

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小屋が見えた

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三伏峠

 テントを設営中、まさかのことが… 5テンのフライを忘れたのだっ。うそやんっっ。しかも冬に2泊もあるのに。致命的… ツェルトをフライ代わりにかぶせてみたが、全部覆えるわけはなく。しかもこんな時に限って雪が降ってきて、前室がないからテント内に雪が入ってしまい大変だった。まぁいろいろと勉強になりました。

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-15℃でフライ無し・・・

 この日は3日間のうちで1番冷え込む予報で、足先が冷えてなかなか寝付けなかった。外の気温は-15℃くらいだったのかな。


<コース:2日目>
三伏峠小屋(5:50)~本谷山(7:00)~塩見小屋(9:40)~塩見岳(11:35~12:05)~塩見小屋(13:00)~本谷山(15:00)~三伏峠小屋(16:30)


 翌日、テント内は霜だらけ。寝ている間も顔に霜が降ってきて寝られないし、今までのテント泊で1番の寒さ。今日は長丁場なのでヘッデンスタート。本谷山までは先行Pのトレースもあり、さくさく進むことができた。

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ヘッデンスタート

 本谷山には2人組のテントがあり、まだ出発していなかった。ここで休憩している間に地平線がピンク色に染まっていき、澄んだ空気のなか素晴らしい朝焼けを見ることができた。今日は晴れ予報だし、期待がふくらむ。

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本谷山(先行者のテントが)

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日の出

 この先はトレースがうすく、たろーさん・いさおさん・おすぎさんのワカンメンバー(その他はアイゼン)が道を切り開いていってくれて、とても頼もしかった。

 4年前の山行の時は権右衛門山を通る尾根歩きをしたが、今回は雪が少なく夏道で行くことができた。尾根通しで行こうとしたが、ヤブが濃くてなかなか前に進めず、時間短縮もできたし夏道使えてよかった。

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ワカン隊を先頭でトレースをつけていく

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権右衛門山は夏道で巻く

 稜線に出ると真っ白な南アルプスの山々がドーン。青空に映えます。塩見小屋は雪に埋まっておらず(4年前は完全に埋まりどこに小屋があるのか全く分からなかった)本谷山泊の2人組が追いついてきた。私たちのトレースをとてもありがたがってくれて、こっちもうれしい気持ちになるなぁ。

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青空と霧氷

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真っ白な山々

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塩見小屋は埋もれていなかった

 アイゼン、ピッケル、ハーネス、ヘルメットの完全装備でいざリベンジへ。この先は無雪期でも怖く感じた岩場歩きがメインとなる。トレースはなかったが、雪が少なく岩が露出していたおかげで、ペンキマークを頼りに進むことができた。行っても行っても新たな岩場がでてきて、もう少しという山頂が遠かった。この区間とても長く感じた。

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リベンジ開始

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天気は最高

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森林限界を超えた

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ここから先は未知の世界

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ペンキマークが出ているのでルーファイは楽

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いよいよ塩見岳へ

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慎重にルーファイしながら進んでいく

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これを登れば

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西峰に到着

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塩見岳(東峰)

 塩見小屋から約1時間半で塩見岳に到着。空は快晴、風もそれほど強くなく、最高の登山日和。南アルプスの主要な山々がすべて見渡せ、360度のパノラマを時間の許す限り満喫したかったが、寒くて30分が限界だった。こんなに天気がいいのに、やっぱり3000m級の冬山は寒さが違う。

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絶景かな

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絶景かな

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記念撮影

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休憩も30分が限度

 時間をかけて登った道も下りだとあっという間。樹林帯で時おり現れるベストスポットからは塩見岳がよく見え、あそこに登ったんだなぁとニタニタしてみる。まだまだ快晴で、青と白のなかの塩見岳はほんとかっこいい。三伏山からの眺望も素晴らしく、風がなければここでテント泊してみたい。下りといってもアップダウンがあり、疲れた体に登り返しはこたえた。

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さあ、戻ろう

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塩見小屋

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本谷山

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さっきまであそこにいたんだね

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三伏山 ここでテント張ってもいいね

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テン場に到着

 テントに戻り水作りの準備を始めたが、冷え切った体に冷えきったテントではバーナーをつけても一向に温まらず、5テンの広さとフライがないことも相まって、極寒。なんせいろんな物が凍ってしまい、チーカマまで凍ったのにはびっくりした。アルコール度数の高いお酒は凍らなかったが、ワインや梅酒はコップに注いだ瞬間にシャーベット状になってしまった。いろんなことが初体験できて、冬山テント泊の経験値がちょっとはあがったかな。


<コース:3日目>
三伏峠小屋(7:00)~鳥倉登山口(9:30)~鳥倉林道ゲート(12:30)


 3日目は帰るだけなのでゆっくりめに出発。下りはほんと早く、鳥倉登山口までは何の苦もなく2時間半かからずだった。ここから長い林道歩きで気持ちは終了していたが、思っていたよりは長く感じなかったのはよかった。

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さあ、帰りましょう

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帰りはサクサク

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トラバースは慎重に

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2時間半で登山口に

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再び長い林道

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ゲートに到着

 天気や雪質、雪の量など、4年前とは条件が違うのでリベンジ成功?なのかはわからないが、私はこれで大満足。いい条件のもとで登頂できて、素晴らしい景色も見られて、いろんな経験ができ、充実した3日間だった。

記)もっちゃん

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