<メンバー>カブ、なお、くろ
<コースタイム>6:40 御在所裏道P – 7:15 藤内小屋 – 8:20 前尾根取り付き – 15:20 前尾根P2 – 17:30 御在所裏道P
暑さも少し和らぎ、岩シーズンの再開です。
昨年開催したロープワーク講習会で、『2020シーズンは、前尾根へ行くよー』と参加者にハッパを掛けた。その第一弾がいよいよ始まる。
藤内小屋を過ぎ、北谷の先に前尾根が目の前に見えてきた。空も青く、岩登りに最適な天気だ。
今日は3人なので、かぶちゃんを間に挟んで、なおちゃんとクロがリードで登る作戦。四連休だというのに、前尾根の取り付きには誰もいない。後ろから煽られる心配もなく、快適に登れそうだ。
まずは、なおちゃんがP7をさくっとリードで登る。次いでかぶちゃんがセカンド、サードはクロの順。中間でリードを交代し、前尾根ノーマルルートの核心部をくろがトライする。
久々の前尾根だったので、すごく緊張しながらも何とかクリア。
次のP6はなおちゃんリードの順番だが、『譲るわ(^^)』と笑顔で返され仕方なくクロがリードで登る。
P6の核心部は、抜け落ちたピトンに換わりペツルボルトが新設されたので怖さは半減している。しかし、ムーブの難しさに変わりはなく、「うぉりゃー!」と気合一発で乗り越える。
P5はなおちゃんリードで難なくクリア。
その後、休憩を挟みながらP4とP3を交互にリードし、P2やぐらへ到着。3人で登ってきたので、予想以上に時間が掛かっている。
「どうする?」と二人に声を掛けると、『リードしてくれるなら登ってもいいよ』との返答。
P2は、ほぼ垂壁で大き目のクラックが続いた後に一息つけるテラスがあり、その上に体を大きく外に放り出さないと登れないようなチョックストーンが待っている難しいルートだ。
気合を入れ直して登り始める。クラック部分は難なくクリアしたが、チョックストーンはやはり怖い。体を外に出すのが怖いので、チョックストーンの側面とそれを支える岩の間に半身になって体を入れ、背中と足を突っ張って登った。
チョックストーンのもう一段が終了点だが、ここも地味に怖い。そして、この日のために買ってきた大型カムをザックに入れたままだったことに気付く・・・
「うーん」
何とか登り切り、かぶちゃんに声を掛ける。
かぶちゃんは、さすがの身のこなしで登ってきたが、最後のなおちゃんが核心部で四苦八苦。
『ムリ!』
「がんばれ!」
『絶対無理やし(T_T)』
「君ならできる!」
数分粘っていたが、意を決して岩の外に体を放り出した。
時間がかなり押したので、下りは超スピードで歩きヘッデンを免れた。
3人がそれぞれの思いを抱いて登った前尾根。今年は、あと何回登るかなぁ。
くろ(記)
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