台高 父ヶ谷 沢登り 2020.07.18

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岩がでかい


<メンバー>
たろー、ふみふみ、なお、なべちゃん、おりえ、いさお

<コース>
 父ヶ谷林道駐車地(8:25)~下降点(9:00)~入渓(9:20)~鎌ヶ谷出合(9:35)3~クグリ(11:00)~一の壺(14:40)~ニの壺(15:20)~牛鬼淵(16:10)~二俣(16:45)~林道(17:30)~駐車地(18:50)


  なかなか開けない梅雨のおかげで今週の沢泊も延期。土曜日の紀伊半島は晴れ間も見えそうなので、日帰り沢に変更。行先は宮川水系の父ヶ谷です。

この谷、ガイド本にも乗るメジャー渓なのですが、「面白いのは後半のゴルジュのみ、前半のゴーロ歩きがちょっとなあ・・」と思い込み、食わず嫌いで今まで来てしまいました。ですが、詳しく調べてみると面白そう。久しぶりの初見の沢。ワクワクします。

朝、大台道の駅に集合し宮川ダムまで車を走らせます。父ヶ谷林道は橋は超えた辺りから道が悪くなってきてSUVでもちょっと不安な感じ。ガガ谷の手前、蜂の巣箱が二つ置いてあるスペースに車を停めて歩きます。(出発時間が遅めなのでバックウォーターから鎌滝はパス)

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SUVでも苦戦の林道

30分余り歩くと建物が出てきます。その脇に薄い踏み跡があったのでそこから谷に下りました。ロープは不要ですが落石には注意。

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林道を歩いて

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建物の横から谷に降ります

降りた先は思わずため息が出るような清流、望外の青空も広がりワクワク感がアップ。早速泳ぎを交えて遡行していきます。

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やっと入渓

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 遡行開始

父ヶ谷下部は巨石がつらなり、その合間を縫うように水が流れています。まるで迷路を攻略するようにルーファイしながらあーでもないこーでもないと進みます。うーん、まさに沢登りの醍醐味。岩の下を潜ったりもしたのでこの辺が「くぐり」と呼ばれる所でしょうか。

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岩がでかい

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どこから超える?

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岩の下を潜る

とにかく岩がでかいので一筋縄では行きません。岩と岩との隙間をステミングの要領で登ったり、釜を泳いで小滝に取り付いたり、誰か一人が突破出来れば後は何とかなるのでみんなで力を合わせます。

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巨岩帯が続く

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全身で突っ張って登る

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なべちゃん、アタック中

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対岸へ活路を見出す

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似たようシチュエーション

頭上に朽ちた吊り橋のある所は完全に行く手を阻まれたので右手から巻き上がり懸垂下降で谷へ復帰。

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これは厳しいかな?

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吊り橋の跡

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懸垂で谷へ復帰

天気は予想以上に良く晴れて水の色がキラキラと輝いています。ヌメヌメの岩を乗越、巨岩を乗り越え、瀞場を泳ぎ、夏の沢~って感じです。

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ヌメヌメの岩を乗超す

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とにかくデカい岩

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泳ぐのにもだいぶ慣れた

そろそろ似たような景色に飽きて来たな~と思った辺りで両岸が立って来ます。いよいよメインイベントのゴルジュ帯に入ったようです。一の壺は写真で見るより大きく感じ、大迫力。右から簡単に巻けると記録にありましたが、下降ルートが崩壊していたので念のため懸垂下降します。

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一の壺

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巻きの下降は懸垂

二の壺は滝の右側を登るとありますが、ここにきて岩質が変わりヌメヌメのツルツルに。ラバーソールで登るにはかなり勇気が行ったので、記念撮影をし、大事を取って右から巻きます。

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二の壺(滑っていて登るには勇気が必要)

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記念撮影

時間も押してきているのでその上の三の壺も一緒に巻いてしまいます。巻きルートにはテープもあったのでここを通る人もいるんだろうけど、谷に戻るのもそこそこ渋かったです。

でしばらく進むと、バーンと牛鬼淵。あまりにも気持ちよさそうだったのでついつい泳いでしまいました。

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牛鬼淵

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ちょっと泳いじゃおう

牛鬼淵の滝は右から巻き上がり、いよいよ二俣。左俣に少し進むと大きな釜を持った3m滝がありました。滝はプチゴルジュになっていて、その向こうに堰堤が見えます。

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プチゴルジュの向こうに堰堤

釜を泳いで滝に取り付きますが、スリッピーで緊張の登り。ラバーソールのフリクションを利用して何とか登り切りました。

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滑るなよ~

堰堤の下から林道に巻き上がり、後は長~い林道を歩いて駐車地まで。遊び過ぎたせいで着替え終わった頃には暗くなりかけてしまいました。心配かけてすいません。

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林道を歩いて戻る

父ヶ谷は泳ぎあり、ボルダーチックな巨岩帯あり、ゴルジュありの日帰りで本流遡行が楽しめるいい谷でした。また訪れてもいいかも。

参加の皆さんありがとうございました。

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今回の地図

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