尾瀬から燧ヶ岳・至仏山

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メンバー:たばっち、Gabriela、はる

コース:
1日目
鳩待峠(06:54)-アヤメ平(08:58)-富士見田代(尾瀬原分岐)(09:16)-富士見峠(09:28)-見晴(下田代十字路)13:37-温泉小屋(11:29~13:37)-東電小屋(14:44)-ヨッピ吊橋(15:33)-竜宮十字路(15:33)-見晴(下田代十字路)(16:31)
2日目
見晴(5:03)-見晴新道分岐(05:16)-温泉小屋道・見晴新道 分岐(08:20)-燧ヶ岳(08:44)-俎嵓(09:30)-ミノブチ岳(09:55)長英新道分岐(11:30)-長蔵小屋(11:49~12:48)-三平下(尾瀬沼山荘)(13:07)-南岸分岐(冨士見峠方面分岐)(13:27)-沼尻平(14:15)-イヨドマリ沢(15:06)-見晴(15:29)
3日目
見晴(04:21)-竜宮十字路(04:51)-牛首分岐(中田代三叉路)(05:26)-山ノ鼻(06:14-07:33)-高天ヶ原(10:16)-至仏山(10:53)-小至仏山(12:03)-オヤマ沢田代(12:33)-原見岩(12:53)-鳩待峠(13:41)


≪1日目≫
 夏の例会バーベキューで尾瀬行きたいよねーとガビちゃんと盛り上がり、三日間で百名山を2つ登って湿原と沼をぐるっと回る一筆書きコースを考えました。
 テント泊装備を背負って三日間歩くのはか弱い私たちには厳しいので、見晴に二泊して2日目は日帰り装備で軽量化の計画です。
 百名山目当てのはるさんが、2日目は燧ケ岳を登ったらテント場で休んでる、というのでそれは勿体無いとスマホアプリのスタンプラリーで記念バッヂがもらえることを伝えて周回コースに引っ張り込みました(笑)

 尾瀬は三重県から約7時間と長距離な上、登山口まで自家用車乗り入れができずバスに乗り換えが必要です。
 11時にメンバーと合流して運転を交代しながら何とか駐車場の戸倉温泉にたどり着きました。ナビを設定していても高速道路と一般道が並走しているところで訳が分からなくなり、高速道路マスターのはるさんが的確な指示をくれました!私とガビちゃんだけではたどり着かなかったかもしれん。。

 到着した6時で駐車場はギリギリ停められて、バスは連休の間人数揃い次第どんどん出発。私たちは乗り合いジャンボタクシーみたいなのに乗りました。降りると早朝にもかかわらず、鳩待峠は売店も営業していて賑わっています。早速スタンプラリーをポチッとして売店でバッヂをもらいました。

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一般的な観光の方はここから尾瀬ヶ原に向かう為山ノ鼻方面に進むのですが、私たちは尾瀬ヶ原を三日目のお楽しみとする為富士見峠方面へ。緩やかな登りです。

 こちらのコースは人も少ないので、自分達のペースでのんびり登ることができます。しばらく登ると樹林帯が開けて木道ゾーンに。コバイケイソウ、ワタスゲが咲いていてメルヘンチックな雰囲気です。他にも予習してこなかったので名前が分からないけどいろんな花が咲いてます。中にはモウセンゴケも!

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 アヤメ平に着いたら菖蒲が一輪だけ咲いていました。池塘が点在していますが曇り空なのでちょっと残念だなーと思っていたら、だんだん雲が晴れて青が映り込んできました(°▽°)

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 富士見峠は逆さ燧が見える池があり、休憩スポットになっています。燧ケ岳の山頂付近はまだ雲に隠されていて全貌は見れませんか、これから晴れる予定なのでいくらでも眺められる!ということで、先へ進みます。

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 ここからはもう下るだけ、と思い余裕綽々で歩き始めましたが、展望のない樹林帯のコースは退屈で暑くて辛い道のりでした。富士見峠から竜宮へ下りるコースもあったのでそちらの方が良かったのかもf^_^;

 ところどころぬかるみもあり、靴をドロドロにしながら進んでいくと段々と道が平坦になってきて、木道が出てきました!これはもうキャンプ場の敷地に入ったということかな?湿原のお花を写真に撮りながらゆっくりペースに。
 待ってもらったお二人には申し訳なかったです。

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 程なく見晴キャンプ場に到着。今すぐコーラが飲みたいけど、とりあえずテントの陣地を確保しなければ!既にたくさんの人が張っていて日陰の涼しそうな場所は空いていない。それでも平坦な場所はまだまだ残っていたので、良い場所に張れた方だと思います。

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 テントの受付をして乾杯!あんまり寝てない割には私たち頑張ったわ〜〜

 一服した後は見晴周辺の山小屋観光です。公衆トイレも水洗で綺麗だし、沢山あるお洒落な小屋にはカフェや土産物が充実してる。歩いてしか来れないとはいえ、まさに観光地です!

 おっと、忘れてはいけないスタンプラリーをポチッと。でもどこでバッヂがもらえるのか分からず各小屋にて聞き込み調査をしていたら、ビジターセンターで見晴のバッヂはビジターセンターでもらえるとのこと。明日のお楽しみです。

 まだまだ時間があるのでスタンプラリー制覇のため尾瀬ヶ原周回に出かけます。きれいに整備された木道は軽装の観光客も沢山。湿原の景色をのんびり楽しみながら温泉小屋と東電小屋、よっぴ吊橋、竜宮を回って帰ってきました。

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 見晴に戻るとご飯タイムです。この日の為に私とガビちゃんは乾燥野菜を作ってきました。
 1日目はきのことシーチキンの和風パスタです。乾燥させてちっちゃくなったしめじを茹で戻すと同時にパスタも投入。早茹でタイプなのですぐに茹で上がり、ニンニク、麺つゆ、パックのシーチキンを加えて味を調整。茹で汁もあるのでスープパスタになりましたがガビちゃん畑の大葉を散らして美味しく出来上がりました!
 さらにガビちゃん畑からはきゅうり、トマト、パプリカも持ってきてもらったので、にんにくと塩で和えてサラダになりました。美味しかった!

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 ご飯を食べたら全員とんでもなく眠いので、歯磨きをして即就寝。
 1日目のミッションクリア〜〜…

いや、
まだです。

 夜中にハッと目が覚めて枕元のカメラと三脚を掴み外に出ます。二人を起こさないようにそーっと。
 他の人のテントの張り綱を引っ掛けないようにしながら小屋の方へ向かうと、起きている人は少なく湿原方面には誰もいません。

 もう一つのやりたかったこと。湿原の星空撮影です。

 星はまあまあ出ているようですが、起きたばかりで乾燥しているのか、根本的に目が悪いのかよく見えず、ピント合わせも上手くいきません。
 三脚をセットしてもたもたしていると、重そうな装備で今から出発する人たち?や散策に出かける人もちらほら。更に私と同じく三脚をセットして本格撮影する人も。
 賑わってきたけど皆さん、今1時ですよ。

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 上手く撮影出来ずにいるうちにガスがかかって星が見えなくなってきました。しかも寒い。
 猛暑が続いていた三重県では今頃エアコン無しでは寝られたものじゃないけど、標高1400mの湿原は快適です。

 テントに撤収してシュラフに潜り込み、朝までぐっすりと眠ることができました。
 明日は燧ケ岳と尾瀬沼!頑張るぞー☆

たばっち


≪2日目≫
スタンプラリーミッション2日目。(すでに目的が変わってる)

今日は行動時間が長いけど日帰り装備なので楽々か?しかし今日も無駄に暑くなりそうだ( ;´Д`)
朝5時に見晴のテン場を出発。見晴から燧ヶ岳方面へ。
大きなブナの木に囲まれながら整備された木道を進みます。

尾瀬といえば湿原。湿原といえば木道。
ふと気になり尾瀬の木道維持費を試算してみました。
結果…超びっくり:(;゙゚’ω゚’):
(興味ある方は試算してみて下さい)
木道整備に尽力された方々へ感謝です。

見晴新道も勾配がキツくなってくると木道ともおさらばです。
それにしても登山道は水溜りだらけ。暫く雨とか降ってないと思うけど湿地帯だから年中こうなのかな?ストレスも溜まる(´Д` )
もっと木道プリーズ…

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そして日が昇ってくると、やっぱり暑い(-_-;)
林を抜けると超青空!後ろを振り返ると尾瀬ヶ原、至仏山の絶景♪
贅沢な話だけど太陽はいらない。
頂上まで登れば風が気持ち良さそうだけど巨匠(見習い)のたばっちが花を見かける度に立ち止まって激写するので進まない(^^;)

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ようやく燧ヶ岳最高峰柴安(しばやす)グラへ登頂♪
沢山の人で溢れかえっている。
尾瀬周辺の山は疎いので殆ど分からないけど360度の絶景で水溜りで溜まったストレスも吹っ飛んだ。
ガビさんが正面の俎(まないた)グラを指差し「あの山、行かずに降りれないかな」と弱気な発言。
そこしかルートないのでもちろん登りますよ(*゚▽゚)アハハハハ

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かなりゆっくりしてから俎グラへの鞍部へ下ります。
道が狭い上に対向の人がめちゃ多くて進みません。
流石、百名山。尾瀬沼側からのルートがメインかな?

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俎グラへ登り返したら、後はスタンプ(尾瀬沼周辺)目指して長英新道の樹林帯をひたすら下ります。
水溜りはあるけど見晴新道と比べれば遥かにマシです。

長くて飽きましたが尾瀬沼まで下りてきたら、もはや観光地。
尾瀬沼ビジターセンターまで各々写真を撮ったり自由行動です。
もちろん私はセンターまっしぐらでミッションを遂行。
ここで昼食ですがガビさん行方不明( ̄▽ ̄;)
人もめちゃ多く合流までに時間を要しました。簡単に合流出来ると思いましたが携帯繋がらない観光地での別行動は気をつけないといけませんね。
売店でコーラとガリガリ君の最強コンビをゲット!ガリガリ君は直後に売り切れました。

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昼食後は尾瀬沼を時計回りに沼尻まで。
沼周りは平坦かと思って舐めてましたが意外とアップダウンが多くて疲れました(´-ω-`)
沼尻の休憩所は3年ほど前に火事で焼失したようですが新築された休憩所が建ってました。
ここでもコーラを買おうとしましたが暑すぎてビール、コーヒー以外の飲み物は全滅(´;ω;`)
しかしここから見える尾瀬沼は絵に描いたような不思議な景色。3日間で一番好きな景色でした(*^^*)
風通しも良く長居したいけど早くコーラが飲みたいので見晴へ向けて出発!

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勾配は緩いけど長い道のりを経て見晴へ到着しました。
テン場は2日目。何処へ座れば夕食時に陰になって涼しいか、夕陽は何処に沈むのか、何時から上着がいるのか等は学習済(^-^)v

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半生のドライ野菜にドキドキしながらも野菜カレーは最高に美味でした(*´ー`*)

記)はる


≪3日目≫
 今日も4:30出発。鶯とカッコウの声がこだまする朝霧の中、最後の山スタの缶バッジを求めて山ノ鼻ビジターセンターを目指します。日の出前後の涼しく快適な木道をてくてく歩くこと約2時間、ビジターセンター前にたどり着きました。(そのころにはちょっと蒸し暑い・・・)
 でも、諸々の事情で一足先に着いて我々の到着を待っていたハルさん曰く「センターは8時オープンらしいので、まだ1時間以上ありますねぇ…」・・;。

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 結局その場でティータイム&ベンチでしっかり朝寝をしました。(私は夢を見ました。もう覚えてないけど。)そして見事9個目の缶バッジをゲットしてスタンプラリーをコンプリート(!)し、至仏山へと向かいました。(ここから山道)

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 3テン装備を背負い慎重なたばっちに、缶バッジ効果で愚痴少な目のハルさん、そしてその後を私が余裕で歩いていくつもりでしたが、蛇紋岩はツルツル滑りやすく、登りの段階で早くも千鳥足に。涼しい追い風もあり、花も豊富で、眼下には尾瀬の湿原と、蛇紋岩さえなければいうことなしの快適登山でしたが、とにかく私はよく滑りました。
 でもまだかまだかと思っているうちに頂上に着きました。(以外と楽ちん?)

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 人混みを避けそのまま少し進んだところでお昼休憩をとり、その後も比較的順調に進みましたが、私は両膝の笑いが止まらず立った状態で貧乏ゆすりができる状態になっていたため、最後には共同装備の鍋のみならず、個人装備のあれもこれも持ってもらいました。(ハルさんありがとう!…でもあの赤い折畳イスは今後持ち込み禁止!なんて言わないでね~)
 でもそのおかげで無事予定時刻に下山することができ、7時間ドライブの帰途についたのでした。(尾瀬って遠いね)

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 こうして缶バッジに翻弄され続けた幸せな3日間の旅は終わりました。初日のうだるような暑さの中、「いまだかつてないほど絶好調♪」とアピールしまくっていたたばっちは、最後までほんとに絶好調でした。暑さでブーブー言うハルさんも、限定缶バッジでご機嫌だったし、みっちり遊んだ3日間、とても楽しかったです。
 たばっち&ハルさん、ロングドライブもありがとうございました。また次回山でご一緒できるのを楽しみにしています!

記:ガビ

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