<メンバー>
こうじ、おすぎ、のろっち、おけい
<コース>
1日目【8/15】:広河原6:30ー8:28白根御池小屋ー10:55肩の小屋ー11:47北岳ー12:44北岳山荘ー13:32中白根山ー14:36間ノ岳ー15:38農鳥小屋
2日目【8/16】:農鳥小屋5:29ー6:08西農鳥岳ー6:51農鳥岳-9:34大門沢小屋ー11:41大門沢登山口ー12:41奈良田バス停ー12:49駐車場
以前から計画されていたジャンダルムー大キレット縦走が天候不順の為中止となり白峰三山に転進となったので、お盆休みの長期連休にどこかに行きたいと思って私はこれ幸いと便乗させていただきました。
奈良田の駐車場に夜中に着いてから2時間くらい仮眠を取って始発のバスにのります。
1時間ほどで、広河原に着きました。 広河原は立派な建物がありまるで上高地のような賑わいです。(河原にはテントが張られていてキャンプするのもいいなーと思いました。)
吊り橋を渡りそこからは樹林帯の中を登っていきます。
樹林帯の登りは急で丸太で作られた階段もいくつかあり息が切れます。
でもさすがは鈴ハイメンバー浩二さんとおすぎさんは、涼しい顔して平然と登っていきます。
樹林帯の急登を抜けると白根御池小屋に着きました。
白根御池小屋では無料の水をわけていただきました。さすが南アルプスありがたいです。
小屋で休んだら今日の核心とも言える草すべりの急登を行きます。(この時はまだこれから体感する爆風を知る由もない?)
草すべりは、以前は高山植物でいっぱいのお花畑で草を滑るような状態だったことから名前が付けられたそうです。今はそうでもないようですが,,,
ちなみにここは冬期は雪崩の名所らしくこのコースは使わないそうです。
草すべりを登っている途中向かいの山並みが雲の切れ間から見えました
尖った山の様子から甲斐駒かなぁとか言っていたらすれ違う登山者の方に鳳凰三山だと教えてもらいました。(あとで地図で確認して納得でき
ました。)
急登を息を切らせながら登ると稜線に出ました。 本来ならこれから登る北岳の絶景が見えると思うのですが? ガスっていてまったく見えません。 降りてくる登山者の親子が何やら”風がどうとか?”言っています! 山頂の様子を聞くつもりで話しかけてみます。
”山頂はどうですか?”
”とにかく風が強くて立っていられないくらいでした。”
一応予報では、風速15mくらいだったのでまぁそんなでも無いんだろうなぁと余裕な感じで聞いていたのですが・・・・
稜線をしばらく行くと北岳肩の小屋に着きました。
もうこの頃には風も強くなりガスに含まれる水滴で眼鏡は真っ白! おまけに真夏だと言うのに風と水分を含んだガスで手がかじかむくらい寒いです。
うーん辛い!でもこれが鈴ハイの山行ですよね~と言っていたらおすぎさんが”この天候は本来中止にするべき山行だよ” と言ってます。
そりゃそうだ!冷静な判断ありがとうございます。
本来景色を楽しみに辛い登りを頑張るのですが、この頃からみんなの間では”農鳥小屋のおやじに怒られんように早く着いてやる” が合言葉になっていました。
北岳で集合写真を撮ったらさっさと先を急ぎます。
途中北岳山荘で水の補給をしたら間ノ岳めざしてひたすら歩きます。
(北岳山荘は現在改装中で小屋の営業はして無いにも関わらず無料で水をわけていただけました。)
北岳から間ノ岳は岩稜帯歩きで片側が切れ落ちたトラバースもあり慎重に進みます。でも頭の中では”農鳥小屋のおやじに怒られる”がちらついて自然と歩くスピードは速くなります。
やっとのことで間ノ岳につきました。ここまでいくつかのピークも超えたし岩稜あるきで緊張していたこともあり、さらに暴風と寒さでもうヘロヘロです。
間ノ岳で小休止をしたら農鳥岳に向けて下りを急ぎます。
頭の中では農鳥のおやじに怒られるシーンがよぎります。
”何時だと思っているの!!TOO RATEだよ!!”以前見たNHKの番組で登山者が言われているのを思い出しました。
いかん頑張らんと必死に歩きました。
農鳥小屋には3時40分くらいに着きました。微妙な時間なのでおやじの対応が怖いです! 浩二さんが先頭であいさつをしにいってくれました。さすがリーダーありがとうございます!!
しばらく様子をみていると和やかに話しているのが見れたので”ほっ”としました。
”どこから登ってきたの?”
”広河原です!”
”早かったね! よく頑張った!”
みんなで拍子抜けしました。
怒られるとばかり思っていたのが、褒められたので逆にこちらが恐縮してしまいます。
その後もウェルカムドリンクやら掘りごたつで暖まれなど想像していたのとは違うおやじの対応に別人じゃーないの?と思えるぐらいです。
でもその後5時以降に到着した登山者にはきついお説教をされていました。
おやじさんは”安全に帰ってもらいたい”との思いからあえて言っているんだということが分かってみんなで納得しました。
あとこの小屋でびっくりしたのがトイレです。
ウォータースライダーならぬ〇〇〇スライダーになっていました。
詳細はかきませんがみんなビックリです ぜひ一度はお試しあれ!!
食事は暖かい味噌汁とひじきの煮物でした。おいしーのですが淡泊なので肉が恋しくなります。
小屋ではおやじさんと親睦を深められ仲良くなれました。
翌朝は早めの食事を済ませたら風が強くなる予報だったのでみんなで記念撮影をしたらささっと出発しました。
予報どうり爆風で風速20mくらいの風です。
時折吹き付ける爆風に体を持っていかれそうになりながら、耐風姿勢を取ってやり過ごします。体の小さいおけいさんもギャーギャーいいながら頑張りました。
僕も最初はストックをついて3本足で歩いていたのですが、途中からはストックなしで足だけでバランスを取ったほうが歩きやすかったです。
浩二さんとおすぎさんは、慣れているらしくスタスタ歩いていきます、浩二さん曰く風速25mまでは経験済みで”大丈夫だよ!!”と言っています。
農鳥岳を爆風の中頑張って乗り越えたら大門沢小屋までは下りになります。
大門沢小屋に着くころにはガスも切れて風も治まっていました。
爆風で腹ペコになった僕は小屋でカレーを食べました。
昨日の淡泊な食事もあってレトルトのカレーでしたが美味しかったです
浩二さんは最後の1杯のラーメンを食べていました。恨めしや~
ここからの下りは沢ぞいの道になっており、折れた木の橋や吊り橋を渡りながら下りました。
下山後は奈良田の里温泉 女帝の湯で温泉につかりました。
僕は南アルプスと言えば甲斐駒か鳳凰三山くらいしか行ったことがなかったので今回白峰三山に行けて良かったです、企画を考えて頂いた浩二さんおすぎさんありがとうございました。
天候は爆風でしたが、貴重な経験ができ良かったです。
今度は天気のいい日にリベンジしたいと思います。
記)のろっち
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