<メンバー>
たろー、おりえ、おすぎ
<コース:1日目>
上高地(7:05)~徳沢(8:45)~横尾(9:55~10:10)~本谷橋(11:15~11:30)~涸沢ヒュッテ・テント泊(13:30)
GW恒例の残雪山行。最初の計画は黒部五郎岳~槍ヶ岳まで縦走するという壮大なものでしたが、いかんせん天気予報が悪過ぎ、まともにアルプスに入れるのは5/4のみ(泣)。
1泊2日で何とか残雪アルプス山行が出来ないか検討していましたが、雪が無くても4日間縦走したいというメンバーと別れ、3人で涸沢を目指す事になりました。ただ、4/29には大規模な雪崩が発生しており、降雪具合によっては稜線まで上がれないという事も加味しての決行です。
上高地に降り立った頃には晴れ間もあり、そこそこの天気。ただ、稜線には雲がかかっているのが気がかりです。明神、徳沢、横尾と長~い林道を黙々と歩きます。
横尾から進むと空は鼠色になり雪が舞い始めます。涸沢ヒュッテが見える頃には風も強くなり吹雪状態。やっとのことでヒュッテのテン場に辿り着きました。
4/29の雪崩れのおかげでテン場は狭く、風が強かったせいでみんな雪壁を作っているのでいい場所がありません。何とかデブリの傍に平坦地を見つけテントを設営します。
夕方には天気が回復するという予報でしたが、雪はいっこうに降りやみません。ヒュッテのテラスで雪景色を見ながらの宴会はかなわず、テントの中で夕食です。メニューはハーブ風味の鶏肉のコンフィと乾燥食材を使ったパエリア。GW遠征の為に準備したのが無駄にならなくて良かったです。
パエリア(干し肉、干しあさり、干しえび、干しきのこ、ドライトマト、パプリカ 入り)
<コース:2日目>
涸沢ヒュッテ(8:30)~本谷橋(9:25)~横尾(10:15)~徳沢(11:20~11:50)~上高地(13:30)
雪は夜半まで降り続け、風は未明まで強くテントがバタバタしてよく眠れませんでした。かけていた目覚ましに気付かず、起きたのは4時過ぎ。外を見ると北穂に向かっているヘッデンが4つ、奥穂に1つありました。
昨夜の雪の状況も分からず、気温が上がると雪崩れリスクも増えるこの状況でピークを目指すのは得策では無いと2度寝を決め込みます。次に起きたのはモルゲンロートを見ようと多くの人が外に集まりだしてから。
こんな天気でも良くこれだけの人がいるもんだと思う位、たくさんのギャラリーがカメラを構えて山がピンクに染まるのを待っています。しかし、残念ながらモルゲンロートは不発に終わりました。
我々も朝食を摂ってからのんびり景色を眺めます。奥穂を目指した人は途中で断念して下りてきたようです。北穂を目指した4人は無事上まで上がれたかな。
明るくなって改めてカール内を見渡すと4/29の雪崩の規模が分かります。県警の人の話では発生した直後はデブリがテン場境界を示す柵をへし折って押し寄せ、高さ5m位の雪壁になったそうです。デブリの上に乗って記念撮影。
登れなかったザイテングラートをバックに記念撮影をしたら下山します。振り返ると恨めしいほどの青空が広がっています。また来ましょう。
雪の下りは早く、涸沢ヒュッテから横尾までは2時間弱。途中、木にテントが引っかかっていました。(持ち主はどうなったんだろう)横尾から徳沢まで頑張って歩き、徳沢園でランチ。徳沢のキャンプ場はたくさんのテントで賑わっていました。
徳沢から上高地まではザックの重さに耐えながら我慢の歩き、普段のGWのような賑わいの中で〆はソフトクリームでした。
天気の悪い中、何とかアルプスに出かけてみましたが雪景色を見に行っただけで終わってしまい、メンバーには申し訳なかったかな。
でも個人的には家でゴロゴロするよりも山の空気が吸えてすっきり出来ました。ロープ、登攀具、幕営装備を背負って登りも久しぶりだったのでいいトレーニングにもなったという事にしておきます。次は涸沢ベースで色んなバリルートを楽しめればよいですね。
参加の皆さん、ありがとうございました。
記)たろー
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