サギダル尾根から宝剣岳(リベンジ) 2021.02.11

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もう少し、頑張れ!


<メンバー>
たろー、いさお、おりえ、ふみふみ

<コース>
千畳敷駅(9:25)~サギダル尾根~登攀開始ポイント(10:35)~サギダルの頭(12:20)~宝剣岳(13:25)~浄土乗越(14:10)~千畳敷駅(14:40)


 昨年12月にトラブルから何とか帰還したサギダル尾根。このままでは積雪期登攀がトラウマになってしまうと思い、条件のいいタイミングにリベンジを狙います。

 菅の台のバス亭は思ったよりも車が少なく、始発のバスに乗れました。そしてそのまま始発のロープウェイで千畳敷まで。ここまでは順調です。

 アイゼンを履き、ハーネスをつけて駅の外に出ると青空が広がっています。が、稜線には雪煙が舞い、風が強い事が伺われます。宝剣岳山頂の風速は20m/sを越える予報で、登攀に少しビビっている内に、同じくサギダル尾根を目指す5人パーティーと2人パーティーに先を越されてしまいました。やっぱりここまで来て登らない手はないと思いトレースに従って尾根に取り付きます。

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雪煙が舞うサギダル尾根

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尾根に取り付きます

 雪は12月よりも締まっていて歩きやすく、風も思ったより強くありません。何より日差しの暖かかったです。ほとんど苦労をせずに登攀開始ポイントに到着しました。

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サクサクと高度を上げます

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極楽平と同じ高さに

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登攀開始ポイントに到着

 我々が着いた時には先頭の5人パーティーがロープを出して登る準備をしている所でした。前にいる7人が登りコースがクリアになるのに1時間半ほど待ちましたが、天気が良いお陰で寒さを感じる事無く待っていられました。やっぱり気象条件の差は大きいですね。先行Pの最後の人が少し登った所で、いさおさんリードで登攀開始です。

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いさおさんリード

 前回はあれほど遠く感じた1P目終了点直下の核心部も、あれって思う位近くに感じます。先行Pのおかげでホールド、スタンスの凡その位置も分かり、登攀もすこぶる順調です。あっという間に終了点に辿り着き、ワイヤーで支点を取ります。

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ワイヤーで支点を取ります

 セカンドのおりえちゃんはアセンダーで、ふみふみさんは末端確保で登ります。ラストの私はふみふみさんが引いていったロープの末端確保で登りました。(いさおさん、ビレイありがとうございました)

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乗越に苦労するふみふみさん

 1P目以降は前回同様フリーで。角度は立っていますが雪が適度にしまっているのでアイゼンピッケルを効かせて快適に登ります。前回の苦労は何だったんだと思う位スムーズにサギダルの頭に到着。

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急斜面だが快適

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ロープを回収するいさおさん

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稜線に到着

 稜線の風も思ったよりも弱く、普通に歩く事が出来たので計画通り宝剣岳を目指します。先行Pも全員宝剣岳に向かっているようです。

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目指せ宝剣岳

 稜線の雪は少なく、鎖も露出しているので慎重に歩けば問題になるところはありませんでした。途中、昼食休憩を取りながら楽しくスリリングな稜線歩きを楽しみました。

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ナイフリッジは慎重に

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稜線をバックに

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定番の場所で記念撮影その1

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定番の場所で記念撮影その2

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空木岳もクッキリ

 宝剣岳山頂にはもう着いたの?って感じで到着。いさおさん、おりえちゃんはてっぺんの岩に登ってポーズをとっています。雪が積もっているおかげで登るのも簡単。

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やったー

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決まってる?

 記念撮影をしたら浄土乗越方面に下山します。こっち方面も夏道が出ており、鎖が使えたのでスムーズに下りる事が出来ました。

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記念撮影

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鎖が出ているので安心

 後は千丈敷カールを一気に下るだけ。絶景を眺めながら30分程でロープウェイの駅に到着しました。

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後は下るだけ

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あそこ歩いていたんだなあ

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ロープウェイ駅に到着

 今回、スムーズに登る事が出来、改めて冬山は天候を含めたコンディションの影響を強く受ける事を実感しました。多少の悪条件でも行動出来る技術を身に着けると供に、天候判断は「登りたい」という欲求に負ける事無く、慎重に行っていきたいと思います。

 参加の皆さん、ありがとうございました。

記)たろー

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