下多古川 沢泊入門 2018.08.18-19

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琵琶滝の下で


<メンバー>
たろー、ふみふみ、めぐち、ジョコティン、はる

<コース:1日目>
下多古林道終点(9:55)~琵琶滝下(11:35)~中ノ滝下(13:05)~泊地Ca1080m(14:15)


 初級者向けの沢泊を企画して頂いたので、沢泊初参加させて頂きました。

 今年の夏は例年に無い異常猛暑。こんな時は沢や渓谷が本当に過ごしやすいです。とはいえ、沢ではいろんな危険があると言われています。

 今回は行程時間も短めで、危険箇所も少なく、沢歩きに慣れながら、沢の魅力を感じられるとても良いコースだったと思います。

 入渓してからの沢歩きは大きな黒い岩がオブジェのように芸術的で癒し度100パーセントでした。途中マムシも休憩していて、たろーさんから注意を促されました。(もしもマムシに噛まれたら、走ってでも救急車を使ってでも早く病院に行って血清を打ってもらった方がいいという記事を後日確認しました)。

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今回はこのメンバーでスタート
 
 めぐちがルーファイしながら本流を進んで行きますが、途中、違う水流も現れます。どっちが本流でどっちが支流かわからない。こんな時は登山道と同じく地図を見ながら整地して確認するといいそうです。私はうっかりコンパスを忘れてきましたが、沢もコンパス必須でした。地図はヘルメットにしまって進んで行きます。

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さあ、入渓

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めぐち頼むよ

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滝が出て来た

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10m位あるかな?

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右から簡単に巻けた

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吊り橋を潜る

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シャワーを楽しむ先行パーティー

 第1見所ポイントの琵琶滝でお昼休憩。ここを目的地として引き返していく沢散歩の方も多いようです。遡行図の説明書き通り、琵琶滝は大きく高巻きしていきました。遡行図の説明書きは、上流から見て左岸と右岸と位置づけられて説明されているそうです。知らなかった。

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琵琶滝です

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記念撮影

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琵琶滝の巻き

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途中に祠が

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琵琶滝の落ち口

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絶景独り占め

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黒い壁が

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どこを移行か?

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中の滝

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元気に泳ぐふみふみさん

 中の滝を超えると雰囲気もまた変わってきました。いくつかの滝やナメを越えていきます。宿泊適地の目安となる焚き火跡のある所で、今日の宿泊地としました。

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癒しの空間

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日本庭園みたい

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大釜を持った斜滝

 木と木の間にロープやカラビナを使って宿泊場所にタープと物干しロープを作って、みんなで焚き木を集めて(細い木も役立ちます)

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キャンプ地風景

焚き火を起こして、
服を焚き火で乾かして、
沢靴を脱いで乾いた靴下とスリッパに履き替えて、
焚き火でウインナーを焼き、
はるさんの手作り梅酒を頂き、
ふみふみさんの特製おつまみを頂き、
たろーSキッチンの絶品麻婆春雨丼を頂き、
焚き火の面倒を見ながら、

ゆっくり時間は過ぎていきます。。。

たろーさんは焚き火の前でマットを敷いてうたた寝。
心配していたヒルも全くいなくて安心しました。

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ウインナー焼き

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特製おつまみ

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マーボ春雨丼(ごはんが硬くてゴメンm(__)m)

 沢泊の流れる時間は快適でしたが、初心者には工夫が必要なのが寝る時の寒さ対策だと思いました。この日は連日の猛暑が少し落ち着いて時でもありました。

 私はタープの横に、新しく買ったツエルトを張らせてもらっていました。最初は5人全員でタープで寝られるように準備していましたが、「朝起きて1人抜けてツエルトに移動していたら裏切ったと言う事ですね」とはるさんから言われていましたが、深夜1時を回ったころでしょうか。

私は裏切りました。

 私は薄手のシュラフを持っていなかったので、マットとシュラフカバーのみで就寝していましたが、ペラペラのカバーだけでは頼り無くて寝付けませんでした。ツエルトの我が家に移動して、雨具を着込んで、やっと少しウトウトしたかなという感じでした。

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今夜の宿

つづく


<2日目:コース>
泊地(7:30)~引き返し地点Ca1140m(8:30~9:30)~泊地(10:30)~登山道~琵琶滝滝見台(12:00~12:20)~下多古林道終点(12:45)


 翌朝たろーさんとふみふみさんはぐっすり眠れたようです。

 焚き火の前で朝ごはんを食べて、準備をして宿泊セットを置いて出発。源流にむかって更に奥に進んでいきます。

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朝の風景

 巨大な流木でせき止められた沢をよじ登り、マリオの気分で楽しいです。遡行図の最終ポイントになっていた滝が私達のゴール(折り返し)でした。

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上流はこんな感じ

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小滝が出て来る

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木の葉入らずの淵

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ここで引き返します

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記念撮影

 地図で地形図を見る限りでは源流はさらに奥に続いていそうだと予想できました。後に他の方のブログを見ると、更に上流まで冒険している記録があって楽しそうでした。

 折り返しポイントでたろーさんの奥さまからの差し入れ、手作りカップケーキを頂きました。ありがとうございます!これでまた頑張れそうです。

 このポイントで懸垂下降の練習をさせてもらいました。エイトカンを使用したロープワークを教わりました。出来ると楽しいので忘れたくないです。

 ゆっくりではありましたが、指導してもらった事を唱えながらズリズリ懸垂下降しました。ロープの収納法も見よう見まねで教わりました。出来ると楽しいですね。

 来た道を引き返します。行きは何とかよじ登ったところも帰りは降りるのがちょっと怖いです。みんなで協力しながらびしょ濡れになって何とか下降してキャンプ地まで帰ってきました。

 宿泊セットをパッキングして、帰りはさくっと巻き道も使いながら下降していきます。

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大釜の斜滝まで戻って来た

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懸垂下降(実践編)

 帰りの河原を歩いているとき(水のない河原のところ)、私が足を乗せた三角石が横ズベリして、顔面からこけてしまいました。後部はヘルメットやザックで守られているけど、前面はわりと無防備です。歯をぶつたりしなくて良かった。。。

 思えば先行者に付いて行こうと焦りがあったかもしれません。三角石の側面に足を乗せるのも危険だと思いました。

 その後、焦らないように慎重に歩きます。

 帰り道はほとんど巻き道登山道だったので、一気に駐車場まで戻ってこられました。

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滝見台から琵琶滝

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帰り(の下半分)は普通の登山道

 駐車場で「ヒルいなくて良かったね〜」と後片付けしていたら、はるさんのスパッツに可愛らしいヒルが1匹とどまっていました。即ジョニーで退治されました。とはいえここの沢はヒルはいてもすごく少ない、もしくはいないという感じで安心できました。

 帰りは有名な入乃波温泉に浸かり、早い時間に帰ってくる事ができました。

 長距離運転してくれためぐち、沢泊にお付き合い頂いた皆様、ありがとうございました!

[今回の反省点]
*コンパスを忘れてきたこと
*遡行図メモとして、遡行図の横に巻き場所のメモや注意ポイント書いて準備しておけると行動しやすいなと思いました
*寝る時の寒さ対策
 焚き火の匂いがつく事を心配してダウンやシュラフは持って行かなかったけど、できうる範囲での寒さ対策の工夫が必要だと感じました。

 長い文章となってしまいましたが、今後新たに沢や沢泊の経験をしてみたいという方の参考になれば幸いです。

記)ジョコティン 

<リーダー追記>

 今回は沢泊初体験のメンバーが3名とどうなる事かと思いましたが、下多古川は癒し渓で初めてのみんなにはちょうど良い難度。テン泊地も快適で理想的な沢泊体験が出来たのではないでしょうか?

 沢泊は私が一番楽しいと思っている山行形態です。今回の経験を活かし、もっともっと沢登り、沢泊を楽しんで欲しいと思いました。

 また一緒に行きましょう!

記)たろー

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