東北遠征 鳥海山 2018.8.12~13

20180812鳥海山23_640
海と空と鳥海ブルー!


《メンバー》 
たばっち、toyo

《コース》 
1日目 駐車地7:48-鉾立8:24~8:42-賽の河原10:04-御浜小屋10:54-御田ヶ原11:35-七五三掛12:33-御室14:21~15:00-鳥海山15:20~16:00-御室16:20

2日目 御室5:45-七高山6:23-行者岳6:55-文殊岳7:20-七五三掛8:05-御田ヶ原8:48-御浜小屋9:15-ビューポイント-賽の河原9:54-鉾立10:59~11:36-駐車地11:55


 東北遠征2日目、今日はいよいよ鳥海山に向かいます。そもそもなぜ鳥海山という山に登りたくなったかというと演歌歌手の水森かおりの話から始まりまして、長くなりますのでここでは割愛させていただきます。

 さて西浜キャンプ場から鳥海ブルーラインに乗って、登り口の鉾立まで約30分。近いわーと現地に着くと、7時半で登山口の駐車場は満車。近くにもいくつか駐車場が点在していますが全て埋まっているようです。駐車場を探してウロウロ、少し戻って下の方に駐車。30分のロード歩きとなりました。
 今日はすごい数の登山者が入ってそうです。流石は出羽富士と呼ばれる東北の盟主です。

 鉾立の道の駅でトイレを済ませていざ出発。とても整備された階段の遊歩道が続き、高山植物が咲き乱れています。頂上近くの小屋までコースタイム5時間程なのでのんびり歩きます。ちょっと登っては振り返ると海が見える。

20180812鳥海山01_640

20180812鳥海山02_640

20180812鳥海山03_640

20180812鳥海山04_640

 花の写真を撮りながら進んでいくと、チングルマの咲き乱れる花畑ゾーンに!奥に雪渓と水場があり、8月でも涼しさが残っているようです。少し休憩して御浜小屋まであと少しの登りです。

20180812鳥海山05_640

20180812鳥海山06_640

20180812鳥海山07_640

20180812鳥海山08_640

20180812鳥海山09_640

20180812鳥海山10_640

 小屋が近くなると人も増えてきました。中には赤ちゃんを抱っこしたお母さんも!おじいちゃんと大きなお兄ちゃん達は先に登って御浜小屋までのハイキングのようです。石段がとても整備されているのでファミリーにも安心です。

 小屋に着くと鳥海湖が眺められる絶景ゾーンに突入。行動食を食べて景色も綺麗だしますますテンションアップ。その先の御田ヶ原では一旦下って登り返しですが、高山植物の宝庫に息を飲む景色。綺麗やわー最高やわーと歩いていくと、這いつくばって足元を覗き込むなポーズの男性が。何の花を撮ってるのかな?と近付くと苦渋の形相…。足が攣ってしまったとのことで苦しんで必死に耐えているところでした。

 なかなかのイケメンだったので足攣りの薬をあげて人助け。しばらくすると元気になったようで無事帰っていかれました。

20180812鳥海山11_640

20180812鳥海山12_640

20180812鳥海山13_640

 次の名所(休憩スポット)は七五三掛。千蛇谷コースと外輪山コースの分岐手前の景色の良い場所で、こちらも高山植物が沢山あり癒されます。

20180812鳥海山14_960

20180812鳥海山15_640

20180812鳥海山16_640

 分岐を左へ進み千蛇谷コースへ向かおうとすると、なんだか下りで戻っているような気がしますが、こういうコースでした。道幅が狭くなりちょっと急な崖のコースに引き返そうとする人もいました。整備されてなければ怖くて歩けないコースです。
 雪渓を超えたら後はガレ場の登り。正面には山頂、右手に外輪山コースの稜線が見えていて、展望はバッチリ。小屋はもうすぐそこですが、急登でうっかり草を踏み抜くと滑落する場所もあるので要注意です。

20180812鳥海山17_640

20180812鳥海山18_640

20180812鳥海山19_640

20180812鳥海山20_640

 御室小屋に着くとこれまた絶景!すぐ近くに岩岩の山頂がそびえているかと思えば、今まで歩いてきたコースから海の方まで一望できます。
 ここは鳥海山を祀る神社と山小屋が一体になっていて、小屋主が宮司さんです。テン場はないので今日はこちらに素泊まりです。

 山頂までは30分程なので、先に受付を済ませてから身軽になって登ります。案内された部屋は長いハシゴを登った上でしたが、広くてパーソナルスペースも確保されています。小屋のお兄さんも面白いしとても良い小屋です!

 準備を整えいざ山頂へ。風が強いので防寒対策は万全に。登り始めると岩場の連続でアスレチックが広がっています。大岩を潜り抜けてよじ登ったりちょっとしたスリルを味わいながら山頂へ。
 鳥海山の山頂は『新山』という標識が書かれていました。標高2236mですが、実は燧ヶ岳に次いで東北第二位です。狭いので2〜3グループしか同時に滞在することができません。

20180812鳥海山21_640

20180812鳥海山22_640

 四方八方絶景で写真撮影タイム。標識の前での撮影の順番待ちです。この時のために昨日の温泉でスペシャルアイテムをゲットしておきました。

20180812鳥海山23_640

 ジャーン!鳥海山Tシャツです!!(*^▽^*)
 雲ノ平は行けなかったけど、鳥海山Tシャツで盛り上がります♪

20180812鳥海山24_640

20180812鳥海山25_640

 ひとしきり記念撮影を済ませて満足したところで下山。帰りは別のコースで胎内めぐりもありました。狭くて通るのに一苦労!
下りてきて小屋付近にてチョウカイフスマらしき花を見つけました。やったー!

20180812鳥海山26_640

20180812鳥海山27_640

20180812鳥海山28_640

 少し休憩して小屋で御朱印も貰って、夕飯タイム。今回は鯖のバジルパスタに挑戦です。はや茹でパスタにバジルの鯖缶とバジルのパスタソースとぶなしめじをぶち込むだけの簡単料理ですが、スープパスタになって美味しかったです。
 ただ風が強すぎて寒い!小屋で入れてもらった生ビールのコップが倒れるほどの強風でした(汗)
 隣で呑んでいたお兄さん達に焼酎をご馳走になりましたが、これくらいでは温まりません。やっぱり寒い〜と早めに退散。一度小屋に戻り体制を立て直します。

20180812鳥海山29_640

 次の目的は星空観察。星目当てだけど自分は目が悪く良く見えないのでカメラに収めることに。三脚も用意して厚着して万全の体制で臨みます。ペルセウス座流星群の日だったので流れ星も。
 他にも星撮りの人がいて、詳しそうなお姉さんにアドバイスもらってなかなか良い写真が撮れました。寒空の下付き合ってくれたトヨちゃんありがとう!
 明日もあるので今日はおやすみなさい。

20180812鳥海山30_640

20180812鳥海山31_640


 翌朝は夜のうちに戻しておいたアルファ米でお茶漬けにして、準備を整えて出発。七高山経由の外輪山コースです。
 小屋の前で御来光を見てから七高山へ登っていくと、山頂で御来光を見た人達が下りてきました。
 稜線に登るとまた風が強いのですが、見事な雲海!素晴らしい〜♪
 帽子を飛ばされそうになりながらも、石柱・石仏がいっぱいの七高山で記念写真。修験の山の雰囲気満載です。

20180812鳥海山32_640

20180812鳥海山33_640

20180812鳥海山34_640

20180812鳥海山35_640

20180812鳥海山36_640

20180812鳥海山37_640

 外輪山コースは南東の稜線なので眼下に秋田の街並みも雲海の隙間にのぞいています。進行方向右手には昨日登った鳥海山、その手前には御室小屋、左には酒田の街、向かう方向には広大に広がる山並みと、奥には遥か日本海の海街に並ぶ風力発電の風車群。今までアルプスとかいろんな山に登ってきたけど、一度にこんなに盛りだくさん見られる山もあるんだ!
 そして登山道は緩やかな下りベース。最高です(笑)

20180812鳥海山38_640

20180812鳥海山39_640

20180812鳥海山40_640

20180812鳥海山41_640

20180812鳥海山42_640

20180812鳥海山43_640

20180812鳥海山44_640

20180812鳥海山45_640

20180812鳥海山46_640

20180812鳥海山47_640

 ところどころ岩場もありますが、景色と花畑を堪能しながら順調に下山。いや、一か所間違えました。
 本当は鳥海湖の南側を回り込むコースを歩きたかったのですが、分岐を忘れて真っ直ぐ帰ってきてしまいました。なので少しだけビューポイントに登り、湖越しの鳥海山を眺めます。その後は来た道を帰ってお昼には登山口の鉾立に戻ってきました。
 鳥海山サイコー!お疲れ様でした(*^▽^*)♪

20180812鳥海山48_640

20180812鳥海山49_640

20180812鳥海山50_853

 少しお土産を物色してから鳥海ブルーラインを下り海沿いにある十六羅漢岩に寄り道。岩を掘った芸術作品が大迫力でした。
 昨日と同じあぽん西浜温泉で汗を流して、長い長い帰宅です。

20180812鳥海山51_640

20180812鳥海山52_640

 帰り道の標識で新潟まで180キロと出ているのを見て、改めて遠くに来たのだなぁと実感。帰りも二人で運転交代しながら進み、小矢部ジャンクションを通る頃には7時ごろ、ようやくいつもの遠征圏内にたどり着いたとホッとします。まだまだだけど。ちっぷるちゃん、ゴッチと行った日帰り立山弾丸ツアーを思い出しました。

 その後も車を走らせ、途中の東海北陸道では軽い事故を目撃しながら何とか無事に帰って来ました。
 移動が果てしなく長かったけど充実した3日間でした。こんな激しい山行に付き合ってくれたトヨちゃん、本当にありがとう!
 また訪れたい場所になりました。いつの日かまた・・・

記:たばっち

コメント入力