御在所岳一壁・中尾根クライミング 2018.05.01

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中尾根 P3からの下降


<メンバー> ita  なお

< コース >  7:00 裏道~9:00一壁~12:00中尾根~裏道17:00


最近興味を持ってきたクライマーの要望に応えるべく、今季2度目のクライミング企画。
先回漏れたメンバーが来れなくなり、なおさんと2人、グレードUPクライムとなりました。

当初は前尾根の計画でしたが、復活遂げたなおさんとのコンビ。どうせなら腕試し!
対岸の一壁と中尾根に矛先を変えます。

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今回のルート

平日の事も有り、藤内沢へ続く道は閑散としており、アカヤシオが終わりシロヤシオの季節に移り変わってました。

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一壁に着いて、登攀準備。今日は登攀重点、終日シングルロープで。
一壁の各ルートは長く、40m~50mの垂壁に20ルート程設定されてます。
まずはUPに3ルートⅣ級 (登攀グレードで Ⅲ.・・ロープが必要  以下順にⅣ、Ⅴ、Ⅵ、5.8 5.9 5.10a 5.10b・・・・・)
さあ、楽しいクライミングの始まりです。
なおさんにビレー託してTAKE OFF!!
 この課題も高度感有り、ita朝一でのリードは緊張、しかしフォローのなおさんは眠たげな顔で登って来る。
ブランク有るはずなのに余裕やなあ~。

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3ルート Ⅳ

ってことで、2本目は一気にグレードを一気に5ランクもUP。
コンテスト5.10aをトライします。一壁でも上級クラス、自分もリード限界グレード (汗
途中のハング越え含む、細かいホールド、スタンツ拾っての登攀となります。

ハングは何とか解決しましたが、その上のスラブが細かくて苦しみました。
何とかノーテンで完登し、なおさんの番。

上から見下ろすと、先ほどとは違い、目が輝いている。
おっ、スイッチ入ったかな? 
ハング越えで苦労してるが、解決したらしく乗越し、スラブもそれなりに登ってきた。

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コンテスト 10a  なおさん覚醒!

結構ハードだったので、「一壁切り上げて中尾根行く?」と言ったが、
「もう一本一壁やろうよ♪」と嬉しい返事!! 「おう!やったろまい!!」

ってことで、一壁最長のダイレクトルート5.9をトライ。
このルート、クイックドロー12本必要な超ロングルート。
先のコンテストと同じで途中のハング越えが核心。私はここが苦手。
やはり乗越はムーブ見えずしばらく考え込みましたが、何とか解決!
プロテクション信用出来るので思い切った動きが出来る。
その上も長く、ゲップが出る頃到着。ハア~疲れた。

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ダイレクト 5.9

なおさんもロングルートに満足したらしく、これにて一壁は終了。

バットレス(スラブルートで130m程の巨大壁)基部まで移動します。
バットレスには数人が高難度ルートに挑んでて、見てるだけで手に汗滲みます。
休憩後、荷物をデポして空荷で中尾根へ。

登攀スタート地点へは、巻き道が崩壊してるので、複雑なアプローチ、1回懸垂を交えて辿り着く。
中尾根は内面登攀(クラック・チムニー)で有名。
ピーク4つ、P4~P1まで、細かく切ると8ピッチ170M程のロングルートです。
今回のメニューは前半のP4~P3。
ほぼナチュプロ化されており、カムを自分でセットしながらの登攀です。

P4への一ピッチ目はオーバーハングしたワイドクラック。
出だしなかなかプロテクション取れず厳しい。
割れ目の中に入ったり出たり・・・

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P4 Ⅳ

基本外側に体を出さないと身動きが取れなくなってしまう。
時には背中を使ったり、踵を使ったりと奮闘的な登りが楽しめます。
完全に日陰、ジメジメと陰気臭い岩場だが、2番手のなおさんは楽しかったとか・・・
2ピッチ登りきった所は、展望良く前尾根登ってるパーティが良く見えます。

P4から10M程下ってP3の取付。
P3は30M程の一枚岩。
美しい縦シワに思わず見惚れてしまいます。見るだけなら良いのですが・・・
実際登るとホント縦シワしか無く、体を入れてズリズリ這い上がるのは、リードするには非常に辛く怖いもの。
中間部あたりでプレッシャーMAXになります。
苦しい体制でも3~4m毎にカムセットを続けて、安全確保。堪えて登りきると終了点。
ここに立つとこの岩が如何に薄く出来てるか実感できます。
なおさんもモチベーション高く、そつなく上がってきてくれます。

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岩の間を全身使って登ります。

P3からP2コルまでの懸垂は途中から空中になり、インスタ映え? の写真が撮れます。
本日はここまでで登攀終了。
再びP4を巻いてマル秘ルート?でバットレスまで帰還、お疲れ様でした。

今回は体験アルパインからガチクライミングになってしまいましたが、
なおさんのおかげで登攀に集中でき、充実した山行となりました。
2人で次々と課題を克服しながらのマルチピッチ、やはり楽しい♪
藤内沢には他にも、幾つかの整備されたルートが有り、安全確保の上でスキルアップ望む事が出来ます。

今後も、この思いを会の仲間に伝えたいなあと思いました。

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