笈ヶ岳 2018.04.21-22

20180421-22 笈ヶ岳30
toriyaさんの還暦登頂記念


<コース>
4/21 7:29 白山料金所~ 8:42 中宮温泉ビジターセンター~ 9:46 ジライ谷出会~ 14:05 ジライ谷の頭~ 14:37 P1271~ 16:11 幕営地(テン泊)
4/22 4:44 幕営地~ 5:38 冬瓜山~ 6:18 シリタカ山~ 7:29 P1640~ 7:44 岩底谷の頭~ 7:53 小笈~ 8:05 笈ヶ岳~ 9:47 冬瓜平~ 10:24 幕営地~ 15:42 中宮温泉ビジターセンター~16:38 白山料金所

<メンバー>
toriyaさん、ふみさん、えだちゃん、次郎さん、さっこちゃん、itaさん、やっさん


◆4/21 快晴

 笈ヶ岳、昨年にも企画があがってましたが都合が合わずに行けなかったので今回企画が、再びあがり、いけることになって本当に良かったです。 残雪期しか登れない200名山である笈ヶ岳から真っ白な白山が見たいと憧れてました。

 しかし、アプローチがまあまあ長い笈ヶ岳、暫くテント泊装備で長距離を歩いていなかった私には不安がありました。(リーダーに心配されつつも、参加許可はなんとかゲット笑)だから、こっそり前の週に御在所でトレーニングを。そのかいあって最後まで登りきれました!にしても、私たちが行った時期はまだ、白山ホワイトロードが開通しておらず、登山口までの長い林道歩きは、身に堪えました( ノД`)…季節外れの暑さと、テント泊装備の重さに気持ちまでダウンしそうなところを、林道の脇に咲くカタクリの花が癒してくれました。こんなたくさんのカタクリの群生を今まで見たことがなかったのでびっくりでした!

 ようやく、登山口に着いたと思いきや、ひたすら登りが始まりました。しばらくして、地図を見ていたつもりが道を誤り、それを修正するために、道なき道を歩くことになってしまったけれど、無事正規ルートに戻る事ができました。(帰路でどこで道を誤ったのかもちゃんとチェックしました。まさかと言うところでした。道間違いはちょっとしたことで起きるんだなと実感しました)

20180421-22 笈ヶ岳01
長い林道歩きです。でも、快晴で微風だったので、気持ちがいいです^^

20180421-22 笈ヶ岳02
道迷いから正規ルートに戻る途中にもカタクリが沢山咲いていました(踏まないように)

 雪解け水が勢いよく流れる沢は、橋をかけてもらって無事渡ることができました(*^^*)(しかし、あまりにも暑かったせいで、雪解けが進み帰路にここを再び通過する際、増水して、かけた橋が流され渡渉するのに一苦労になるとは、この時、想像もしなかった(>_<))  沢を、越えてもひたすら登り道。雪はどこにあるのやらと思いながら、歩きづらい斜面を登っていると、私の前を歩くリーダーの歩き方が、なんとなくおかしいなぁと気付きました。リーダーがまさかの体調不良に陥っちゃいました。暫く休みをとり、本日の行程はテント場にたどり着けばよいということだし、時間の余裕もあったので、ゆっくりと歩きだすこととなりました。(どうやら、久しぶりの私がバテずに元気でいることが、リーダーには相当悔しかったようです(^^)!だって、私、一応トレーニングしていますから笑) 20180421-22 笈ヶ岳03
雪解けにより増水してましたが、itaさんが起点を利かせて橋を作ってくれました
(ベテランは発想が違います^^)

20180421-22 笈ヶ岳04
急登が続きます

20180421-22 笈ヶ岳05
残雪が出てきたあたりで、休憩。(写真には写ってませんが、メンバー以上にメンバーバテてました(^_^;))

 だんだん、雪もでてきましたが、やはり昨年よりはずいぶん、少なく薮が行く手を遮り苦労しました。やっとたどり着いたテント場は、白山や笈ヶ岳が見えるとてもよい場所でした。整地してテントを立てる人、水を作る人、雪でテーブルやトイレを作る人とみんなで、手分けをして、夜の宴会となりました。

20180421-22 笈ヶ岳06
昨年幕営した辺りは雪が解けてなかった為、手前で幕営することに。

20180421-22 笈ヶ岳07
白山をバックに初日の記念撮影です

20180421-22 笈ヶ岳08
itaさん、次郎さんによる力作(トイレ)が完成です

 ふみふみさんのミネストローネ、美味しかったです。私が、還暦祝いに作ったシホンケーキ、メレンゲに砂糖を入れ忘れて膨らみが若干足りず、味も不安でしたが、まあまあ食べられるものになったので良かったです。翌日の早朝出発を考え、早々に宴会もお開きとなり床につきました。

 季節外れの暖かさに、寒さを感じることなく快適に寝られ、1日目の行程は終わりました。

20180421-22 笈ヶ岳09
ふみさん特製 ミネストローネが完成です。(美味しかったです^^)

20180421-22 笈ヶ岳10
皆で雪のテーブルで美味しく夕食を頂きました^^

20180421-22 笈ヶ岳11
toriyaさんの還暦祝いにえだちゃんからのシフォンケーキの差し入れです^^
(砂糖はなくても甘さ加減は丁度良かったです^^)

20180421-22 笈ヶ岳12
シフォンケーキにローソクを立てて、toriyaさんが一気に炎を吹き消します^^
(標高高いから息が続かない?(笑))

20180421-22 笈ヶ岳13
最年少と最年長でお互いに食べさせあい(怪しい関係ではありません(笑))

20180421-22 笈ヶ岳15
夕日を越えるジャンプ!!(何故か飛びたくなったようです(^_^;))

記).えだこ

◆4/22 快晴

 両白山地の最北端に位置する笈ヶ岳、残雪期にしか登れない以前より暖めていた北陸の名山。昨年日程が合わず涙をのんだ笈ヶ岳。幸せなことに「とりやさん還暦記念山行」のキャプション付きで、エントリーしないとひんしゅくのこの企画、一日目の夜はえだこ謹製甘さ控えめシフォンケーキを囲んで皆からの手厚いお祝い、この上なく幸せな気分で迎えた二日目。

 黎明快晴の4時30分テン場発、往路は冬瓜山-シリタカ山の稜線を行く。今年は雪解けが早く、早々に稜線上に現れた手強いブッシュに難儀しながら、それでも6時20分シリタカ山着。遮るもののない白山が眼前にすばらしい。そこからさらに稜線を行けば石川-岐阜の県境稜線に到達。大展望にゆるゆるとした残雪の雄大な稜線をさらに北に進むといよいよクライマックスの笈ヶ岳。
 
 後ろからノタノタ歩いていたぼくにリーダーのやっさんから「最初にピークに立って下さい」と声がかかる。心遣いに感謝しつつオコトバに甘えて8時5分、ついに笈ヶ岳のピークを踏む。石川-富山-岐阜三県にまたがる頂上は360°の絶景。北の大笠山への稜線、県境稜線を南に辿れば三方岩岳、一度登ったらいいや、と思っていたけど、こちらの道行きも歩いてみたくなる。頂上には有名な?ステンレス寸胴鍋もあり、恐ろしくて蓋は開けなかったが、中には登山者ノートが入っているそう。

20180421-22 笈ヶ岳16
2日目はヘッデンスタートです

20180421-22 笈ヶ岳17
急登を越えた辺りで、白山が見えます。(ここも記念撮影ポイント)

20180421-22 笈ヶ岳18
向かう先からは日の出がお出迎え
 
20180421-22 笈ヶ岳19
所々藪をかき分けながら登ります

20180421-22 笈ヶ岳21
昨年の急登も今年は雪がなく、ノーアイゼンでも登れます(itaさんは履いてますが^^)

20180421-22 笈ヶ岳22
白山のモルゲンロートは、白い雪に太陽の赤が映え何度見ても綺麗です

20180421-22 笈ヶ岳23
雪があるとナイフリッジなのですが、雪がないとこんなにも余裕が(^_^;)

20180421-22 笈ヶ岳24
シリタカ山に向かう幻想的な風景

20180421-22 笈ヶ岳25
シリタカ山から笈ヶ岳を眺めます

20180421-22 笈ヶ岳26
笈ヶ岳をバックに記念撮影

20180421-22 笈ヶ岳27
笈ヶ岳に向け出発です

20180421-22 笈ヶ岳28
笈ヶ岳をみていた時は雪がなかったですが、歩くルートにはまだまだあります

20180421-22 笈ヶ岳29
toriyaさんと山頂の標識とのツーショット(見つめあう二人?)

20180421-22 笈ヶ岳30
toriyaさんの還暦登頂記念

 絶景のピークを堪能したら来た道をテン場に引き返す。下山路はシリタカ山の稜線を行かず北側斜面を巻いてトラバース、稜線直下の急斜面は足をすべらせると200mほど滑落なので慎重に。

 10時25分テン場着、テント撤収&食事。ここで下山に往路に使ったシリタカ谷右岸の激下り稜線を使うか、ロングコース&ブッシュだが勾配の緩やかなブナオ山の稜線を使うか下山路の選択に悩まされたが、すでに6時間行動してブッシュにも辟易していたので、テント装備での行動に不安はあるものの全会一致で激下りコースをチョイス。

 下山にさほどの問題なく安心したところに、あまりの陽気に雪解け水で大増水した沢の徒渉に大苦戦、itaさんのルート工作のおかげでドボンしなくてよかった。北陸らしいキクザキイチゲやカタクリの大群落に癒やされながら、最後は延々のロードにうんざりしつつ16時40分、白山ホワイトロードゲートの駐車地点に到着、お疲れ様でした。

 単独では到達困難な山なだけに鈴ハイで行けて良かったです。わざわざ2年も続けて企画してくれたやっさん、お祝いしてくれた同行のみなさま本当にありがとうございました!

20180421-22 笈ヶ岳31
登りが急登であれば、下山も急斜面

20180421-22 笈ヶ岳32
下山は冬瓜山を避け冬瓜平から行く為、急斜面のトラバースです(慎重に(^_^;)

20180421-22 笈ヶ岳33
テン場まで戻ってきました

20180421-22 笈ヶ岳34
雪がない急斜面も落ち葉があるので、滑りそう

20180421-22 笈ヶ岳35
行きはルート間違いでなかったトンネルです

20180421-22 笈ヶ岳36
ゲートまで無事戻って来れました。皆さんお疲れ様でした^^

記).toriya

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