三方崩山2018.03.17

318三方崩山14
快晴の山頂にて


<メンバー>
やっさん aya ita

<コース>
1日目
美濃市集合6:00~道の駅飛騨白山8:00~14:15Ca1750泊地(6H)
2日目
泊地7:00~8:30山頂9:00~10:00泊地10:50~13:15道の駅(6H)


三方崩山! 奇異な山名は以前から気に掛かっていたが、馴染みの無い奥美濃山域なので、行く機会も無く今に至りました。
今年は雪稜歩きもしたいと思っていた折、企画を頂きすぐに飛びつく。

しばらく春の陽気が続き、美濃界隈の山は融雪進んでるとの情報の中、麓はグサグサになってるんじゃないかと懸念は有りましたが・・・
閑散とした道の駅飛騨白山に降り立ったメンバー リーダーやっさんはインフル明け毛布を被っての参加、ayaさんは膝を患っての復帰という事でやや不安・・
駐車場で子犬とジャレ合った後、いざ出発!
と思いきや、この日唯一の先行者の4人パーティーが引き返してきた。
夏道の谷ルートにて、倒木により負傷敗退とのこと… ピリリと気が引き締まる。

しかし、いざ取りついてみると登山口から積雪有り、思ったより締まってて登りやすい。
夏道の林道をしばらく辿った後、左岸の尾根に取りつく。

318三方崩山02

歩き易そうな尾根沿いは送電施設とのことでフェンスにて閉鎖。
ところどころ雪が切れ、歩きにくい谷側にやっさんが導く。
病み上がりとの事で大汗かきながらも、良いペースを保ってくれてる。
318三方崩山03

途中、かなりの傾斜の雪壁も出てくるが、3人なので楽しみながら登る。
Ca1360にて大休止。
標高上げるにつれて乗鞍や北アルプスが顔を出してくれる。

318三方崩山05

休憩の合間にビバーク用のイグルー作ってみました。
30分も有れば、2人用位のサイズなら作れるようになりました。

その先で先頭交代。
ayaさんは、最近登ってない割には元気に(良くしゃべりながら?)着いてくる。
やっさんはやはり本調子で無さそうで、凄い汗だ。
尾根沿いのルートはアイゼン良く効き、展望も抜群!

318三方崩山04

ぺース保ったままCa1750、幕営予定地に到着。予定通りの14時。
このあたりでも固い圧雪。雪洞は掘れないかな?

大展望の尾根上にテント張れるのは雪山の特権!?
整地してテント設置。
ayaさんは手伝ってくれそうで微妙に掛け声だけ? まあご馳走用意してくれたので良しとするか・・・

その後、二人がマッタリしてる中、私はイグルー作りに。
まずは床面フラットにし、床を掘り下げます。その時に雪をブロック状に切り出し、周りに積むのです。
壁面に使うブロック、垂壁用には長方形、コーナー用には半円形のを利用。
ayaさんに手伝ってもらい、ケガキ線を刻み、なぞって切り出します。

318三方崩山06

ブロックの抜き取り、難しいので両サイドは事前に溝掘りすると楽に取れました。
しかし、大きなパーツは途中で壊れやすく難しい。大きなイグルーには大きなパーツ必要で、4テンサイズ作るのに2時間以上かかりました。

318三方崩山07

完成!!

318三方崩山08

屋根は背より高く青いです。

その間、水作りに励んでくれたお二人を手伝えず、迷惑かけてしまいました。

本当は泊まりたかったのですが、私以外は寒がり?なのと、私のエアマットを乾かす際、ロウソクで穴空けてしまい断念、次回こそは…

夕食はイグルーの中で。

318三方崩山09

女子力高い!? ayaさん仕込みのおでんと惣菜の数々… 
美味しいあまり、やっさんの分の大根まで食べてしまい大ブーイング!!
食べ物の恨みは恐ろしいなあ~

結局マット無しで寝るハメになりましたが、酔っぱらいの強み?で一番先に熟睡してました。

318三方崩山10

翌朝は5時起床。 外を見ると、晴れていてブルー一色の世界。
跳び出してテントと山頂の写真を慌てて撮る。

318三方崩山11

今年初めての快晴下の日の出、クラストした雪面を赤く染め、ドラマティックな一日のスタート。
何だかんだゆっくりしてて、スタートは7時。
標高もだいぶ稼ぎ、北アルプスや白山をながめながら稜線を行くと、所どころ痩せ尾根やクレバス、雪壁のアトラクションが。

318三方崩山12

いつしか合流した、謎の巨大足跡(27cmの私よりもずいぶんと)のトレースを追う様に進むと、標識の無い山頂に到着。
景色を堪能し、3人で記念写真。
318三方崩山01

設置したベースキャンプも遠望出来る。
帰路は緩んだ雪に注意しながら。 痩せ尾根や急峻な部分はロープを出し慎重に。

318三方崩山13

下りの方が展望良いので、ついつい足が止まってしまう。
ベースで荷作りし、再び重い荷を背負う。使って無い装備が4割程・・・今度は少し荷を減らさなければ。
緩んだ雪は適度にクッションとなり、下山も早い。1時間で標高差600mは降りてる。
雪が無いならこの装備では無理な数字。
やっさんの指示、 尾根が大きく分岐するところで、登りにあった急登を避ける為、往路とは違う右岸尾根を途中まで利用する。
地形図を見ながら、慎重に降りる尾根を探す。
途中までは尾根沿い、中間部から山腹をトラバースして夏道に出る。
傾斜はまずまず有るが、さして難しくはなさそう。途中でayaさんがスリップしてきたので、受け止める。
雪がだいぶ緩んでアイゼンの効きが悪い様だ。
夏道に合流し、15分も歩くと登山口に出て今回の山行を終える。

久々の積雪期縦走。天気が良ければこんなにご機嫌になれるとは・・
隊長やっさん、おしゃべり、夕食担当のayaさん。
お世話になりました~。
奥美濃の山で泊ったのは初めてですが、良い思い出となりました。

記)ita

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