大峰 葛川 熊谷沢登り 2025.05.03

熊谷最大?の滝

<メンバー>
たろー、しま、りょう

<コース>
熊川の林道(7:15)~熊谷遡行~熊谷の頭(12:55)~蛇崩山(13:40)~熊川の林道(16:00)


 東北を目指した残雪縦走は天気が悪く断念。雪を求めての転進も難しい天気予報だったので、いさおさんの大峰沢登りに参加する事に。

 行先はかの名渓、立合川の西を流れる熊谷で記録が少ないながらきれいな渓相で楽しみだ。いさおさんの体調不良で急遽リーダーを引き継いだが行先はそのまま熊谷に行くことにする。

 以前は地の果てのように遠いと感じていた大峰南部も熊野まで伸びた高速道路ときれいに整備されたR169のおかげで十分日帰り圏内。欧州帰りのしまくん、新人りょうくんと亀山で合流し、十津川村、下葛川集落を目指す。

 下葛川集落から林道を奥に進み、吊り橋のある入渓地点の近くに駐車。林道を少し戻って吊り橋の袂から入渓する。

帰りはこの橋の向こう側に降りてくる予定

 熊谷は前日の大雨(80mm位)のせいで結構な水量。気温も低くまだ濡れたくないのでへつりながら進んでいく。両岸は植林で覆われていて陽光も差さない谷中は想像していたキラキラの渓相とはほど遠く、ちょっとテンションダウンだ。

水量多めかな
泳ぐには早いなあ
最初はヘツリメインで

 やがて地図上の林道終点と思しきあたりに立派な小屋が現れた。造林関係の小屋だと思うが、きれいなお風呂とウッドデッキがあって、それぞれ「石楠花の湯」「造林village」の看板が掲げられている。おそらく趣味で作られたと思うが大人の隠れ家みたいな感じでなんだか楽しそう。

突如立派な小屋が現れた
お風呂に
ウッドデッキもある

 谷はその先も殆ど標高を上げず平流が続いている。沢通しに行くのは退屈で時間が掛かりそうなので谷沿いにある木間道を使って距離をかせぐ。しかし、こんな山の中に石組みで道を作る昔の人は本当にすごいなあ。

立派な木馬道が残っている
平凡な区間は木馬道でワープ

 途中、1か所だけミニゴルジュのようなところがあったので、しまくんが泳いでとりつく。出口の小滝を登るのにちょっとだけ苦戦していたが水中のスタンスを見つけて見事に突破。りょう君も続き、私の番。いかに紀伊半島南部とはいえまだ5月になったばかり。泳ぐのはさすがに寒かったが何とか突破できた。楽しい。

嬉々として泳いでいくしま君
上手くスタンスを見つけた
りょう君はサクッと突破
おじさんも頑張る

 その後は再び平凡になるが、徐々に岩が大きくなり乗り越えるのに苦労する。Ca460mあたりの屈曲部に現れた8m程の滝は途中唯一現れた滝らしい滝で、左のリッジから超えた。

岩が大きくなってきた
屈曲部にあった滝
左にリッジから超える

 谷の傾斜は徐々に立ってきて、岩も大きいので若者二人についていくのに必死になる。Ca770mあたりで立った壁から流れ落ちる20m程の滝に行く手を阻まれたので滝の前で昼食休憩。

どこから行くか
若者について行くのはしんどい
Ca770m付近の滝
記念撮影

 昼食の後はガレた左股に入り、蟻地獄のようなザレ場を登っていく。適当なところで植林の尾根に取り付き、ひと頑張りすると熊谷の頭に飛び出した。尾根上の明瞭な踏み後をたどって蛇崩山から蛇崩尾根を経由し、入渓地点の吊り橋に到着。熊谷の頭から3時間程で下れたので立合川の下山に使えるかも。(でも熊谷の頭経由で上葛川に行った方がよいかな)

ガレを登って
植林の尾根を詰めて
熊谷の頭
蛇崩山
道は歩きやすい

 ゆらゆら揺れる吊り橋を渡って車まで戻った。

むっちゃ揺れる

 熊谷は北山川の支流だけあって美しい沢だったが変化に乏しく、植林が多い事もあってGWに遠征に来る沢としてはいささか期待はずれだったかも。でも元気なしま君に会えたし、りょう君も楽しかったと言ってくれたので良しとしよう。何より蛇崩山付近の尾根がとても歩きやすい事が分かったのは収穫だった。立合川も1泊でいけるかな。

参加のみなさん、ありがとうございました。

記)たろー

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