
<メンバー>
たろー、ふみふみ、こうじ、おりえ、おすぎ、こうせい
<コース>
新穂高温泉(2:25)~穂高平小屋(3:20)~P1946(5:10)~P2343(7:10)~P2738(9:50)~西穂高岳(11:30~11:50)~ピラミッドピーク(12:45)~独標(13:05)~西穂山荘(14:00~14:15)~新穂高RW西穂口(15:10)
数年前から機会を狙っていた西穂高西尾根。昨年、おけいさんとりーちゃんが行った時には「先を越されたか」と思ったが、その記録はずいぶんと参考になった。なるほど、ロープウェイの最終に乗り遅れない事が核心のようだ。
3月に入ってからの気温の乱高下と強風で稜線はクラストしている事が予想された為、ダブルアックス必携、丸まったアイゼン禁止の連絡をし週末を迎える。(こうじさん、ふみふみさんはアイゼンを新調したとの事)
天気の関係で決行は土曜日。みんな仕事を終えてからほぼ寝ずの移動で新穂高温泉に2:00集合。ヘッデンを点灯し2:30にはスタート出来た。

雪は固くしまっていて踏み抜きは無し。穂高平を横切り、西尾根の取り付きでアイゼンを装着して以降もトレースのおかげで順調に高度を上げていける。


月明りでほんのりと明るかった空は夜が明けるにしたがって薄いベールのような雲が広がってきた。樹間から見える穂高の稜線も空との境界があいまいで今ひとつ迫力が無い。

P2343には7時過ぎに到着、Ca2400mでストックからダブルアックスに換装し第1岩峰に挑む。岩壁の左に回り込み傾斜の強い斜面を登って行くが、ルート上には雪がたっぷり付いており、木の根もあるのでロープは不要だった。ただ、この辺りは雪がモナカ状になっていてキックステップが決まり難かった。


急斜面を登り終えた所で先頭をこうせいさん、おりえちゃんに代わって後続を待つ。少し時間がかかったがみんな危なげなく登ってきた。

難所を超えても気は休まらず、更にトラバース気味に進み岩を攀じ登って稜線に上がる。森林限界を超えたが景色は白とグレーのモノトーンで何だか厳しい雰囲気。でもこの頃は雲の向こうに薄ぼんやりとした太陽が透けて見えていて視界は良好。気温もそれほど低く無い。北西尾根とのジャンクションから少し下った鞍部で小休止。






ここまで来れば西穂山頂まで水平距離であと500mほど。時間的にはかなり余裕があるなあと思っていたら、ここからが本当の核心だった。



第2岩峰の取り付きまではP2738ともう一つのピークをトラバースで越えて行くが、ガチガチにクラストした斜面をアイゼンの前爪とピッケルを頼りにひたすらカニ歩き。落ちるとどこまで行くかわからない斜面なのでずっと緊張しっぱなしだ。



鞍部からはいよいよ第2岩峰。岩尾根の右側を回り込んで浅いルンゼを登っていく。ここもカチカチにクラストしているので、前爪頼り。そろそろふくらはぎが限界だ。




頂上直下にも傾斜の強い斜面が現れる。ここも岩尾根を右に回り込み、浅いルンゼを登る。残置ワイヤーも見えるがしっかりと雪の下に埋まっている・・。頂上の標識は視認できるほど近く、もうあと少しなのだが雲がどんどん厚くなってきたので少し焦ってきた。


最後の登りは慎重に一人ずつ登っていく。おりえちゃんはいつの間にか先頭に躍り出てビクトリーロードをゲットしていた。こうじさん、こうせいさん、ふみふみさんの順番に登っていく。みんなふくらはぎが限界なのか、休み休みに登っていくので結構時間がかかっている。5人目のすぎちゃんは待ちの間に全身攣ってきたという。私も全身が強張ってこれ以上待っているのは危なかったので、すぎちゃんと間隔を空けずに登りだす。


足をプルプル言わせながら必死に登っていると、すでに頂上に着いたメンバーが歓声を上げている。何だか別世界にいるようだ・・。
それでも何とか頂上に辿り着き、全員で記念撮影。空は真っ白だが、まだ穂高の山々を見る事が出来た。






天気がどんどん下り坂なので景色を楽しむ間も無く下山にかかる。こちらもトレースはあるものの、斜面はクラストしており、今まで西穂に登った中で一番コンディションが悪かったかもしれない。



独標を過ぎると雪が本降りになってきて視界も悪くなってきた。コンディションが悪化する前に難所を越えられてよかった。


RWの時間にはまだ余裕があるので、西穂山荘でストックに換装し西穂口まで下って行く。もう緊張する必要はないが、すでに行動開始から12時間超。ずっしりとのしかかってくる疲労を感じながらRWに到着。ふう、本当に疲れた。


最終の1時間前のRWで新穂高温泉に降り、ホテル焼岳で汗を流して解散。運転は疲労と眠気との闘いだった。
数年前からチャンスを狙っていた西穂西尾根、今回無事行くことが出来て感無量だ。しかも稜線カチカチという難しいコンディションの中、6人という大所帯で行けたのも鈴ハイのレベルアップが実感できてうれしかった。少し自信がついたので来シーズンは涸沢岳西尾根狙ってみようか。
参加の皆さんありがとうございました。
記)たろー
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