≪メンバー≫
たばっち、すみすみ
≪コース≫
赤倉谷出会い 8:43 — 9:07 丸尾山南面谷出会い(入渓口) — 9:39 二俣(2段スラブ滝)9:53 — 右俣 — 11:03 稜線 — 11:21 丸尾山 (851m) — 12:40 三ノ滝上 三俣 — 12:52 三ノ滝下 — 13:38 二ノ滝下 — 13:40 一ノ滝 — 14:20 駐車地
熊野に極上のなめ沢があると聞き、いつか行ってみたいと思っていた場所。
梅雨の真っ只中、天気予報は曇のち雨、大した雨にはならない予報だったが、増水を心配しながらの出発。
赤倉谷の出合は道の横に車が五~六台駐車できるスペースがあり、1台すでに停まって単独の男性が準備を終えると赤倉谷を登って行った。
たばっちは藪漕ぎネットの方の記録をなぞるルート選択。赤倉谷は下山道となるため、来た道を戻り、一の谷林道を登り進んで高尾山の南斜面の入渓口を地図をみながら探したが、テープはなく、念の為GPSで確認し入渓した。
一面の岩は若々しい緑のコケに覆われ、樹林帯の葉っぱも雨に濡れ艶をまして若緑の世界。しばらく歩くと幅数メートルのナメ沢となり、歓喜の声がでてしまう。増水の心配はなく、ちゃぷちゃぷと沢の中をお散歩しながら登れてしまう。
幸せすぎてあっという間に二股に到着。右に進めば稜線近くまでこの極上のナメが続くと書いてあった。
半信半疑だったが、記録のどおりだった。
たばっちが沢用のウクレレを取り出し、沢の中で演奏をききながら、おやつも食べながら、さらに至福の時。
曇り空で暑すぎず、ここ数日の雨量が多かったお陰で沢幅もあり、たばっちと横に並んで幸せなナメ散歩を楽しみながら登ることができた。
沢幅が狭くなると前方が明るくなり稜線が見えた。
稜線から20分ほどで丸尾山ピーク。道中、正体不明の白い小さな泡がいくつもあってあった。カエルの卵かなあ?正体は不明のまま。
丸尾山山頂の北側は、木が伐採してあり眺望が楽しめた。大峰方面の山並かなあ。ここでランチをしていると茂みから1人の男性が突如現れた。イノシシやクマではなくて本当に良かった。赤倉谷を登って行った単独の男性だった。
歩き慣れた格好の男性は、私たちと逆コース。道中気を付けてと言って足早に消えて行ったので、先の道がやや不安になる。
どこの支流を辿っても赤倉沢にでるとあり、山頂直下の急な斜面をやや西に下ると再び一面コケに覆われた岩と樹林帯の若緑の世界、そして、またナメ沢が現れた。
緩やかに下るナメ沢散歩を楽しんでいると、明るく光が差し込み三方からナメ沢が合流する三又に出た。ここも美しく、テンションが上がった。
ここは三ツ滝の直上になり、落ちないよう枝に捕まり滝壺を覗き混んだが迫力ある水量と落差で足がすくむ。たばっちと巻道を探すも、なかなか踏み跡が見つからず苦戦。滝の左側斜面の枝や根っこに掴まり、急斜面を必死で下った。
滝壺から眺める三ツ滝は2段になって落ち、雨量も多く迫力があった。
しばらく滝を眺めながらリフレッシュ。
ここから直下はニノ滝、ここも一帯を踏み跡を探がしながら、滝の左側から幹や枝に掴まり急斜面を必死で下った。ニノ滝は大きな岩盤一面に落ちる滝でこちらも癒される。
ここから巨岩が多く、ルートを選びながら進み、一ノ滝を見落してしまった!
赤倉谷の右側の廃林道にでると背丈程の草が視界を遮る。かき分けて進んでいると赤いたばっち号が目の前に現れた。無事に下山出来たとホッとする瞬間だった。
急斜面を降りたので、熊野倶楽部の温泉で疲れを癒して帰宅したかったが、コロナ禍で日帰り入浴は中止(泣)。
私にとって季節を問わず訪れたい場所となった丸尾山・赤倉谷を案内してくれたたばっちに感謝。
すみすみ記。
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