
〈メンバー〉
りょう(L、記)、ふなっし
いつだったか、YouTubeで注文の多い料理店を登る動画を見てから、いつかは自分も錫杖岳でクライミングをしてみたいと思っていました。
機会をうかがっていたところ、ふなっしさんも見張り塔に興味ありということで、ついに念願の錫杖岳に行くことができました。
【1日目】
〈コース〉
クリヤ谷登山口(2:45)〜錫杖沢出合(4:40〜5:40)〜取り付き(7:35)〜大洞穴(11:40)〜登攀終了(14:50)〜ピッケル(15:05)〜錫杖沢出合(17:25)
時間が掛かるルートのため、早朝出発。暗闇の中、途中道を間違えながらもなんとか錫杖沢出合に到着。


幕営適地が少ないので心配していましたが、親切な方が良い場所を教えてくださったので無事テントを張れました。装備を整えて取り付きに向かいます。

ヘルメットの分岐を左に行き、プチ沢登り気分を楽しみながら進んで行きますが、なかなか岩の基部に近づかない。おかしいなー。こういう時は地図を確認。
…あ、ヘルメットの分岐、右だわ
慌てて来た道を戻り、ヘルメットの分岐を右に行き、全速力で登って行くと取り付きが見えてきました。


予定より遅れてしまいましたが、幸いにも他のパーティーはおらず天気も一日良さそうなので続行決定。準備をして登攀開始です!
1P目(5.6) りょうリード
登るラインがよく分からないけど、まぁなんとかなるだろうと離陸。でも期待していたガバホールドがあまり無くてヒヤヒヤしました。5.6って、もう少し易しいと思っていたのに。

2P目(5.6) ふなっしリード
先程と同じグレードとは思えないほど快適。やっぱり1P目、もっと登りやすい所があったのかな。

3P目(Ⅳ) りょうリード
またまたルートがよく分からず、変な所を登ってはクライムダウンで戻ったりして、自分のルーファイ力の無さにビックリです。
右奥のほうに進むと登れそうな所があり、その上に残置ハーケンが2枚ありました。

4P目(Ⅲ) ふなっしリード
Ⅲ級のスラブ。登りは易しいけれど、プロテクションがなかなか取れないので慎重に。

5P目(Ⅲ) りょうリード
同じくⅢ級のスラブ。こちらも岩のフリクションは良いので快適です。

6P目 歩き
アプローチシューズに履き替え、大洞穴を探して歩きます。踏み跡を辿り、草付きを登っていくと、やがて迷子になりました😇
どうやら右に行き過ぎてしまったようで、懸垂下降を交えながらなんとか正しい道に復帰。大洞穴を見つけた時はホッとしました。


7P目(5.9) りょうリード
メインイベントその1。前傾していて結構腕にきますが、わりと良いホールドが多いのでグングン登っていけます。中間のクラック部分も、バチ効きのハンドジャムやレイバックなど、いろんな登り方が出来てすごく楽しかったです。
ここは濡れている事もあるようですが、今回は岩が乾いていたから突破できたのかなと思います。濡れてたら結構怖そう…。

8P目(5.9) りょうリード
メインイベントその2。凹角を登り、右にトラバースして上がり、最後はスラブ。
凹角部分は出だしからすでに面白い。そして、この見張り塔のルートを通して個人的に一番シビれたのが、ここのトラバース部分。全然良いホールドが見つからない上にプロテクションもあまり取れませんでした。慎重に重心移動をしてなんとか突破。精神的ダメージ大です。

9P目 歩き
右にトラバースして草付きを登ります。
最終ピッチの岩を探してうろうろしましたが、草付きのルンゼを登って少し右に行くと取付が見つかりました。


10P目(5.7) ふなっしリード
下から見ると分かりませんでしたが、意外と手強くて面白かったです。
二人共無事にトップアウトして、「見張り塔からずっと」これにて終了!

その後は錫杖岳名物のピッケルと記念撮影をして下山。相当な悪路を下っていくのだと覚悟していましたが、ピンクテープがついていたり結構整備されているようで、サクサクとテン場まで戻ることができました。




【2日目】
〈コース〉
錫杖沢出合(6:50)〜クリヤ谷登山口(8:00)
当初は注文の多い料理店を登る予定でしたが、天気が怪しそうなので中止。
駐車場まで下り、近くの露天風呂に入って帰りました。


「錫杖岳でクライミングを楽しむ」という今回の目的は果たされました。けれども、なんだか道に迷ってばかりだったなという印象。自分のルーファイ力がこんなにも絶望的だったなんて知りたくなかったです😭
精進したいと思います。
一緒に登ってくれたふなっしさん、ありがとうございました。
記)りょう
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