大峰 葛川本流 沢登り 2025.07.05

ゴルジュの中をひたすら泳ぐ

<メンバー>
たろー、なべちゃん、りー、おりえ、いさお、しま、みか

<コース>
田戸橋(9:15)~入渓~S字淵(11:15)~昼食(12:00~12:30)~大渡(14:05)~一ノ滝(15:40)~二ノ滝下(16:30)~道路(16:50)~車デポ地(17:05)


 今年は早々に梅雨が明けたので、大峯を代表する泳ぎ沢、葛川本流へ行ってきた。この沢は2016年、増水時に入渓し、あわやの事故を発生させた曰くつきの谷だ。9年を経て、ようやく鈴ハイで再訪できた。

 道の駅おくとろに集合した後、車を下葛川集落手前の空き地にデポ。田戸橋のたもとから怪しい(それっぽい)踏み跡を頼りに沢へ降りていく。少しいやらしい斜面で、最後はルンゼをクライムダウンしたけど、前回はこんなところを降りた記憶は無い。もう少し下流側からスムーズに入渓できたかもしれない。

怪しいルートで谷へ降りる(でも残置ロープあるんだよねえ)

 沢は最初に小難しい小滝があったが、その後はずーっと泳ぎの連続。上流に集落があり、比較的下流域にあるため、水質はキラキラの清流という訳ではなかったけれど(少し泡立っている?)、瀞場が連続する特異な渓相はすばらしく、この沢の良さが損なわれる事は無い。歩くより泳ぐ距離の方が長い(と感じる)ので、時々現れる河原で日向ぼっこしながら進んでいく。

最初の難関
苦しい姿勢で登る
さあ、泳ぐぞ
みかさん、奮闘中
日が差すと美しい
日向ぼっこして体温を上げる
再び泳ぎだす
ゴルジュの中は休憩もできない

 やがて核心のS字淵に到着。先行の3人パーティーが苦戦中なので、手前の足がたつ岩の上で様子を伺う。3人パーティーの男性が何度も挑戦しているが弾き返されているようなので、いさおさんと私の二人で近くまで行って、トライさせてもらう。

ゴルジュの中、このように立てる場所は貴重
前にいるのは苦戦している先行P

 まず、ザックを外して空身になり、岩壁を思い切り蹴って水流に突っ込む。がむしゃらに泳いで流芯を超え、反転流に乗って何とか対岸の岩に上陸した。

 先行Pの3人にロープを出して引っ張り上げ、続いて鈴ハイメンバーを引っ張り上げる。残念だったのはこの勇姿をいさおさんにしか見てもらえなかった事だ。(結構頑張ったのに)

後続を引き上げる
引き上げられる方からの視点

 その後もどんどん泳いでいく。ミニナイアガラで記念撮影し、大渡の橋の下を潜ってもまだ半分。げっぷが出てくる。

まだ泳ぐ
ちょっと浅いところはありがたい
ずっと泳いでる
ミニナイアガラ
両岸が高い
たまに小滝もある
道路の下を潜る(まだ半分)

 泳ぎすぎで腕がパンプしてきた頃に最後の難関、一ノ滝だ。手前の小滝を巻くのが際どいトラバースになっていて結構苦労したけれど、何とか右岸の岩棚に降り立った。一ノ滝を超えるには対岸に泳ぎ渡らなければいけない。もう寒くてお腹いっぱいだったけど、意を決して釜に飛び込む。もろに流れに逆らっての泳ぎだったが、何とかたどり着き、微妙な岩登りで安定した岩棚に立つ事が出来た。後はみんなにロープを引っ張ってもらって無事一ノ滝を超えた。

ゴルジュの中を泳いでいくと
奥が一ノ滝
ここが何気に怖い
意を決して泳ぐ
何とか辿り着く
後続はロープを引いて
一ノ滝を超える

 一ノ滝を超えてしばらく進むと谷は大きく開け、二ノ滝が現れた。みんなもう満足しきったようなので、二ノ滝は巻かず、右岸の支谷を辿って道路まで登る。(二ノ滝見物用の道になっているようで、バス停もあった)

二ノ滝
集合写真
登った先にはバス停があった(誰がここでバスを待つのだろう)

 あとは道路を歩いてデポ車を回収する。(二ノ滝から上はあまり見どころもなく、下葛川の集落に上がるのに苦労している記録もあるので、葛川のゴルジュを楽しむのであれば、これがよいコースだと思う。)

 ゴルジュの中をほぼ泳いで通過する葛川本流は、めったにない特異なタイプの沢だった。みんなにも好評でぜひ再訪したいとの声があったので、来年また行く事になるだろう。その時はあなたも一緒に泳ぎにいきませんか。

 参加の皆さん、ありがとうございました。

記)たろー

コメント入力

  1. なべちゃん より:

    ゴルジュ突破の所は、残念ながら見えませんでしたが…
    鈴ハイのイアンソープばりの、たろーさんの泳力がなければ…あそこで撤退してたと思います。
    たろーさんの素敵な格闘劇は僕の頭の中ではしっかり想像出来ますので
    来年もまた行きましょう!