<メンバー>
たろー、おけい
<コース>
東屋の前(8:30)~高木山北尾根~最終ピッチ終了(12:15)~南稜のテラス・昼食(12:25~13:20)~懸垂下降~東屋の前(13:45)
1月15日にたろーさんが高木山の北尾根でマルチピッチ&アイゼントレの練習を企画してくれました。これは積雪期のバリエーションへ行った時のための練習です。そのため足は冬靴にアイゼンを付け手には冬の定番テムレスを付けての練習です。
私は怖いので靴下は夏に履く靴下にしました、ちょっとでも足裏で岩肌を掴みたくなるので無駄な抵抗かもしれませんが、心を落ち着かせるために(笑)
手袋は今の季節八ヶ岳ならモコモコの極寒用ですが、今回は二人共インナー手袋とテムレスで練習しました。
私はりーちゃんとマルチピッチの練習で約1か月前に登ったばかりのため、ルートの状況をたろーさんに何度も聞かれますが、全くと言うほど記憶にございません(笑)最近特に記憶力が無くなり(前からか)、会社のパートさんの名前、芸能人の名前、昨日食べたものさえ覚えてません(笑)左肩は五十肩だし、私の中で猛スピードで老化が始まってます。ひ~!!
でもこの後この記憶力のせいで、たろーさんが大変な目にあうことに...
東屋の前の北尾根をたろーさんが最初に登ります。壁は昨日の雨のせいか濡れています。「滑りますか?」「大丈夫だよ、滑らない」沢屋のたろーさんにはこんなのは濡れた状態ではないらしく、サクサクと登って行きます。
「登ってくださーい」と上から合図が、前回と同様にセカンドで私が登りますが、今回は足元はアイゼン、手は手袋をはめてで、さらにウエッティな壁が私を緊張させます。
リングも利用しますが、今回はアイトレのため安全第一で木なども使いプロテクションも多めです。手袋をはめてたろーさんが付けてくれたクイックドローやアルパインヌンチャクを取って登って行きます。たろーさんの私物ですので落下させたら殺されると思い必死に取りますが時間がかかります。
たろーさんの所に到着、心を準備する暇もなく直ぐに私がリードで登りますが私はこのウエッティーな壁とテムレスの相性がどうも信用出来ないため、素手に変更です。
たろーさんが「踵上げない!前爪2本を置くところをよく確認して前爪で立って!」1つ目のリングのところまでは何とか行けましたが、ここからはルートをどういっていいのか非常に迷いました。見てると行けるかな?と思うので1,2歩進むのですが、足元がアイゼンのためとまた手でがっしり掴むところがないので怖くて進めません。何度も挑戦し、ルートも変えたりと挑戦しますが、怖いのと難しく進めません。
自分にはまだ無理だと判断し、たろーさんに「変わって下さい」とお願いしました。たろーさんは「その支点を使ってここまで降りてきて」と支点を使い少し下がります、ロープで吊ってくれているという安心感があるため右側の登りやすそうなところまで支点を使い移動して再挑戦させてもらいました。
何とか登れ、たろーさんを今度は引き上げるために、セルフを取り、下降器を安環カラビ
ナを2個使いセット、あれっ?と思いましたが...たろーさん側のロープをグイグイ引き安全確認し大丈夫だと思い、「登ってくださーい」と声を掛けます。
たろーさんが登ってきました。私のビレイを見て「おけいさん!!何しとんの!!」「・・・?」「固定するところが違うじゃん!!」
カラビナをセットする穴が違っていたのですが、大事故になり兼ねない事なのでここはしっかりと反省します。また不慣れなためビレイセットに時間がかかります。これが八ヶ岳なら凍傷レベルです。
ビレイポイントで自分が作業しやすい環境づくりやビレイの正しいセット、スムーズなロープワークなど反省点や指摘された点も多かったです。
私はロープで吊ってもらっていても、前爪に体重かけては非常に脚が疲れました、冬靴にアイゼンをつけ時には脚を高く上げなければならない時もあり、お尻が攣ろうが五十肩が痛かろうがもう落ちたら死ぬと必死です。寒いかと思いましたが、何の汗かわからないくらいヘルメットの中や背中はびっしょりでした(苦笑)お腹も空かないくらいずっと緊張感はありました。
時間かかりましたが、二人で交代で何とか北尾根のピークまで到着し、また前回と同様南稜の方へアイゼンを付けたまま移動します。その後南稜のテラスで昼食を取り、これまた前回と同様懸垂下降で南陵の壁を2ピッチ降り下山です。
14時頃から雨予報とたろーさんが言っていたので、雨が降る前にと二入とも怪我なく無事に下山できたので良かったです。
たろーさんご指導いただきありがとうございました。
記)おけい
コメント入力
緊張感がリアルに伝わってきました。
怖すぎる…
もうちょっとレベルを下げた岩連があれば参加したいです。