<メンバー>
いさお、たろー、おすぎ、つるちゃん
<コース:1日目>
ホワイトロード(8:40)~導水管尾根~しかり場分岐(12:45)~口長倉山(13:35)~奥長倉避難小屋(14:35)
一部では秘瀑の王様とも云われる『百四丈滝』
冬にはそれは立派な氷壺が見られます
これには奇跡的な条件があり
①白山の豊富な水が冬でも凍らず落ち続ける絶妙な標高
②北側に位置し一日中陽が当たらず春先まで溶けにくい
③同じ位置に一定に落ち続けるオーバーハング気味の落ち口と風の影響を受けにくい地形
と、たろーさんが語っていたので調べました!
僕はただ写真を見て「すげー行ってみてー!」と思い参加しました(笑)
登山口であろう麓の駐車場には既にたくさんの車が!これは小屋泊できるか怪しい…
頑張らねばと思いつつザックを背負うとめちゃくちゃ重い!無事帰ってこれるかちょっと不安でした
林道へ入り少し登るとでっかい導水管が見えなくなるほど続いてます
導水管に沿って登りますがなかなかに急登
たまらずアイゼン装着
登り切ると雪を纏った白山の山々が見えます
青空に映えて美しい…けど暑い!天気が良すぎて暑すぎるほどに
そんな中でも動き回り写真を撮るおすぎさんが凄かった!
「写真とってないとやってらんない」と見習うべき精神です
重いザックを背負いながらアップダウンのある行程を頑張って歩き、避難小屋に辿り着くまで2組の先行パーティ追い抜き無事に避難小屋に到着
これが運命の分岐点でした
7年前に訪れた時は小屋を貸切できてたと聞いてましたが、小屋へ入ると既に2階は満員!?
一階はまだ我々が泊まれそうなスペースがあり、詰めればあと3人入れるかな?ほどの混み具合。ハイシーズンかな?
荷物を置いたら明日の分の水を作ったり、日没時には雲海が出てきてアーベントに染まる山を見れるのも泊まりならではの景色
さぁいよいよ夕食タイム!
鈴ハイは豪勢にやると聞いてましたが本当に凄かった!
いさおシェフが作った鍋は、山でカップ麺くらいしか食べたことのない僕には猿にチョコレートをあげるほどの贅沢品
山でこんな美味いもん食べれて幸せでした
それ以降の山小屋の夜は誰かの誕生日を祝っていたり、いびきだったり、謎な時間のアラームだったり山小屋あるあるで感動(笑)
つづく
<コース:2日目>
奥長倉避難小屋(5:15)~美女坂の頭(6:10)~百四丈ヶ滝展望台(6:30)~百四丈ヶ滝(7:15~7:30)~百四丈ヶ滝展望台(8:30)~美女坂の頭(8:45)~奥長倉避難小屋(9:30~10:20)~口長倉山(11:30)~しかり場分岐(12:15)~導水管尾根~ホワイトロード(14:30)
空が少しずつ明るくなる頃に今回の目的である百四丈滝へ!
南には少し雲があり午後には降りそうな予報だったので午前中が勝負
ガスもないので綺麗な滝が観れるか期待に胸が膨らみます
美女坂ノ頭まで直登を登り詰め雪原を歩いてると
たろーさんが「滝が見えるよ」と
滝のある方向を見ると写真で見た滝が!
ここからでも十分に大きさが伝わりますが
強欲な人間なのでもっと近くで見てみたい!
トレースに沿って滝壺まで降り始めますが200m下るまではまだ易しかった(十分にきつい)
そこから100m下るのが未知の領域
え、この斜面降りていくんですか?と困惑する僕
そんな斜面をスタスタと降って行く先輩方
…やるしかない
一歩ずつ慎重に降りてみるも恐ろしい
そんな時はバックステップした方が安全だよ
とご教授いただいたのでレクチャーしてもらいながらなんとか無事に滝まで降りきれました!
近くまで来て見ると改めて凄い迫力!!
巨大な氷壺と荒々しい岩肌がカッコいい!
氷壺が一部氷柱状になってるのもよき!
こんな世界はファンタジーでしか見たことがなく、それを現実で、しかも日本で見る事ができるとは思いませんでした!きてよかった!!!
そんなファンタジーワールドを堪能した後は見たくもない現実が、、
今回の核心直登300m登り返し。
休憩しようにも座ることも許されずひたすらに脹脛がいじめられました
美女坂ノ頭には滝を見に来た複数のパーティもいましたが滝壺まではあまり降りてきません
皆んなこの登り返しがあるのを知っていたからでしょう
そんな中、雪山経験の浅い僕が滝壺まで辿り着けたのも会のベテランメンバーに連れてってもらえたからです。本当にありがとうございました
小屋に戻り泊まり装備を回収して下山する頃にはほんのり雪が
少し降られるか心配でしたが天気も回復しアップダウン多めの行程を重いザックを背負いなんとか降られず下山完了
あ〜しんどかった
今回は初めての山泊、アイゼンをこれでもかというほど活用した山行、そして数々の絶景をベストタイミングで堪能することができたとても濃密な経験を得ることができました
来年には今回の山行が楽だと思えるくらい成長したいです
ご一緒していただいた皆さま、ありがとうございました!
記)つるちゃん
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