クライミングレスキュー講習会(土) 2021.11.27

20211127クライミングレスキュー03
仮固定できてる?


<メンバー>
たろー、しま、miu、なべちゃん、かび、りー

<コース>
鬼ヶ牙ゲレンデ(8:00~15:00)


クライミングレスキュー訓練に参加させていただきました。
復習もかねて学んだことを山行記(自分用のメモ?)としてまとめます。

①フリクションノット
・プルージック・・・片手でもできるのがメリット。効きも良いが、動かなくなる可能性がある。
・クレイハイスト・・・効きが良く、マッシャーよりも安心感がある。ただし動かなくなる可能性がある。
・マッシャー・・・効きは上二つよりは弱い、ただしその分動かなくなる可能性が低い
 
 特にプルージックを片手でできるよう訓練と、それぞれの最適な巻き数を記憶しておきたい。

20211127クライミングレスキュー01
雨が降ってきたのでタープを張る

20211127クライミングレスキュー02
雨が上がったので練習開始

②リードビレイ時の自己脱出
リードビレイ中に、登攀者が滑落等で、行動不能になった場合を想定。
助けに行くor助けを呼ぶためには、まずビレイ者が自由に動けるようになる必要がある。

-1.ビレイ機仮固定・・・両手を空けるために、ビレイ側のロープを流す方向と逆に折り返して、固定する。
-2.ロープ固定(フリクションノット)・・・確保機がない状態でも、ロープを固定するために、スリングを、フリクションノットを使って、登攀者側のロープから、支点orビレイ者-支点間のロープに固定する。
-3.荷重移し・・・登攀者-確保機間の荷重を、フリクションノットを移動させながら、登攀者→フリクションノット→スリング→支点(支点側ロープ)となるようにゆっくり移す。
-4.ビレイ機解除・・・ビレイ機に荷重がかかってないことを確認したうえで、解除する。

20211127クライミングレスキュー03
仮固定できてる?

20211127クライミングレスキュー04
支点に荷重を移す

③セカンドビレイ時の自己脱出
セカンドビレイ時、登攀者が行動不能になった場合を想定。
オートブロックでビレイしている場合と、ムンターヒッチの場合で、多少異なる。

-1.ミュールノット(ムンター時のみ)・・・両手を空けるために、ミュールノットで仮固定する。
-2.状況確認・・・ローワダウンor引き上げor助けを呼ぶ等確認する。
-3.引き上げor助けを呼ぶ場合・・・②-2,3と同様にロープを支点に固定する。オートブロックの場合は解除が必要。その後引き上げシステム構築や助けに行く等実施する。
-4.ローワダウンの場合・・・ムンターの場合はミュールノットを解除しローワダウンする。オートブロックの場合は、②-2,3と同様にロープを固定し、オートブロックを解除する。解除後はカラビナを付け替えて、トップロープのローワダウン要領でローワダウンする。

20211127クライミングレスキュー05
オートブロックの解除

20211127クライミングレスキュー06
しっかり止まってる?

④懸垂下降時の上り返し
懸垂下降時、これ以上降りれない等で、もう一度上に戻りたい場合

-1.バックアップ・・・バックアップを取っていない場合、両手を空けるため、ビレイデバイスの仮固定もしくは足にロープを巻く
-2.足場作成・・・スリングをフリクションノットでロープに結び、足場を作る。
-3.ビレイ機解除・・・荷重をバックアップもしくは、足場用のフリクションノットに移し、ビレイ機を解除する。この際カラビナを付け替えてオートブロックにしても良い(オートブロックの場合はバックアップは不要)。
-4.上り返し・・・バックアップ(orオートブロック)に荷重を移し、足場用のスリングを上にあげる。足場を使い体を持ち上げ、その分バックアップ(orオートブロック)を上にあげる。これを繰り返す。

20211127クライミングレスキュー07
登り返し、この傾斜じゃ難しい

⑤1/3システム(参考)
登攀者を上から少ない力で引き上げたいときのシステム。(滑車の原理を使っている)
システムは、登攀者→固定滑車(カラビナ)→動滑車(カラビナ)→「引っ張る」で、同滑車(カラビナ)と登攀者側のロープをフリク ションノットでつなぐ
(逆転防止に固定滑車にフリクションノットorアッセンダーをつける)
多分原理式は「要救助者の重さ」=「引く力」+「固定滑車が動滑車の引く力」+「フリクションノットが動滑車を引く力」と推測。(摩擦等は未考慮)
正直まだ完全に理解・再現ができていないと思うので、今後も訓練していきたい。

20211127クライミングレスキュー08
1/3 現場で作るにはまだまだ練習が必要

半分ぐらい雨に打たれながらでしたが、しっかり学ぶことができました。
企画して頂いた たろーさん、ご一緒させていただいた皆さん、ありがとうございました。

記)しま

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