<メンバー>
たろー、ふみふみ、もっちゃん、miu
<コース:1日目>
上高地(6:25)~徳沢(8:00)~横尾(8:50)~本谷橋(9:55~10:10)~横尾本谷二俣(11:40)~左俣~北穂の滝(13:00)~北穂池(15:30)
最近めっきり北アルプスの青い空に魅せられているワタクシ、青天の神に見守られ紅葉の2日間を歩いてきました。(あまりの素晴らしさに超長文です)
夜明け前のあかんだな駐車場、大混雑の行列をチームプレイで躱しバスに乗り込みました。
初めての上高地から横尾をへて本谷橋から雑踏の登山道を離れます。
ゴーロを歩いて本谷出会いから横尾本谷へ
東尾根に突き当たったら二股を左俣へ
横尾左俣に入ると北穂の滝が北アルプスの天然水を分けてくれます。
ここで夕食と翌日分も水を補給して泊装備の重荷に追い打ちをかけ、ラストスパートの詰め上がり
但し、ここからがこの日の重要ポイント!
北穂池へのトラバース「The藪コギ」に何処で入るか探しながら詰めて行きます。
焦って藪に入らない。
詰めれば視界が開けました。
先頭を行く たろーさん&ふみさんはどんどん進んでいきます。
噂に聞いてます。ふみさんには道なき所に道が見えるらしい。
写真ばかり撮ってなかなか追いつけない私
やっと見つけた二人をファインダー越しに覗くと、鮮やかな林の中へ消えました。
もっちゃんと後を追うと、赤とオレンジの藪コギ回廊。ヤバイ楽しい!
草で滑る急斜面は重荷の体勢に気をつけてトラバース
ヤブを抜け、開けた景色はマルで岩の大運河。
その岩運河の向こうの1つ目の池でふみさんが楽しそうにしてます。
背中に広がるのは、雄大な景観 大キレットから南岳への岩稜壁、裾野を彩る紅葉。
何時までもファインダーから目が離せずに居ると、「もう行くぞーっ!」て声が(笑)
カメラをホルダーに戻し何時もの調子で走ろうとしたら浮石トラップで滑った。
拍子に足が攣り抵抗せづにコケてみたけど時既に遅し。
…後10分、もってくれたら良かったのに…
ゴール目前で身体にボイコットされました。
岩の大運河でもっちゃんにまで立ち往生させてしまい申し訳なくも
ガチの山ガールが隣に居てくれることは心強く足の攣りも沈める事ができました。
残り僅か、何時より慎重に目前のゴールを目指すと ふみさんが騒いでます?
視線の先には立ち尽くす3人。一番大きな北穂池の水が無い。
…北穂池のリフレクション撮りたかったなぁ…
気を取り直して、テントを立て明るいうちからカンパァーイ♪
今回もふみさんの美味しい手料理が炸裂、メニューはガパオライスとプチポトフ風スープ
スープのプチトマトが味のアクセントで美味しい!
つづく
<コース:2日目>
北穂池(5:30)~P2814(7:30)~北穂東稜取り付き(7:55)~北穂東稜~北穂小屋(9:45~10:00)~北穂高岳(10:25)~涸沢(12:15~12:45)~本谷橋(14:00)~横尾(14:45)~徳沢(15:35~15:50)~上高地(17:10)
2日目は起床3時半。
空を見上げれば、カールを取り囲むように満天の星が降ってきそう☆
三日月がクールすぎる!(惚れてしまうやろ❤古ッ)
女子テントの時間は柔らかくも慌ただしく過ぎます。
頭が動くのに時間がかかる私は工程を色々省いて帳尻が合い有り難い(苦笑
もう少しで顔を出しそうなお日様の気配を感じながら、5時半出発。
やがて岩壁が紅く染まり、草原がコンジキに輝く。
カメラを離せず、なかなか進めず、緩やかな尾根を乗っ超すたろーさんの影を見つけ追いかけます。
東陵直下、少し狭いルンゼ
左の岩壁は地震の影響と思われる真新しいクラックが無数に入っています。
足元のガレ?は持ち上げることも出来ない大きな浮石有りで要注意。
フォールラインを避け、登っていくと矢印。
東陵直前は踏み跡有りで尾根に上がれました。
右には大キレット、眼下には岩陰を纏った涸沢、背後には前穂北尾根が聳えています。
8時、定刻どうりの北穂東陵取付き。
足場の確かな岩場を高度感、感じながら歩きます。
と、ふみさんが下方で降りられずに困っている?…少し足場が遠い。
落ちたら身体バラバラになる高さ。
先に行ったたろーさんを呼び誘導してもらいながら無事に下りました。
私はふみさんが降りた方へ渡って下るほうが難易度が高いと感じ、自分の見える範囲でオブザベしてみます。
(自分がミスを犯してることに気づかずに。)
クライムダウンしたら、たまれる場所で後続もっちゃんを待っていると 上でたろーさんが「巻いちゃった」って言ってます。
巻いた!? 「え?!!! 嘘でしょ!? マジですか!?」
合流したもっちゃんは意味がわからず戻ろうとしています。
…何故、私はアノ先を確かめようともせず降りたんだろうか…
私も、その場所へ登り振り返り有ったのは、確かにゴジラの背でした。
少し、途方に暮れる私の背中に、たろーさんが「また来る理由が出来たやん」と…うん確かに。
たろーさんが前穂北尾根を指差し言います。あそこ行って来い と
誰かの後を着いてくるのと自分が引っ張るのとでは全く違う。
後者のほうが、明らかに自分のものになり自信にもなる。そして先に繋がる。
バリエーション、アルパイン、歩きたい所がどんどん増えます。
いやいや、まづは北穂の小屋へ上がらなければ(苦笑
一度、コルへ降りるのに懸垂。
(ビナ付きの支点有り。但、このロープに懸垂ロープを掛ける人も居るようなので溶解等要注意かも)
涸沢側の斜面には無数のハーケンとリングボルトが有りました。
行きたい山々に囲まれてカメラを離せない私に、一緒になって撮ってたもっちゃんも「もういい加減行かないと、離れるから」って心配される始末。
景色に釘付けで、その世界から離れられない。
やっと登っていった私達を二人はテラスから眺めて待っててくれました。
北穂の小屋からは一般登山道。
雑踏に戻り、北穂高岳を経由して初めてのリゾート涸沢を体験。
北穂からの下り口でチラッと視界に入った見覚えある形。思わず二度見、ジャンダルム初めてみたー!
そして見事な紅葉の涸沢は、人がごった返していて全く落ち着けません。(苦笑
渋滞にハマりながら本谷橋、ちょっと時間が危ういと早足で歩いたご褒美にソフトクリームタイムも満喫。
17時、上高地パス停に到着。初めてづくしの今回でした。
山行3日前に気づいた、ガチの山ガールなお二人と年季の入った沢ヤ3人に初心者1人の構図!?
大分びびっておりましたが、ちょっと末っ子(年齢はお気になさらず!)気分を味わえつつ、素晴らしい山の2日間。ゆったりとのびのび楽しませて頂きました。
山は何処へ行くかは有るでしょうが、やはり誰と行くかが重要。
気づき刺激をいっぱい貰った、艶やかな紅葉の北アルプス 貸し切りの北穂池から北穂東陵、リゾート涸沢への山旅でした。
美しく雄大な大キレット 存在感たっぷりの前穂北尾根 そしてリベンジ必須うのゴジラの背
暫く頭から離れそうにありません。
後生大事にしまってあった山と高原地図を何時も座るPC横に張りました。
この地図、なんで今まで赤い線しか見てなかったんでしょうか?
のびのびと歩けそうな場所、ピリピリと緊張感を味わえそうな場所が見えてくる。
私の北アルプス人生はこの2日で始まったようです。
記(miu
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