奥秩父縦走 2021.05.01-04

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3泊4日! 奥秩父 縦走の旅


<メンバー>
もっちゃん、ふみふみ

<コース>
1日目;瑞牆山荘~金峰山~朝日岳~大弛小屋 (小屋泊)
2日目;大弛小屋~北奥千丈岳~国師ヶ岳~甲武信ヶ岳~雁坂嶺~雁坂小屋 (テン泊)
3日目;雁坂小屋~雁峠~唐松尾山~将監峠~飛龍山~雲取山~雲取山荘 (テン泊)
4日目;雲取山荘~七ツ石山~鷹ノ巣山避難小屋~六ツ石山分岐~奥多摩駅

今年のGWはアルプス方面は悪天候が続き、毎年楽しみの雪山縦走ができない。でもせっかくの連休やっぱり山にこもりたい、ということで天気がもちそうな関東方面に狙いをさだめ、前から歩きたかった奥秩父縦走に行ってきました。
瑞牆山荘から奥多摩駅まで、約70kmを歩きます。

1日目;瑞牆山荘6:25~金峰山9:55~朝日岳~大弛小屋12:25

午後から天気が崩れ夜にひどくなる予報だったので、テントはやめ小屋の素泊まりにし、昼過ぎには小屋に到着できるように出発しました。
瑞牆山荘の駐車場はGW初日なのに朝早い時間だったのでまだガラガラ。
金峰山まではほとんど雪がなく、樹林帯の中の坂道がスケートリンクのように凍っていていやらしかった。GWの百名山なのにすれ違った人をいれても10人程度。天気の影響か閑散としていました。

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ツルンツルン

2021050104奥秩父02 金峰山の象徴、五丈岩

金峰山の先朝日岳までは歩いたことのあるコースだったのでサクッと進み、予定通り昼過ぎに大弛小屋に到着。到着したとたんに雪が降りだし、タイミングばっちり。次の日からの行程を考えるともっと先に進んでおきたかったのですが、天気には勝てません。
小屋は私たちの貸し切りで、ストーブもありぬくぬく。この日は寝不足だったので、17時半には夢の中へ。夜、雷が鳴っていた。

2021050104奥秩父03大弛小屋のある大弛峠は、車が通行できる日本で一番高い峠

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まさかの貸し切り

2日目;大弛小屋4:10~北奥千丈岳~国師ヶ岳5:25~甲武信ヶ岳10:20~雁坂嶺~雁坂小屋14:35

この日の距離は16.5km。
昨日積もった雪をモフモフと踏みしめながら登っていくと、ちょうど開けたところで夜明けを迎えました。朝日に染まった雪景色はとても美しく言葉にならない。朝から大感動。昨日降ってくれなければこんな雪景色は見られなかったから、ほんとありがとうです。

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地平線がピンク色に染まっていき

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幻想的な夜明け

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金峰山のほうにもしっかり雪が積もってました

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奥秩父最高峰2601m

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モフモフ雪歩き♪

国師ヶ岳からはきれいに雪をかぶった富士山が見え、テンションが上がります。先月見た富士山よりも雪がついていて、雪があるとコントラストがはっきりしてかっこいい~。

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テンション⤴

国師ヶ岳を下っていくと、さっきまでの雪がどんどんなくなり春山に。
甲武信ヶ岳までは樹林帯を黙々と歩き、細かいアップダウンを何回も繰り返す感じでした。

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上のほうは雪山なのに

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標高下がると春山に
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アップダウン多すぎ

甲武信ヶ岳山頂はどんよりしていたけど、先に進むにつれて青空がでてきて、時折り見える富士山に癒されました。
雁坂小屋のテント場はいっぱいで、小屋の前までテントが張られていました。夕方雪が降ってきたけど積もるほどひどくはならず、寒さもましだった。

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どんより

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甲武信ヶ岳付近も雪が少し積もっていた

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青空になってきた

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富士山のほうは雲が多め

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気持ちのよい稜線歩き

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奥秩父縦走ルート

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雪が降ってきた

3日目;雁坂小屋3:30~雁峠5:35~唐松尾山~将監峠~飛龍山11:35~雲取山15:15~雲取山荘15:50

この日一番距離が長く24kmあるので、3時半に出発。
日が昇るころはまだどんよりしていたけど、なんとか富士山は見えました。富士山見るとパワーがでますね。
霜柱がたっくさん立っているところがあり、歩くと毛足の長いじゅうたんを歩いているような、今までにない不思議な感触を体験。

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きれいな朝焼け

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かろうじて富士山は見えた

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雁峠まで一気におります

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長い霜柱、不思議な感触

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この日の富士山が一番きれいに見えた

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コントラストがいいね

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南アルプスも見えました

将監峠からは、景色も標高もあまり変わらないトラバース道が延々と2時間くらい続き、精神的にも疲れました。
飛龍山には寄らない予定だったけど、往復25分と聞きザックをデポして寄り道。寄り道できるほど時間に余裕はなかったのですが…(^^;

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こんな道が延々と2時間
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景色も変わらず

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せっかく寄ったけど、展望ゼロ

ここから雲取山までが一番しんどかった。すでに9時間ほど歩いているうえに、これまでの疲れとテント泊装備が肩にのしかかり、ちょこちょこ休憩をとらないと進めない。雲取山がめちゃくちゃ遠く感じました。雲取山までの200mの登りはもう気合と根性のみ。
ようやくたどり着いた雲取山からの富士山は雲で隠れていて見えなかったのが残念でした。

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よく整備されてます

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しんどかった雲取山までの登り200m

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遠かった~

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立派な石の標識は、2017mを記念して2017年に建立

あとは雲取山荘まで少し下るだけだから楽チンと思っていたのですが、これが長い長い。どこまで下るのというくらいおりるし、最後にどっと疲れました。
雲取山荘のテント場は公式30張りなのですでに満員御礼。テント場下の樹林帯の斜面に張っているテントがあったので、真似してだいぶおりたフラットなところになんとか設営できました。雲取山荘のトイレはなんと水洗。しかもいまどきテント代500円。びっくり。テント場から離れたところに張ったのでとても静かで、夜中に小動物がテントのまわりを歩きまわっていたらしい(ふみふみさん談)

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立派な雲取山荘

2021050104奥秩父36奥までぎゅうぎゅうのテント場

4日目;雲取山荘2:45~七ツ石山~鷹ノ巣山避難小屋6:05~六ツ石山分岐~奥多摩駅10:10

この日の距離は20km。
車を停めてある瑞牆山荘まで電車とバスで戻るのに、最終の電車の時間が11時半。それに間に合うように2時45分に出発。
2年ほど前に雲取山近くの奥多摩小屋が閉鎖になり、それに伴い富士山展望抜群のテント場も閉鎖に。そのせいか途中でヤミテンが何張りかありました。
七ツ石山でちょうど御来光を迎え、3日連続でとってもきれいな朝日を見ることができ、毎日早起きした甲斐がありました。


2021050104奥秩父37七ツ石山で夜明けを待つ


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美しい日の出

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もやっとしていたけど、この日も富士山が見れた

4日目が一番天気のよい予報だったので、下っていくだけと思うとちょっと残念。下るといっても奥多摩駅まで20kmあるし、時間の制限もあるのでのんびりしていられません。前半はサクサク進めたのですが、後半は連日の早起きと疲れからなかなかスピードがでませんでした。
これといって見どころはないし、樹林帯で展望ないしで黙々と歩くだけ。登りにはめっぽう強いふみふみさんですが、下りはかなり苦戦していました。

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この縦走中初めて鹿と遭遇

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どんどん下ります

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新緑がきれい

やっとこさ登山口に着いたけど、そこから奥多摩駅まで遠かった。アスファルト歩きはつらいし、真夏のような暑さでクラクラ。でも頑張ったおかげで1本早い10時半の電車に乗ることができました。奥多摩駅周辺は外国人観光客が多かったなぁ。

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ようやく奥多摩駅が近づいてきた

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やりきった笑顔

奥多摩駅から電車を2本乗り継ぎ、特急あずさにも乗り、韮崎駅からバスで瑞牆山荘までトータル約4時間半。瑞牆山荘は路駐だらけで、1日目とはえらい違いの車の多さにびっくり。

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ローカル電車移動大好きふみふみさん

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特急あずさで韮崎駅に

想像よりもハードな縦走でしたが、そこそこお天気にも恵まれ、雪山から春山への移り変わりを楽しめたり、富士山を近くで見ることもでき、いろいろと充実した山行となりました。3日目は特にハードでクタクタだったけど、やりとげた満足感でいっぱい。暑くも寒くもなく快適に歩けたのもよかったです。暑い時期は無理だなぁ。

黙々と歩くのが好きな縦走好きが好むルートでしたが、私たち二人にはぴったりでした。縦走最高!

記)もっちゃん

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