<メンバー>
たろー、なべちゃん、いさお、miu
<コース>
林道ゲート(8:40)~銚子川第2発電所(9:20)~清五郎橋(10:20)~光谷右股出合(11:25)~光滝下(16:15)~奥の二俣・泊地(17:30)
今年の沢泊始めに 台高 光谷~不動谷 へ
橋の老朽化で通行止めの林道から3時間弱歩いて軽くランチ、橋のたもとから入渓です。
すぐに特徴的な岩が、見たことの無い沢の雰囲気で林道歩きの疲れも忘れて気持ちが上がります。
そして、すぐに滝が現れ巻くのですが、光谷の巻きは殆どが岩登りで登攀三昧。
薮の中でもロープを捌きますが、その方向で支点取るか!?て立木で、そこに在るもの上手く使って動く様に私のテンションは下がる暇がありません。
登っては次の滝に降り立ちを繰り返して、先頭を行くたろーさんが立ち止まり見上げている先に目を移すと光滝がありました。
3段80m 光滝を登攀
先ずは 一段目、フリーで滝の右から取り付き流れに足を踏み入れます。沢泊装備のザックに気をつけて、臆さず岩の外に身体を出し滝の中に入ります。
テラスへ上がり滝を横切り2段目へ
流れに磨かれた岩を少し上がると細かなホールドをお好みで選べます。次の足場を探す視界に爽快な高度感を感じながら登ります。
3段目を登るナベちゃんに、たろーさんが「怖かったらロープ出すんや」と声を届けてます。
ナベちゃんに怖いものなんてあるのか?と視線を向けると、上がれる場所に手足がありながら重心が彷徨ってます。
安全第一です。仕切り直して3段目はロープを出して
その場に立った私にたろーさんがボソリ「ちょっとヌメルから」
私は一段下を登ってたのでお手本は見てません。目の前の岩に手を掛けたら、めっちゃヌメってる!コレを自分がリードで行くには勇気より強固な支点が必要。カムなんて怖すぎると思いました。(カムで十分と思える実力がほしい)
上からビレイしてもらってる私は2手目のヌメリを超えれば、後は磨かれた岩の緩やかな坂道です。
全員無事登り終え、辺りがガスってきたので、急いで泊地へ。
お酒と焚き火の季節が帰って来た。
焚き火の横でシュラフに入ると枝林越しに満天の星空がよく見える。
心地いい穏やかな夜を過ごせました。
<コース:2日目>
奥の二俣(7:40)~マブシ嶺(8:40)~木組峠(10:05)~不動谷下降~林道橋(11:10)~清五郎第4の滝下(14:40)~清五郎第3滝下(15:10)~清五郎第2滝展望台(15:40)~橡山林道(16:10)
2日目はコブシ嶺から県境尾根を介して不動谷へ
とても明るくて気持ちの良い沢を行くと降りられない滝があり懸垂しますが途中足場が見当たりません。 空中懸垂だと悟り、ゆっくりと片足を下げ重心を安定させてからソロリともう片方の足を浮かせてロープをコントロールし着地。新しい経験をまた一つさせてもらいました。
更に降って次は精五郎 四の滝、2ピッチの懸垂。
豪快に流れ落ちる滝の風圧を感じながらセッティング。
たろーさんが初めに降りてルートを切り拓きます。
後続はそのルートをたどり 釜を避けるため斜めに高度を下げながらの藪こぎ懸垂。なかなか今回の懸垂も難易度が高いです。
全員無事に地上に降り立ち更に進んで又、滝を巻きます。
いさおさんのルーファイに導かれ尾根を乗越しルンゼを下りると清五郎三の滝の釜の脇に
まるで空から自分が見えているかのように躊躇なく歩みを進めて的確な位置に危なげなく到達。
清五郎三の滝で記念撮影したら後は整備された道を上るのみです。
途中、清五郎二の滝の案内を見て、それは見ておきたいと見晴台へ行きましたが滝が大きすぎて全容を見渡せません。そのスケールに圧巻です。
(この先、4ピッチ懸垂で降りたと聞いて、それをできる日が来るだろうか?と思いを馳せます)
最後に降った分、黙々と登ってデポしてある車へ到着しました。
用意された物など何もなく人に合うこともない切り立った山々と深い深い谷の中で、自らの知恵と経験で目的の地に立つ。
正に総合力で到達できる世界。私が楽しいと思ってた「沢登り」は一体何だったのかと思うほど、一回りも二回りも大きな世界でした。
また、更に沢の世界にのめり込んでしまいそうです。
山行記を書かきながら振り返り、改めてもっともっと練習してもっともっと学び経験したいと 思えます。
今回も皆さんに沢山の刺激を頂きました。ありがとうございました!
記)miu
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