<メンバー>
たろー、いさお、さやか、まさ
<コース1日目>
川上辻(8:45)~大台辻(10:45)~釜ノ公谷出合(13:15)~Ca735(15:35)泊
天気予報を眺めて散々悩んだ挙句、4連休の3~4日目で台高の釜ノ公谷へ行く事に。 10年前に行って非常に印象が良かったので再訪です。
大台ヶ原の駐車場でトイレに行こうとすると駐車場は既に満車!まだ紅葉の時期でもないのに、なんだという人出。今まで我慢していた人たちが一気に山に来たって感じです。
川上辻の前の路側帯に車を停めて準備をしていると、駐車場に停められなかった車がどんどんやってきて、前も後ろもいっぱいになってしまいました。
川上辻から本沢川の釜ノ公つり橋を目指して歩き始めます。大台辻までは使われていないのが勿体無い程のきれいな道で、森林浴を楽しみながらの快適ハイクでした。しかし、大台辻から先の筏場道はトラバース路がメインな為、崩壊が激しく通過が非常に困難な箇所もあり、4時間以上かかってしまいました。
釜ノ公谷を遡行する場合、大台ヶ原ドライブウェイに車をデポするのが正解だと思います。
それでも何とか許容範囲内に釜ノ公つり橋に到着、入渓は右岸側の橋の袂から怖いヘツリをこなして谷に降ります。うーん、最初から手ごわい。
入渓直後から巨石の間をくぐり、水につかりながら進むと最初のゴルジュに行く手を阻まれます。10年前は右岸から巻いて3時間以上かかりましたが、今回は左岸から巻きます。踏み跡もあり、残置ロープやテープもあったので釣りで入渓する人も使っているのでしょうか。「関西起点沢登りルート100」では右岸巻となっていましたが、こちらが安全でスムーズです。谷への復帰は懸垂無し。
ゴルジュの巻きがスムーズだったのでアプローチの遅れも挽回できました。そこから先は悪場もなく、水と戯れながら進みます。
良い時間になってきたので予定通りCa735の左岸の台地で泊。ツェルト3つとタープを張り、焚火を囲んで楽しいひと時。シュラフに入ればタープでも寒くありませんでした。
つづく
<コース:2日目>
泊地(7:00)~50m滝下(12:30)~稜線(14:40)~三津河落山(15:15)~川上辻(16:00)
2日目は朝7:00に出発。今日も晴れの予報のはずですが何だか曇っています。いきなり泳がなければいけない釜が出てきます。まささんは元気いっぱい泳いでいます。忘れないうちに集合写真。
その上の滝、下部は右岸の残置ロープから巻き、上部は微妙な斜度の登攀。靴のフリクションを信じて登ります。
次ぎ次と現れる滝を積極的に水に浸かりながら越えて行きます。滝の規模の割りに釜が大きいのがこの谷の特徴。
両岸が切り立った10m滝は左岸のルンゼから巻いてテラスから懸垂下降で超えます。ここのルンゼからのトラバースが一番怖かった。
2条8mは滝下を潜って突破。もう9月も下旬なので水を被るのは最小限にしたいのですが仕方ありません。
谷の傾斜がだんだん強くなってきて滝もまだまだ出てきます。CSの15m滝は左岸を高巻き。2段になったナメ状斜滝は下段は右岸を登り、上段のナメは滝を横切って突破します。
この辺りからポツポツと降っていた雨が本降りになってきました・・。谷が右に折れている処で大岩を回り込み、ツルツルのルンゼを登るとこの谷のクライマックス50m滝の下に出ます。
本来なら下部の斜滝を登り、谷を横切って左岸から巻くのだけど雨が強くなってきたので濡れるのが嫌になってきました。樹林の下で昼食をとってから、右岸の斜面を巻き上がる事にします。
途中、藪や嵓に行く手を阻まれないかドキドキしましたが、思ったよりも困難も無く笹の稜線にたどり着きました。
しかし、稜線に上がれば雨や風を遮ってくれるものが無く、ワークマンの合羽では辛くなってきました。寒さに震えながら三津河落山を通過。
こんな天気にも拘らず、鹿よけネットの設置作業をしている人たちのハンマーの音が聞こえます。我々が歩いているとトロッコに乗って引き上げて行きました。(残念ながら乗せてもらえませんでした)
笹の中の踏み跡を辿って行くといつの間にか川上辻に到着。昨日はたくさん停まっていた車も今日は1台もありません。
雨の中、何とか着替えてようやくひと心地着きました。晴を狙って日程を決めたのに雨に降られるなんて・・。
天気の読みが裏目裏目に出た4連休でしたが、歯ごたえのある泊まり沢に行けましたので良しとしましょう。でも来年こそは谷川の沢に行きたいなあ。
参加の皆さんありがとうございました。
記)たろー
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