御在所 本谷-中道 2020.7.26

20200726_本谷02_0727_滝を登りたい


<メンバー>ふみふみ、toriya、くろ
<コースタイム>7:00 中道P -<本谷>- 7:39 不動滝 – 7:50 崩落地 – 8:47 ジョーズ岩 – 9:25 大黒岩 – 10:10 御在所三角点 -<中道>- 11:00 中道6合目(キレット) 12:00 中道P
<技術グレート>中級
<危険箇所>本谷崩落地は、ここ数年で巨岩がいくつも落ちてきている。いつ崩れるか分からない状況なので、慎重な行動をお願いします。


TOKYO2020連休の最終日。天気予報は、午前中だけくもりマークが付いている。
本格的な夏山シーズンを前に、少しは山を歩いておかねば・・・
前夜の呼びかけにも関わらず、同じ考えの人が若干名いました。

朝目覚めると、シトシトと雨が降っていた。個人山行だったら絶対に行かない空模様だが、ふみさんから『すでに向かってます』とLINEが届く。とりあえず集合場所へ行くか・・・
前夜に呼びかけを行ったのは、翌朝の天気を見て『やっぱり行くのをやめよう』という甘い考えを断ち切るためでした。
駐車場に集合した他の2名も実は同じ考えだったようで、『家を出るときは雨だったけど、あえて行くって宣言しました』とか、『集合したら行くしかないよなぁと思いながら運転してました』とか言ってた(笑)
そして、最後に登場したガビちゃんは、『私は行きません!』と言って去っていきました(笑)
前日までは、一番やる気を見せてたのに・・・

鈴鹿スカイラインを走らせて中道駐車場へ到着したのが7時前。いつもは溢れかえっている駐車場だが、先着は2台だけ。この天気予報でここに来るのはやっぱり変な人なんだろうか?(笑)
しかし準備を済ませる頃には、太陽に掛かっていた雲もかなり薄くなっていました。

御在所山の家から本谷へ入る。最初の渡渉点は、靴を濡らさないと渡れない状況であり、いつもより水量が多いことを認識する。
すぐにナメ滝が現れた。いつもは水量が多いとウンザリするのだが、今日はワクワクしている自分がいる。
しばらくすると、4mほどの滝が現れた。沢装備だったら確実に水線突破だったのになぁ・・・ と後悔した。

20200726_本谷01_0722_ナメ
 <本谷は、このナメ滝から始まる>

20200726_本谷02_0727_滝を登りたい
 <4mの滝。水線突破したら気持ちいいだろうなぁ>

不動滝は、上部のチョックストーンに白い衣を掛けたような様相でとても美しい。しばし眺めていたら、『どこから登ろうかって考えてるでしょ?(^^)』と横から声が掛かる。バレてる(笑)

20200726_本谷03_0739_不動滝
 <水量多めでとても美しい不動滝>

不動滝を左から巻いていくと、二股に差し掛かる。過去に10回ほど本谷へ来ているが、そこには今まで見たことが無い景色が広がっていた。崩落が激しいと聞いていたが、ここまでとは思っていなかった。
地図とペンキマークを見比べ、左なのか?と半信半疑で登り始めたが、崩落箇所を過ぎた辺りで間違いに気づく。
もう一度崩落箇所へ戻ってみると、右股の左岸に巻き道があった。最初に到着した時も巻き道に気付いていたのだが、ペンキマークは左股を指しているように見えたので、それを信じてしまった。更に、地図の読み違えというダブルのミスを犯していた。

20200726_本谷04_0801_崩落地
 <崩落地のペンキマーク。この岩がある谷を詰めるのが正解>

巻き道を歩き始めてすぐに、いつもの道だという感覚が戻ってきた。
次の二股は、鎖場があるので分かりやすい。左股を渡渉して、鎖がある右岸へ取り付く。
20mほど登ると右手に大きな滝が見えてきた。水量が少ないときは気付かない滝だ。

20200726_本谷05_0834_滝登りたい
 <こちらも綺麗な滝でした>

右股に入り、そのまま遡上するとジョーズの顎が姿を現します。ここまで来れば、山頂はもうすぐです。
この頃になると、『あー、しんどっ』 というtoriya節が後ろから聞こえるようになっていました。それを聞いたふみさんは、『toriyaさん、元気そうだねぇ』と笑っています。
ジョーズ岩は顎の下をくぐることもできますが、今日は右から巻いて顎の上に出ました。薄日が差し込む天気で、すっかり登山日和になってきました。
顎の上で少し休憩しましょう!
ここで、toriyaさんからキンキンに冷えたゼリー、ふみさんからミニトマトのおすそ分けです。
カロリー控えめ、水分多めの健康食を頂きます(^^)

20200726_本谷06_0847_ジョーズ岩2
 <通称ジョーズ岩>

ジョーズ岩からは、ロープウェイの真下を遡上していきます。水量が少なくなり、ロープウェイ山頂駅が現れた辺りが大黒岩への登り口です。今日は、シモツケソウがとても綺麗に咲いていました。

20200726_本谷07_0920_お花
 <ピンク色のシモツケソウ。雨上がりの花はとても綺麗に見えます。>

大黒岩へ登ってみると、南側に鎌ヶ岳が見えました。眼下に見える雲海の上に、尖った頭が突き出ている姿は、鈴鹿の槍ヶ岳の名にふさわしい風景です。
いつもは賑わっている大黒岩も、今日は貸し切り。toriyaさんから2個目のゼリーを頂き、それを食べながらしばし歓談。
※ゼリーを2個も食べたのでお腹は満足しましたが、なにせ0kcalなので、このあと空腹に悩まされることに・・・

20200726_本谷08_0926_鎌ヶ岳と雲海
 <雲海と鎌ヶ岳>

20200726_本谷09_0927_0kcal
 <よく冷えたゼリー。とても美味しかったのですが、山に0kcalの食材を背負ってくるのはどうなん?(笑)>

20200726_本谷10_大黒岩
 <ゼリーを頬張りながら、しばし歓談>

天気が悪くないので、山頂(三角点)を目指すことにしました。山上公園を出発する時に掛かっていたガスは、三角点に到着するころにはすっかり晴れていました。そこに居たお兄さんに記念撮影を依頼したところ、快く引き受けてくれました。
『はいチーズ・・・』 ・・・ しかし、大黒岩で12秒のセルフタイマーをセットしたままだったtoriyaさんのカメラは、なかなかシャッターが切れずみんなで大笑い。それにも関わらず、何枚もシャッターを切ってくれたお兄さん。ありがとうございました。

20200726_本谷11_山頂にて
 <御在所山頂で記念撮影。セルフタイマーがセットされたままだったので、なかなかシャッターが切れません・・・>

撮影を終えると、ポツリと雨が降ってきました。『天気予報通りだねぇ』
下山は中道を使います。7合目を過ぎる頃には、少し雨粒が大きくなってきましたが、樹林帯の中なので殆ど雨は当たりません。

『このあと登り返しがあるんだよねぇ』。ボソッと後ろから声がします。登り返しってキレットのこと?? 確かに登り返すけど。。(笑)
キレット上部には、赤・青・黄のカラフルな合羽を着た親子連れがいました。お父さんが、幼稚園くらいの子供に向かって、『今日はここまでやなぁ(^^)』と声を掛けていました。また、天気のいい日に登りに来てねぇ。

5合目の下辺りで巨木が根こそぎ倒れているのを発見しました。根っこの大きさは直径3m弱でしたが、木の高さは20mを越えているように見えます。こんなに大きな木なのに、予想以上に小さい根っこ。「こんなので大丈夫なんですか?」と聞くと、『その場所の栄養状態によって、根の張り具合が変わるんだよ。凄いときは、何十mも根を張ったりするし、岩から栄養を吸収する時もあるよ』とtoriya先生から講義を受けました。

20200726_本谷12_1133_大雨の影響
 <巨木が横倒しに。これも大雨の影響か・・・>

12時前に中道駐車場へ戻ってみると、車の数は20台ほどに増えていました。こんな天気でも登りに来る人は居るんだねぇ。
※我々もだけどね(笑)
その後、片付けをしていると、大粒の雨が降り出しました。山行中は、合羽も着ずになんとか持ちこたえてくれた天気でしたが、やはり天気予報通りに降り出しました。途中で道迷いもしましたが、予定時刻通りに下山できたのは、ご一緒して頂いた先輩方のサポートのおかげだと思います。
久々の山歩きでしたが、とても充実した山行になりました。

くろ(記)

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