蛇谷遡行 2020.6.20

20200620_蛇谷00


<メンバー>くろ、なべちゃん

<ルート>宇賀渓駐車場7:30〜白滝丸太橋8:00〜魚止滝8:15〜燕滝8:45〜五階滝10:00〜CS2条6M滝10:40〜850M分岐13:00〜県境稜線13:30〜金山尾根下山〜宇賀渓駐車場15:30


2年ぶり5回目の沢登り。
事前に【さわナビ】でルート情報を確認すると、楽しそうな登攀が続く様子でワクワクする。グレードは【沢2級+】とのことだが、前日の雨の影響で増水していると、難易度は上がりそうである。

今回のテーマは、スムーズな重心移動である。体重が移動する前に前足へ力を入れてしまうと、滑りやすい石の上で転ぶことになる。登山を始めて6年経つが、未だに体重移動が上手くいかない。今日こそはマスターしたいと意気込む。

7:30に宇賀渓の駐車場に集合。持っていくガチャ類の確認をしてスタートします。
最初は林道歩きだが、駐車場からは10分程度で入渓。水量は多いが、水温はそれほど低くない。
魚止滝を巻いた後、しばらく谷芯を進むと、左手に燕滝が見えてきた。
『ここも行ってみたいんですが、この先がどんな具合か分からないんですよねぇ』となべちゃん。
今日は蛇谷なので、ここから右へ折れる。

最初の7m滝は巻く。3mの滝を越えると、15mの大滝が行く手を阻む。「これも巻きやね!」。
その後、5mの滝でロープを出す。なべちゃんがリードで登り、自分がその後に続く。が、途中の灌木にロープが引っ掛かっており、ロープにテンションが掛かっていない。「おれ、フリーやん」と心の中で叫びながら、引っ掛かったロープを解き、カムを回収して滝上へ。

長尾滝への滝見道を越えると、五階滝へ入る。
最初の10m滝は情報通りに巻く。その後のCS(チョックストーン)は、シャワーボーイなべちゃんが左側の滝芯に挑むも水圧に負けて撤退(笑)。自分は、最初から突っ込む気がなかったのでCSの右からクリアする。

廊下を抜けるとCS2条6mが現れた。しばしルートファインディングをしたなべちゃんだったが、『真ん中から行ってみます』とフリーで登り始めた。滝上手前で滝芯を左側へトラバースする部分が怖そうに見えたが、ロープは自分の肩に掛かったまま。つまり、フリーで登るしかないってことです。慎重になべちゃんと同じルートで登り、問題のトラバース地点に到着。右手で岩をがっちりと握り、滝の中へ左足を突っ込む。足の置き場をまさぐると、フリクションが効く場所を見つけた。左手を出し、右足を滝の中へ突っ込む。そして、登り切った。「おー、今日の核心やな」と言うと、なべちゃんがにっこりうなずいてくれた。

20200620_蛇谷01
 <ルーファイ中のなべちゃん>

20200620_蛇谷02
 <滝上手前で滝芯へ足をつっこむ>

続いて第2廊下入口の10mである。二人で段取りを確認し、なべちゃんが右から突破を試みる。中間段から滝芯へ入る計画だったが、無理だと判断したのかそのまま右の岩肌を登り始めた。しかし、垂直の岩肌は足を掛ける場所が見つからない様子で、スリングを出したり、カムを出したりと苦戦している。なんとか登り切って、次は自分の番。
なべちゃんが苦労した箇所は、確かに足の掛かる場所が無い。草を掴んで無理矢理上がろうとしたが、フォールしてしまった。
なんとか登り口を探すべく、体を大きく外へ出して左へトラバースした。なべちゃんがセットしたカムは先ほどのフォールで外れたのか、ロープにぶら下がっている。「これ、リードだったら落ちてたなぁ・・・」。わずかなクラックを頼りに何とか登り切ったが、こっちの方が核心でしたね。

20200620_蛇谷03
 <垂壁を登攀中>

その後も必要に応じてロープを出していくが、なべちゃんの【巻くか登るか】の選択が的確で、安心して付いていける。

20200620_蛇谷04
 <ここは、へつります>

最後は谷の分岐で右側に入ったあと、右岸の尾根に取り付いて遠足尾根を目指す。
急登だし、自粛明けで久々の登山なので息が上がる。
竜ヶ岳山頂直下の笹原は、放牧場?と疑うほどの鹿の数。100頭は居ただろう。

20200620_蛇谷05
 <鹿の放牧場?>

『山頂へは行きません』というなべちゃんに同意し、金山尾根で下山した。

久しぶりの登山、久しぶりの沢だったが、登攀系の沢を存分に楽しむことができました。
スムーズは重心移動は・・・。宿題が残りました。

くろ(記)

コメント入力