ロープワーク講習会 2019.11.17

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 <ハイハイではありません・・・>


<メンバー>ジュリ、なお、めぐち、りー、山さん、おすぎ、くろ
<時間>8:00~16:00
<場所>鬼が牙
<内容>
 (1.ハーネスの付け方)
   緩みなく付ける
 (2.使用するロープの確認方法)
   ロープの種類、傷の確認
   ロープの太さと伸びの関係
 (3.ロープをハーネスに結ぶ)
   エイトノットを正しく結ぶ。
 4.セルフビレイのセット
   メインロープをクローブヒッチで&PASなどでバックアップ
 5.余ったロープの振り分け方、しまい方
 6.クイックドローの掛け方、ロープクリップの仕方
   左右どちらの手でもできること。
   ロープの流れを意識すること。
 7.間違ったクリップをした場合の危険性
 8.落下係数
   https://www.alteria.co.jp/sport/fallfactor-impact-theory/
 9.ビレイの基本練習
   トップロープで確保された状態で、リードとビレイを交代しながらリードクライミングのビレイ練習をします。
 10.ビレイからの自己脱出
  クライマーが不測の事態に陥った時に必要です。
 11.クライマーを見ないでビレイする方法
  クライマーが見えない状況はよくあります。
  ロープの動きだけでクライマーの行動を予測します。
 12.3人で登る方法
 (13.カムのセットと回収)
 14.マルチピッチの支点構築
  セカンドクライマーを引き上げる方法


9月末から始まった講習会も10回を数え、いよいよ本日が最終日です。参加人数は延べ51名で、私となおちゃんを除けば、なっぴーの5回が最多でした。

さて、本日も昨日と同じ講習内容です。さすがにエイトノットを結べない人は居なくなりましたが、支点構築の手順が曖昧な人が多くいます。ネットで調べると、支点構築には色々な方法が掲載されていますが、可能な限りシンプルにしたいとの思いから、トップクライマーをビレイする時とセカンドクライマーをビレイする時の支点構築方法を統一しました。支点を作り、余ったロープを振り分け、確保器にロープを通すまではどちらも同じ。違うのは確保器の位置だけで、前者はハーネスのビレイループ、後者は支点のパワーポイントです。
あとはひたすら練習あるのみです。
今までは、『次、これやりましょうか』と促すまで待っていた受講生も、現在では率先して自分の不得意な部分を繰り返し練習するようになりました。とても嬉しい限りです。

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 <ビレイからの自己脱出を練習するチームの奥で、支点構築のスピードアップを練習する受講生>

ビレイからの自己脱出、セカンドクライマーの安全な降ろし方、懸垂下降のセット方法を全員練習した頃、12時を示す音楽が鳴り始めました。『これは何?』と戸惑う人に、『12時のお知らせやで~、うちの田舎では5時にも夕焼け小焼けが鳴ってたよ』なんて話をしながらお昼ご飯を食べました。

昼からはダブルロープのビレイ練習と、同じルートをシングルロープで登ることの大変さを体験してもらいました。
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 <ダブルロープのビレイ中。なかなかロープが出てこない・・・>

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 <二人同時に引き上げます>

そして最後は、全員マルチピッチで40m登り、ダブルロープ連結による懸垂下降です。
いつもは下部の20m程度を昇り降りしているだけでしたが、ここの上部は登るのもそれなりのテクニックが必要であり、みんな苦労しています。15時過ぎに上部へ到着したダブルロープチームの3人は、上から指示を出しつつみんなの登りを見守ります。
悪戦苦闘しながら最後に登ってきたおすぎさんは、『これを懸垂で下るんですか・・・』と少しビビり気味。そう言えば、高所恐怖症って言ってたな(笑)
受講生の中には、ダブルロープで懸垂下降するのが初めての人も居たので、『これは何でこうするんですか?』『これは?』と矢継ぎ早に質問がきます。いい傾向だけど、夕暮れも近付いていたので、『降りてから説明します!』と質問をシャットアウトして段取りを急ぐ。
一人目に私、二人目めぐち、三人目なおちゃん、四人目・・・
四人目が上で固まってる。できる人が全員降りてきちゃったのはまずかったか?と焦ったものの、上では笑い声が。山さんがいつものように降りれなくなっているようだ。10分程経過しただろうか、やっと降り出したがすごくスローペースだ。手の動きを見ていると、バックアップをスムーズに降ろせていない。下から色々な指示を出すも効果なし。10分程掛けて降りてきた山さんが発した言葉は、『バックアップが固くて動きません!』。よくよく話を聞くと、たくさん巻けば安心だと思い、プルージックロープを5回巻きしたそうだ。私も降ろしてみたが、確かに固い・・・。『ま、これも勉強ですね(^^)』
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 <オレンジの上下で気分はレスキュー隊員だったが、『降りれませ~ん!』>

りーちゃんはかなり慣れたようでスムーズに下降。
高所恐怖症のおすぎさんは、『俺、最後は嫌です!』と言ってジュリさんを残して下降。
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 <おすぎ下降中。上から見ると確かに高度感あるなぁ>

そして最後のジュリさんが降りてきたのは、16時を回っていた。

このペースだと前尾根はまだまだやねと思っていたが、帰りの車で、『冬はどうする?』と自主練計画を話し合っていた受講生達。来春には成長した姿を楽しみにしていますよ(^^)

くろ(記)

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