<メンバー>
たろー、ふみふみ、なべちゃん、こうじ
<コース>
シラビ平駅(6:35)~日暮の滝下(6:45)~宝剣の滝下(8:40)~10mCS滝下(10:55)~15m滝(12:35)~40m滝下(13:35)~千丈敷カール(15:55)~千丈敷駅(16:20)
今回で通算5回目の中御所谷。過去4回は大きく巻きすぎたり途中で登山道に逃げたりと一回として満足な遡行は出来ていません。今年8月のチャレンジはバスの始発が遅く時間切れ敗退に。今度こそパーフェクトな遡行をしいい加減卒業したいなあ。
前回の反省からなるべく早いバスに乗るべく、名古屋を1時に出発し3時過ぎに菅の台バスセンターに到着しましたが既にバス乗り場とチケット売り場には長蛇の列が出来ていました。
千畳敷から木曽駒まではせいぜい2~3時間の行程。なんでこんなに早く行く必要があるのか不思議です。文句を言っても仕方が無いので我々も列に並びます。強烈な眠気に耐えながら待っていると何とか3台目のバスに乗る事が出来ました。
バスでうとうとしていたらあっという間にしらび平駅。バスを降りてロープウェイの列には並ばず沢装束に身を固めます。すぐに西横川へ行くという女子二人パーティーがやってきたので、どこから来たのか聞くと何と知り合いの奥さんだった。(やっぱり沢の世界は狭いなあ・・)
まだ完全に起きていない体に鞭を打って日暮の滝までの遊歩道を歩きます。なべちゃんは何だかウキウキしているようで早い。日暮の滝は前回の反省を踏まえロープを出して右側のカンテを登ります。
リードはなべちゃん。しかし何だか前回と様子が違い、ロープが延びて行きません。なんでも急に怖くなってしまったとの事。怖さを知って慎重になるのはいい事です。
その上の小滝を2本登り、さらにその上のCS滝の巻き道に入ります。この辺りは前回の記憶がしっかりと残っていてすんなりと懸垂下降無しで谷に降りる事が出来ました。
沢に入ってみると水は冷たいですが我慢できない程ではありません。ヌメリは8月より若干少ないような・・。よしこれなら行けそうだ。小滝をいくつか超えると二つ目の核心、宝剣滝(4兄弟)です。
一つ目は滝の右側を、ロープを出して登ります。最後の乗越しに苦戦しましたがなべちゃんがクリア。後続も続きますが、こうじさんが登る番になってロープのコブが中間支点にひっかかるというミスもあり、若干のロスタイム。ロープが絡まっていないかしっかりと確認が必要です。
二つ目と三つ目は滝の左側をでスイスイと登ります。四つ目も左側の草付きを巻き気味に登りクリア。気持ちのいい登りでしたが谷の中にはガスが立ち込め暗い雰囲気になってしまいました。
その次の10mCS滝はこの谷で一番の難関。時間は11時前なので前回よりも余裕があります。ここは私が右側のザレから登り、トラバースして滝上に。ロープの流れが一筋縄ではいかないので中間支点の取り方に気を使います。
10mCSを過ぎ、二俣を超えてワシワシと登ると前回高く巻きすぎて失敗した15m滝。今回はなるべく小さく巻くようにルンゼを登り過ぎず滝の左側に取り付きます。10月ともなればたくさんの沢屋が遡行したようで比較的明瞭な踏み跡がありました。その上のとても登れそうにない滝も一緒に巻き、40m滝を遠望できる所から懸垂無しで谷に復帰しました。うーん、これまでで一番いいルート取りでした。
40m滝下で記念撮影したら左の支谷から巻きに掛ります。この支谷にかかる滝はロープ無しで登れる事は前回確認済。傾斜が緩くなった所から巻き道を探すとふみふみさんが見事な嗅覚でルートを発見。すんなりと谷に復帰出来ました。今回の遡行ではふみふみさんのルーファイ(特に巻き道探し)に大いに助けられました。
40m滝上は道のゾーン。5~6mの滝が次々と現れるのを快適に越えて行きます。調子にのってシャワーに突っ込んだらとても寒い思いをしました。残念ながら谷はガスに覆われていますが紅葉がとてもきれいでした。
もう滝はお腹いっぱいと思い出したあたりで傾斜が緩くなってきて千畳敷カールに飛び出しました。立ち入り禁止の柵を人に見られないように超え、千畳敷駅まで歩きます。時間は16:20分。余裕をもってゴールです。
ロープウェイの待ち時間が45分程。整理券をもらったら神社に安全遡行のお礼をして荷物を片付けます。防寒着をもっていかなかったのと終盤にシャワーをしてしまったのは失敗でした。
ロープウェイは満員で窓から中御所谷を見下ろす事は今回も出来ませんでしたが、急な山肌を見ていると遡行してきた自分がとても誇らしい気持ちになりました。(本当は初見でサクッと突破できる実力が欲しいのですが・・)参加の皆さんありがとうございました。
記)たろー
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