悪天候時にしか会えないアイツ、ここにいるよ~(わかるかな?)
メンバー:CLとりや、SLさっこ、めぐち、とー
コース:
3/16:乗鞍高原第7駐車場11:20--カモシカリフト12:25+++ツアーコース起点12:30~12:55
--ツアーコース終点14:45--位ヶ原山荘15:20
3/17:位ヶ原山荘6:00--位ヶ原6:30--スカイライントイレ7:55(ここで撤退)
--位ヶ原めぐち冬羽根ライチョウ発見8:15~8:25--ツアーコース終点8:55--ツアーコース起点9:40
--乗鞍高原第7駐車場10:25
「冬の山小屋でジビエ鍋を楽しもう!」の呼び声にとびついた4人。
少々天気予報が悪かろうが気にしない。 第一の目標地点は乗鞍山頂ではなく位ヶ原小屋だから。
一日目はあまり芳しくなく天気予報に従い、乗鞍山頂はひとまずお預けにして国民休暇村からスキー場の端をゆっくりと地道に上る。途中の急斜面から先は、リフトに乗ることに後ろめたさを抱くリーダーの意向は無視してリフトに乗り一気にスキー場トップへ。(かなりの傾斜と距離をワープしての400円はコスパgood!
リフトを降りたゲレンデで、バックカントリーの準備をしている人に混じって私たちもワカンを装着。圧縮されたトレースを踏みながらツアーコースと呼ばれる道を進む。左手には神々しいまでにキラキラと輝く乗鞍岳が流れる雲の間から現れるが下山してくる人達に尋ねてみれば、青空を望めずみんな途中で引き返してきたという。
私達も位ヶ原の分岐で乗鞍岳を背に小屋へルートをとった。深い雪の中トレースをたどっていくとやっと山小屋が見えてきた! なのにトレースは急斜面をさけ小屋からむしろ離れるように大きく円を描いて道が続いていっこうに小屋は近づかない。
遠回りしながらやっとたどりついた小屋は一階がすっかり雪に埋もれていた。裏へまわって靴の雪をはらって中にはいると、ほかほか!土間で靴やスパッツ、手袋を干し小屋に上がる。
愛想がいいとは言えぬ小屋主の案内で二階の個室に案内される。散策にでかけようかとも思ったが細かい雪が降り続いており、談話室のストーブとこたつの誘いに負ける。
まったりとした時間をすごし「夕飯」の呼び声で食堂に移動。ここも素敵な薪ストーブで暖かい。そしてテーブルの上には本日のメインイベント=ジビエ料理のもみじ鍋♪ 真っ赤な鹿肉がきれいに並んでいる。鍋に火を入れ出来上がるまでの間、鶏肉のホイル焼きをいただくがこれまたふっくら、その上ボリュームもたっぷり。
吹きあがってきた鍋の蓋をあけるといい匂い、いい感じ。さあ初鹿肉にチャレンジ! 臭みはなくしつこくなくお出汁がよくなじんで野菜とまるごと美味しい。最後はうどんを入れてもみじ鍋を堪能する。
おなかは満たされたけどまたこたつに戻って夜宴は続き、9時就寝。
あまりにあったかすぎて毛布と羽根布団を夜中蹴とばしながら朝までぐっすり眠る。星空輝く早朝に目が覚め5時に温かい朝食。
ずーとまったりこたつで過ごしていたい誘惑をふりきって、ストーブにあたりながらゆっくり身支度するが、靴もスパッツも凍っていない!
(雪のテント泊が大好きだから大きな声では言えないけど、テントで迎える厳しい夜明けが当たり前と思っていた身には天国のような待遇。冬の山小屋泊もありだな♪)
今日だけは山小屋の醍醐味と優しさにどっぷり浸かった。
さて日の出を見ながら位ヶ原まで戻り、見えぬ乗鞍岳をめざして前進。消えかけた昨日のトレースを何とかつないで進むものの目指す(トイレ)小屋が見つからない。埋もれたカーブミラーの先を見つけ見当つけながら進んでいたらやっと屋根が見えた!
再び屋根にむかってスタートするもあっという間に真っ白で見失う。目の前の樹木の枝等白以外のものを目印にして繋ぎながら前へ進み、やっと小屋に到着。
ひと休みする間にますます雪がひどくなり肩の小屋までの前進も危険と判断、リーダーより撤退命令。折り返すもたった今通ったきた道さえトレースが消えている?
すべてがまっ白くて色も影もなく、足元と1m先の遠近感さえわからない。
ホワイトアウトの中、声をかけあってやっと見覚えあるところまで戻って一息ついていたら… 雪の中に真っ白の雷鳥を発見! かなり近寄って走ったりは追いかけ、目の前でにらみ合ったりまた走ったり…しばらく遊んでたけど白い雪の中へのかけ去ってさよなら。いつの間にか雪も小降りになって見通しもきいてきた。
ツアーコースの斜面、昨日こんなに登ったかなと振り返りながらどんどん歩いて下ってスキー場、さらに滑降するスキー客の脇を下って下山。
乗鞍岳には登頂せずに降りたのでゆっくり温泉につかったけれどまだ12時。というわけで今日の昼食は(雪山でのカップヌードルではなく)美味しいお蕎麦にありつけました(^_-)-☆。
記 とー
とりや追記)
よかったな~よかったな~、さっこの言うことを聞いて位ヶ原山荘に泊まって本当によかった。
冬期の高山帯の営業小屋は、八ヶ岳を除けば数えるほど。その中でも乗鞍岳中腹の位ヶ原山荘は、夏のハイシーズンはスカイラインを行くバスが横付けする観光小屋だけど、冬は深い雪に閉ざされ、スキー場から少し離れた立地もあって、知る人ぞ知る、みたいな隠れ家的風情を醸します。
なにより夕食のジビエ料理のクオリティは山小屋としては異彩を放ちます。なのにお代は稜線の山小屋などに比べるとお財布にやさしくて…♪とーさんの山行記に詳細にレポートしてもらいましたが、これまで知らなかった山小屋の楽しみをしみじみと味わいました。
吹雪の中の冬羽ライチョウは、ほんとに一生ものの思い出になりました。めぐちでかした!!また出会えるかな?二匹目のドジョウを狙って今度は写真部で出動しようか。
絶景のピークにはお預けになりましたが、積雪期の乗鞍岳は、これからじっくり味わいながら攻略したいと思います。
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