<メンバー>
たろー、こうじ、めぐち、なべちゃん、おりえ、くろ
<コース>
一日目:新穂高RW 西穂高口(10:36)~西穂山荘(12:03-13:45)~西穂独標(15:10)~西穂山荘(16:40) 泊
二日目:西穂山荘(08:30)~新穂高RW 西穂高口(10:07)
この度、鈴ハイに入会しました、新メンバーのおりえです。
実は、今回が初の雪山テント泊なので、北アルプスの夜の寒さに耐えられるのかとか、重たい雪山テント泊装備を背負って歩けるのかとか、心配と不安でドキドキしながら当日を迎えました。
今回は新穂高RWを使って一気に標高2000メートルまで上がれるので、雪山テント泊初心者にはとてもありがたいコースです。
RW到着駅の西穂高口に到着後、まずはテント場のある西穂まで、雪山歩行訓練をかねてアイゼンを付けずに上ります。雪山では汗をかくと身体の冷えにつながるので、大汗をかかない程度のスピードを保ちながら登る必要があるそうです。
そうはいいながらも、この日はこの時期の北アルプスとしては異例の暖かさだったので、すぐに暑くなって結構汗をかいてしまいました・・。
1時間半ほど歩いたら、西穂山荘のテント場に到着。到着してすぐにテント設営にかかります。まずは、テントを張る場所を決めて、雪をスコップでどんどん掘って行き、その後足で踏みならしてできるだけ平らにしていきます。
そしてテントを組み立てるのですが、無雪期のテントで使用するような金属製のペグは雪の時は使えないそうで、竹のペグを雪に埋めてフライを設置していきます。
またテントに出入りしやすいように、テント入り口を一段低く掘り下げてあって、雪山ならではのやり方がいろいろあってとても勉強になりました。
テント設営して昼食を食べたら、雪上訓練をかねて西穂独標方面に向かいます。
ガスガスで風も強かったのでこれは独標登頂もムリかな~とちょっとあきらめ気味に登り始めましたが、なんとしばらくすると一気にガスが晴れて、素晴らしい青空と雪景色が広がって、みんな(特に私が)テンション急上昇!
独標直下から頂上までは、岩と雪がミックスした急登の為、改めてピッケルの使い方を確認してから登頂開始。一人ひとりの間隔を空けて、ピッケルを使いながら慎重に一歩ずつ登りました。
そしてとうとう独標登頂!
独標からは穂高岳や、笠ヶ岳、霞沢岳、など感動の雪絶景が広がっていて、思わず涙が出そうになりました。
独標からの下りは、登り以上に気を使いながら、足の置き場など一歩づつ確認しながら慎重に下りました。独標直下の危険個所を過ぎたら、あとは絶景を見ながらの楽しい雪山歩き。丸山に到着したらちょうど夕焼けの時間で、夕焼け色に染まる雲海や西穂高岳などを楽しんでからテント場に戻りました。
テントに戻ったらまずは水づくりから開始。雪を溶かしてから濾して水を作っていきます。これも雪山ならではの作業なのでとても興味深かったです。
そして水づくりが終わったら、お待ちかねの夕食。めぐちさんがとっても美味しい鍋を準備してくれて、お酒を飲みつつあったたかい鍋を食べてみんな大満足の夕食でした。
翌日はみんなで朝食を食べたら、テント撤収開始。雪に埋まったペグをスコップで掘り返したりしながら撤収を完了させて、荷造りをして、雪が降る中下山開始しました。
下山途中に雪上訓練として、ワカン装着してラッセルを教えてもらいました。ラッセルはやみくもに雪を掻きわけるのでなく、後ろの人の為に、膝とワカンでちゃんとステップを作って進まないといけないのだそうです。やってみたけど雪が重くてなかなか難しかったです。
その後、新穂高RW駅に到着して無事下山しました。
今回は、標高が高い場所での雪山テント泊という貴重な経験ができて、また嬉しい想定外の天候回復で、独標からの大絶景を見ることができ、大大大満足の山行となりました。そして、雪山でのテント設営や歩き方、ピッケル、ワカンの使い方などいろいろと教えていただきとても勉強になりました。リーダーのたろーさんはじめメンバーの皆さん、本当にありがとうございました。
記)おりえ
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