<メンバー>
もっちゃん、ふみふみ、とー、たろー
<コース>
馬場島(3:00)~早月小屋(6:50~7:20)~剱岳(10:00~10:45)~早月小屋(13:00~13:25)~馬場島(17:00)
もっちゃん企画の早月尾根は「コースタイム往復15時間のコースを日帰りで挑戦します」との事。尾根歩きにあまり興味は無かったけど、赤石沢の最終日は標高差2000m以上の下山が待っています。赤石沢でバスに乗り遅れない為にもトレーニングの一環として挑戦してみる事にしました。
しかし、「もっちゃん15時間とはずいぶん余裕見ているな~」とこの時は思っていたのですが・・・。
天気予報は文句なしの快晴。予定通り土曜日に決行です。金曜日、仕事を急いで片付け馬場島に向かい12時頃到着です。テントを張って仮眠し3時スタート。辺りは当然のように真っ暗です。
最初はヘッデンの灯りを頼りに樹林帯を黙々と歩きます。夜明け前は涼しいのだで助かります。何も見えないので前を歩くもっちゃんの靴を見ながら本当に黙々と歩きます。
空がだんだん明るくなってくると景色を眺める余裕が出てきました。左手には5月に歩いた猫又山から赤谷山の稜線が見えて来ました。200m間隔で設置してある道標の数字は中々増えません。
標高2000mを超えるとなんと雪渓が現れました。この暑さにこれだけの雪が残っているとはさすが剱岳。早月小屋までは4時間弱で来られたので少し休憩します。
宿泊客がいない早月小屋は静かです。ここでゆっくり行動食を取り水分補給したら出発です。距離的には2/3程歩いたはずですが体感的には半分位に思っておいた方がいいという記録をあったような気がします。ふう、先は長いなあ。
森林限界を超えると展望が良くなってきました。奥大日岳の稜線が視線とほぼ同じ高さになり、北方稜線のギザギザも間近に迫ってきます。高山植物もチラホラと現れ、夏のアルプスに来たな~って感じです。
尾根越しに室堂が見えて来ると頂上まではあと少し?登山道が岩稜帯になり、一気に剱岳らしい雰囲気に変わってきました。鎖場を慎重に通過し、岩の重なりあった尾根を少し登るとたくさんの人で賑わう剱岳山頂に到着しました。出発から7時間(休憩込み)。
山頂は別山尾根から登ってくる登山者で大賑わいです。山頂祠で記念撮影した後は昼食がてら大休止。結構ハードだった気がしたけど女子メンバーは涼しい顔で楽しんでいます。うーん凄いなあ。
長~い下山が待っているので後ろ髪をひかれながら頂上を後にします。下り始めるとすぐにガスが湧いて来たので、何とか展望を楽しめるタイミングで登れて良かったです。
下りは楽勝と思っていたが、これが大きな間違いでした。ガスに包まれ湿度100%、無風の稜線は蒸し風呂の中を歩いているようです。帽子の鍔から汗が滴り落ちていくのが止まりません。
その内、両足が痙攣して大幅にペースダウン、どうやら熱中症の初期症状の様です。水はしっかり飲んでいたけど塩分が不足したみたい、塩分タブレットをバリバリ食べたら痙攣がすっと収まります。今までよく足が攣っていたけどあれは塩分不足(汗のかきすぎ)が原因だったようです。
その後も何度か痙攣し皆さんにずいぶんと迷惑をかけてしまいました。持っていた塩分タブレットも切れてしまい、最後はふみふみさんにもらった塩を舐めながら何とか明るいうちに馬場島に到着です。
結局、下りは6時間15分、登りとそう変わらない時間がかかってしまいました。うーん、やっぱりもう少し痩せないといけないかな。
帰りはもっちゃんが事前に探していたスーパー銭湯で夕食と仮眠をしっかりとってから帰ります(この用意周到ぶりには脱帽)。翌日は想定通り1日中ぐったりしていました。
早月尾根日帰り、当初は10時間位で何とかなるかな?と思っていたけど結果は14時間かかりました。少し足には自信があるつもりでしたが、所詮は一般的な中年ハイカーだという事を思い知りました。しかし、これから行きたい山行を考えると脚力の向上は必要です。やっぱり減量しかないかなあ。
ヘロヘロにはなりましたが充実した(燃え尽きた)1日でした。企画してくれたリーダー、同行の皆さんありがとうございました。
記)たろー
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