鈴鹿のテント泊 2017.11.11~12

20171111鈴鹿のテント12
雨乞岳に到着。みんな笑顔です^^


【メンバー】
めぐち、たばっち、りこちゃん、はるさん、つよっさん、ちっぷるちゃん、ゴッチ、やっさん

【コース】
 11日:11:07 朝明キャンプ場P→12:22 根の平峠 → 13:17 鈴鹿の上高地(泊)
 12日:6:57 鈴鹿の上高地 → 7:22 コクイ谷出合 → 9:05 杉峠 → 9:50 雨乞岳 → 10:49 七人山 → 12:00-41 コクイ谷出合 → 14:53 朝明キャンプ場P


 

 鈴ハイ入会後、初めての山行でした。
 この山行、誰にも言えませんでしたが実は「キャンプ」という言葉のみで飛びついて参加を申し込みさせてもらいました。
 山の中で、自然の中でキャンプすることは、私のやってみたい事の一つで、ずっと思い続けていた事だったのです。

 その後、よくよく山行の内容を読み返してみると、概要に「アルプステント泊してみたいけど…」の文字。
 あれあれ?これってアルプステント泊に興味ある人たちのための企画?トレーニングってこと?
 もともと好奇心旺盛の性格で「面白そう」と思ったら、後先考えずに飛びついてしまう習性があり、今まで数々の失敗が…
 「やばい。またやってしまった…」と心の声が…これは、ただのキャンプではなさそう…ワクワクからドキドキへ…

 ドキドキのまま当日を迎え、スーパーでまったり買い出し。夕食の鍋の食材をどっさり調達。
 「やっぱり、まったり山行??」メンバーの和やかなムードに勇気、元気づけられ、いざ出発!
 お天気は少々荒れ模様。自分の確認した天気予報は前日の雨は上がり晴れへ向かっていく予報。やっぱり山の天気は平地とは違うことを改めて実感。山間部の天気を確認しなきゃいけなんいんだ。(冷静に考えてみれば当たり前だけど…案外初心者には盲点のような…)

 強風が吹き荒れる中、紅葉、落ち葉の色、どんぐりの形、秋をいっぱい感じて山道を進む。
 山道を進む中で苦手な事を発見。「渡渉」です。苦手なおかげでこの言葉を覚えることができました。
 私たちの歩いたルートは、いくつかの川を渡らなければならず、10㎏を越える荷物を背負っての渡渉はバランス感覚の乏しい私には恐怖。
 「落ちたらどうしよう…こんな寒い中落ちたら地獄や…」はじめの1、2回は、はるさんから安全ルートを教えてもらいながら、何とか
 自力で渡った記憶がありますがそれ以降は、恐怖すぎてメンバーのストックを借りて渡ることに。ストックってこんなところでも役立つんだ。
 また一つ勉強。それと同時に感じたのは、鈴鹿山脈ってなんて水の豊かな山脈なんやろって事。その麓に住んでる自分もこの山の恩恵を受けてるんやなと思ったら感謝でした。

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最初の渡渉です(大名行列みたい(^_^;))

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つよっさんのザックにストック? いやネギが刺さってる!?

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根の平峠まで到着です。

 そうこうしているうちに、本日のテント場「鈴鹿の上高地」到着。
 「トレーニングかと思ったけど、私結構いけるかも(^m^)」、それが大間違いであったことを思い知らされるのは次の日。

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本日のテント場です

 早速、テントの設置、たき火用のまきを拾う等、夜に備えて準備。「そうそうこんなのやりたかったの♪」ウキウキで準備。
 テントの設置は、たばっち、めぐちからいろいろ教えてもらいながら設置。アッという間に設置完了でした。
 準備が整うと、ご飯の時間まで有名な(?)シンボルツリー、桂の木を探しに探検。残念ながらシンボルツリーを見つけることはできなかったのですが、代わりになんとなんと、天然なめこを発見!!私にとっては初めての経験で、感情を抑えきれずテンションマックス!
 ゴッチがなめこを採ってくれてしっかり持ち帰りましたよ。今日の鍋で食べれる♪

 そして、テント場に戻りご飯の支度。川の水で飲み物冷やしたり、野菜を洗ったり楽しい!みんなでワイワイ料理をするのはやっぱり楽しい。
 残念ながら、途中で雨がポツポツ。鍋調理とたき火を同時進行させ、串物をたき火で炙っていただきます!
 たき火で炙るのはマシュマロだけじゃないんですね。みなさんそれぞれこだわりの焼き具合でマシュマロ、ウインナー、ちくわをほおばる!
 どれもおいしかったです。そうこうしているうちに、雨が本降りに。急きょテントの中で鍋をすることになりました。外で食べれなかったのはちょっと残念だったけど、狭いテントの中、ひしめきあいながら、ワイワイ食べるごはんもめちゃくちゃおいしく、なかなかいいものでした。
 あ、天然なめこもおいしかったです。

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焚火を集めて準備万端です^^

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雨が本降りになる前に焚火料理を楽しみます^^

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初めての食担のやっさん(いつものみんなの苦労が分かります(^_^;))

 楽しい時間はあっという間に過ぎ、8時就寝、4時半起床。
 朝方ちょっと寒かったけど、結構快適に寝ることができました。約10年前に購入したシュラフがちゃんと役目を果たしてくれ、ほっと一安心。
 雨はすっかり上がり、空には木々の間に満天の星と月が。「星ってこんなに明るかったっけ。。。」キレイに輝いてて感動。
ずっと見ていたかったけど、寒すぎてテントに戻り身支度し、朝ご飯づくり!
 たばっち、ちっぷるちゃんがフレンチトーストを作ってくれました。しかもアイスとパンで。アイスでフレンチトーストが作れるなんて!
 食べる事の大好きな私は、山ごはんを作る技術も上げたいな♪なんてひそかに思いました。

 7時AMテント場を後にし、雨乞岳を目指して出発!
 キャンプを経験できた満足感とともに、調子よく出発したのですが、歩きながらふと「ここからが本番なのかも?」と気が付く。
 歩けば歩く程に険しくなっていく山道、「アルプステント泊してみたいけど…」の言葉がまた頭をよぎる。「ですよねー!!」心の中で叫ぶ。
 だんだん不安になる、苦手な渡渉を繰り返しながら山道を進む。炭鉱の跡地を通り抜け(この跡地とても興味深く、もっと散策してみたかった)

 ついに、景色の開けたところへ到着。「何とか乗り切れるかも」思わず聞いてしまった。「ここが頂上ですか?」「まだ上だよ。」とつよっさんの声。
 見上げるとそびえ立つ山頂。しかも追い打ちをかけるかのように、「ここから頂上までずっとキュウトウだからね…」と信じられない言葉が私の耳に飛び込んできた。え?キュウトウって山道が急って事ですよね。確認する勇気もなく出発。

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テント場を出発前に集合写真です。

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本日最初の渡渉、ちっぷるちゃんは余裕?

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りこちゃんは、余裕なし?

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杉峠に到着です

 登り始めると本当にキュウトウ。キュウトウってこういうことなのねと体感。燃費の悪い私は登り始めてすぐに燃料切れ。だんだん足が動かなくなり、注意散漫に…つまづいたり、滑ったりを繰り返し、ついには足が踏ん張れず転ぶ。必死に立ち上がりまた登る。 やっとの思いでキュウトウを抜け、休憩をいただき、栄養補給、癒しのチョコをほおばる。
 また登る。燃費の悪い私は、チョコなどで満たされる訳もなくまたすぐに燃料切れ。頂上まで笹の中を歩く山道。フラフラで何とか頂上にたどり着いたけど、飛ばされてしまいそうな程の強風のため休めない。その先もしばらく笹をかき分け歩く。とってもキレイなんだけど楽しんでる余裕なし。

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雨乞岳に到着。みんな笑顔です^^

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東雨乞岳は強風の為、スルーです

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七人山に7人(ダジャレです(^_^;))

 更に歩き続ける。今度は急な下り。バリルートというらしい。何度もスっ転びながら下る。
 やっさんより、下る時のコツを教えてもらう。ちょっと下りやすいでも慣れないから難しい。一歩一歩確かめながら下る。重い荷物を背負って平坦でない道を歩くってこんなに大変なのか。「アルプスなんて無理ー!!」「アルプスなんて私は絶対いかへん!」心の中で叫びながら
 必死で下る。お昼ごはんだけを心の支えに歩く。やっと乗り越え、休憩時間。冷たいおにぎりをお湯に浸しただけのお茶漬けだったけどおいしい!
 身体も心もあったまる。ゴッチが前日の残りのなめこをゆでて分けてくれた。お茶漬けに入れて食べるとさらにおいしい♪
 燃費の悪い私を見兼ねて、たばっち、めぐちからパン差し入れのオファー。メンバーの優しさが身に染みる。ありがとうございました!

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ここからはバリルートの下りです。慎重に^^

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あれ、メンバーが1人増えている!?

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黄昏 ゴッチ(秋ですね~)

 エネルギーチャージのあとは、来た道をひたすら戻るルートだったと思いますが、下れば下る程、足が動かなくなり、ザックが肩にめり込むように痛い。最後山道をぬけアスファルトの道になった頃には、よぼよぼのおばあちゃんのように(笑)
 歩いているときは、「もうイヤやー!!」と久々思ってしまっていたけど、いざゴールしてみるとすごい達成感。
 「やっぱ山は楽しいわ♪」と思ってる自分がいました。アルプステント泊も、もしかしたら夢ではないのかも♪(笑)

 今回初心者の私にとっては、なかなかハードな山行でしたが、キャンプに関してだけでなく、ストックを使うことで足への負担が軽減される、渡渉も怖くない!(笑)、行動食は炭水化物がいい等々教えてもらう事もたくさんあり有意義な山行でした。
 いろいろサポートしてくれたメンバーの皆さんありがとうございました。
 これからも、よろしくお願いします!!

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無事下山です。お疲れ様でした(またまた1人増えてる!?)

記).りこ

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