メンバー:ita ,さぶろー、えだこ
【4月29日 新緑の妙義山域探訪 その1 裏妙義山】
丁頭岩にて
コース:
28日 名古屋22:00発~裏妙義国民宿舎P2:30
29日 8:00出発~10:00丁頭岩~三方境13:30~駐車場15:00
出発前の夜10時にそれは突然宣告されました。
戸隠中止、妙義へ変更!
宣告されて唖然のえだちゃん・・・ごめんさんさい。一週間かけた計画がパーになりましたね。折からこの時期としては強い寒波が南下との情報が入っていて、北アルプス方面遠征のパーティから次々と計画中止の情報が。
稜線歩きが長い高妻山は厳しいかなあと思案してたところ、留守宅から中止勧告?が出て即断念しました。
代案を用意してなかったので、出発2時間前からバタバタ、穂高周辺、上越も寒波の影響で条件悪そう・・・。結局、勝手知った上州妙義山域行脚へとシフトする事に。
サブローさんに相談、快諾を得て裏・表妙義縦走、碧岩も予備で地図と計画書をバタバタと用意しました。
初日は短めの裏妙義に決定。登山口の有る裏妙義国民宿舎に向け出発。名古屋から≒4時間の行程でした。
車で仮眠して朝遅めの起床。天気は上々。明日登る表妙義の峻峰が朝日に照らされている。
でも、なんやら外が騒がしい?地元の警察、消防、遭対協の面々が集結している。すわ遭難? と思い声を掛けてみると、今から救助訓練に山に入るとの事。他に登山者は見当たらず、我々がターゲットになるのは必至・・・
思わわぬ後方援護?を得て登山開始。
沢沿いに付いてる登山道、増水気味で幾度かの渡渉は慎重に。えだちゃんも今日は慎重?
急登を詰めて稜線に出ると風が寒い。抜群の展望だが、次々と出てくる鎖場での対応が忙しい。ラクダの背に登るような岩を見上げると、頂点に釘を刺した様な丁頭の頭が・・・
背に登りつめて改めて見ると、50m程の側壁の途中からオーバーハング越しに降りてる鎖が見える。国内でも屈指の鎖場?じゃあないかな。
ロープを出してita登り、ルート確保。次はえだちゃん。ハングでぶら下がった後、プロテクションの回収忘れて力尽き、出直し。2回目はサブローさんに後方支援もらい何とか登頂!
さぶちゃんも難なく登って一安心。
絶景をバックに撮影。下降路はひとひねり、頭のハングした所を空中懸垂で降りる事とした。懸垂支点は足元、降り初めて直ぐにハングとなる厳しい懸垂はもちろんえだちゃん初体験。降り始めから宙ぶらりんになるまで、絶叫しまくり?
下には救助訓練隊も集結。すわ出動!?という異様な雰囲気の中、私も緊張!?でもなんとか着陸。
怖いで終わっては申し訳ないので、「もう一回やろか!きっと慣れるよ!」と再登。
「あっ、判ったみたい!!」と楽しく下降するシーンをサブローさん激写。
その後も断崖絶壁、ルンゼの下降等、難所は出てくるが、先程までの怖さは無い。景色をたのしみながらアトラクションを楽しむ。
水平歩道で桟橋が落ちたまま?? の難所もいつのまにか足場が刻まれていて以前の様な怖さは無かったです。
裏妙義主峰の谷急山は、平凡なルート&遠いのでカットして三方境より国民宿舎へ。紅葉したらさぞかし・・・というもみじ谷を下りました。
えだちゃんが地元のおっちゃんに教えてもらった峠の湯。登ったばかりの裏妙義が見渡せる綺麗な温泉。ですっかりリフレッシュできました。
今日の晩御飯はサブローさんのカレーの予定でしたが、下山時に摘んだタラの芽でテンプラパーティ。他、闇ナベと化した五目鍋?飲めない二人とも酔った様な話で盛り上がり、国民宿舎2泊目の夜は更けていくのでした。
記:ita
→2日目表妙義へ続く
【4月30日 新緑の妙義山域探訪 その2 表妙義山】
大砲岩にて
コース:妙義神社6:10~周遊~中の岳神社15:30~妙義神社16:00
妙義山2日目は表妙義へ。昨日の裏妙義が楽しく歩けた事も有り、表は裏より楽だろうとタカをくくってました。それがまったく甘かったわけですが。
「道の駅みょうぎ」にて駐車しスタート。立派で大きな妙義神社の中を通り本殿手前から登山道。まだハーネスなどつける雰囲気ではない。
麓から見える「大の字」、岩で鎖場がでてきてもクライミングの練習気分で鎖を触らず・・
ここからクライミング装備。一つ一つの鎖場が長く、また山が急峻なので高度感があります。とても千メートル程度の山とは思えません。岩場練習に近所に欲しい山です。
リーダーitaさんがロープを積極的に使って安全確保。鎖場のおかげで支点取り放題で安心です。
一方でカメラマンitaさんもえだちゃんモデルに激写。切り取り方や角度で世界が変わる楽しさを教えられました。
名前通りな「ビビリ岩」や馬の背ならぬ「背びれ岩」など素敵なセンスの岩場を登り、
天狗が住んでいそうな岩壁の「天狗岳」をこえて岩場を充分に堪能したころ相馬岳に到着。
ずっとこんな感じの稜線
クライマックスの岩場が近づくにつれ、看板には最終通告のように「この先キケン!要ザイル!」がなんども強調されます。
そんな道は鎖、鎖、鎖。さらに鎖。クライミング気分が終わりなき鎖地獄の気分。鎖には満腹にしたころ、ルートの山場「鷹の戻し」。鷹が戻るなんてどんなとこ!?
はい、壁からのはみ出す開放感で名前に納得。鎖なしでは無理です。
下りも厳しい!
鎖にうんざりしながらたどり着く金洞山の西峰。西、中、東と独立していてかっこいい。中峰を越えた下降点からやっと普通の道歩きにひと安心。
観光気分で石門をみて、うっかり砲台岩に寄り道したあとはもうわき目もふらず下山。
アスファルト道を歩き一本杉からまた山道、そしてまたアスファルト道をトコトコ歩き道の駅にゴール。やっとこさ、という気分です。
下山後は近くの入浴施設「もみじの湯」に立ち寄り、すっかり日常的な感じの松井田のAコープで食料を買い出し。なじみ深い国民宿舎は離れ、碧岩へ移動。
夕食は碧岩駐車場にて。水もトイレもありいい具合。夕食は焼肉!食事が自由なのは日帰り山行のいいところ。なおサブローは飲めないのに缶チューハイ一本飲んだらコテンと眠ってしまいました、もちろん肉は全部食べました。
縦走に夕食にガッツリな一日でした!
記:サブロー
→3日目 碧岩に続く
コース:登山口7:00発~三段の滝7:30~稜線8:30~大岩9:00~
碧岩10:00~三段の滝11:30~登山口12:00
1日目、2日目と妙義山を満喫したため、大満足ということで3日目、本来行く予定だった戸隠山に天気が回復すれば、行こうかという提案が出され、私の気持ちは高ぶりました。
山行途中私が「戸隠・戸隠行きたい」と言い続けたためですが・・・
しかし、戸隠方面の天候の回復は昼過ぎになるとの予報のため、結局行けなくなり代替案の行程通り碧岩になりました。
しかし碧岩になっても、十分楽しんできましたよ☆
綺麗な沢沿いを歩き、見事な三段の滝も眺めることができました。
新緑と滝と燦々と降り注ぐ太陽の光のコラボレーションはやっぱり最高です。とても気持ちよいハイキングとなりました。
沢筋沿いに若干の急登を登ると、今回の目的の碧岩と大岩が見えてきました。稜線には見頃のアカヤシオが彩りを添えてます。
まず、最初に向かった大岩からは、西上州の山々がとても綺麗に見えました。
鈴鹿やアルプスとは違った山容でとても新鮮でした。碧岩は、鎖だけでも登れる所でしたが、ビレイの練習を兼ねてロープを使い登りました。
ビレイされていれば、若干難しいルートにもあえて挑戦できます。どこに足をかければいいのか、考えて登るのもなかなか楽しいものだなぁと思いました。
3日間を通して今回の山行は、これでもか!という程ロープを積極的に使いました。(私は吊るされているだけでしたが)
ここは大丈夫だろう!? と安易に考えるのではなく、やっぱり落ちてはいけない所ではロープをだすという行動は大切だと思いました。そして、一つ一つの動作の意味を考え、確認を怠らないこと。多分大丈夫だろうではなく絶対大丈夫じゃないといけないんだということ、今までの私の怠慢さ・他人本願さにメスをいれられた感がします。
まだまだロープ・ビレイの仕方等、分からない事がたくさんあるけれど、自分の無知を今回知れた事、そしてこのままではいけない事を感じれたことは、今回とても大きい収獲でした。リーダーのitaさん、サブローさん本当にサポートありがとうございました。
しかし技術習得は大切だと思うけれど、それが苦行になってはならないと私は思います。みんなが笑顔で山行を楽しめられるそんな雰囲気がいいなぁ(考えが甘いと叱責されるかな(笑))
記:えだこ
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