毒水沢 温泉遡行(群馬遠征1) 2015.07.19

20150719毒水沢21
温泉の沢で極楽~♪


メンバー:たばっち、次郎、やっさん、ふみふみ、ita、たろー、
     一般、I君、K君、Hさん
コース :草津国際スキー場P(7:00)~毒水沢(8:40)~温泉遡行
~最高到達点(11:25~12:25)~毒水沢(13:30)
~草津国際スキー場(15:00)


<序章>
 梅雨が明けて夏山シーズンが開幕する海の日三連休。どこに行こうか悩んだ末、達人の方々が赤石沢に登るのに便乗して、赤石岳登山コースにチャレンジしてみることにした。

 実は熊野古道でさえもバテバテになり、もうわたしは山に登ることは出来ないのか?いやいや、そんなはずはない!かつては日本一高い富士山にも行けちゃったのだから、たまには登れることもあるかもしれない。とりあえずこの機会を逃したら赤石岳なんて行くことないかもしれないし。とモヤモヤしながら計画。

 たろーさん以外には、(登れたとしたら)山頂でびっくりさせようと内緒にしていたのだが、前の週の山行で赤石岳の地図を忘れてふみふみさんに預かってもらい、受け取るために奥の平谷に行くメンバーを待ち伏せしたりしていたら結局皆んなにばれてしまった。
 これはもう途中で引き返すことはできない。何が何でも登らなければ(;^_^A

 達人たちは18日土曜日から沢を登り始めるが、私は出勤日なので19日から1泊2日。登山口までのバスが出ている畑薙ダムまでは車で5時間。前夜発で車中泊しようと後部座席を倒して寝心地を確かめたりした。

 そして週末、土曜日までは台風の影響で雨が降るらしく増水の危険があるため赤石沢は中止になってしまった。

残念。

……………………………………………

 しかし自体は思わぬ方向へ。
 たろー会長が土曜日は中止して日曜日から月曜日にかけての1泊2日の温泉が出る初級沢に計画変更に。募集のメールがきて速攻返信。

はいはーい!行きます(^O^)/

って、え!?群馬?、ど…毒水沢??

 更に翌日の候補が『墓場尻沢』とか。何なの?珍名沢コンプリートを目指しているのか?とりあえず安全な初心者オッケーの沢らしいので、温泉を楽しみに行くことにした。

 前夜発なので準備は金曜日に行い、土曜日は仕事終わって急いで集合場所に向かうと、慌てたあまり大事なヘッドライトを忘れてしまった。しかも地図も用意してなかったのでどんなところに向かうのかわからないまま、ただナビの言う通りの道を延々と進む。
何と言っても群馬は遠かった。

 1台に3人が乗っているので、それぞれ交代しながら6時間近く走り続け、40キロで走ると音楽がなるメロディーラインや雲が切れた夜空に輝く満点の星空を楽しみながら、ようやく駐車場にたどり着いた時には夜中の2時だった。
 素早くテントを張ってオヤスミナサイ。
明日は頑張るぞ~( ̄▽ ̄)

………………………………………………
<ようやく本編>
 翌朝目が覚めると、すでにみんな準備を始めていてテントをたたむ段階に入っているので、慌てて着替えてご飯を食べる。おにぎりおいしい。しっかり食べないとまたバテちゃうからね。

 準備を終えるとたろーさんの仲間のI君という人がいる駐車場へ合流するするために向かう。駐車場にI君とその友達のK君のイケメン2人がいた。挨拶をして、各自沢の装備を身につけ始める。

 すると、たろーさんがいつの間にか近くにいた年配の男性と話し始めた。登るコースの話をしているようだ。
 じろーさんが、誰!?あの人誰?と聞いてきたが、みんなでさあ?と首を傾げる。そしたら準備できたようなので出発しましょうと、たろーさんがみんなを集めた。謎の男性も一緒だ。
 では始めに自己紹介…と、お名前を伺うとたろーさんのブログでよくコメントを残しているHさんだった。まあ~、初めまして。よろしくお願いします☆

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出発前に集合写真

 そして出発。しばらくは道路を歩いて登山口へ向かう。硫黄の匂いがずっと続いていて、温泉の町なんだなあと思った。そして今からその核心部に迫るのだ!

 登山口からはしばらく整備された緩やかな遊歩道を歩き続けた。傾斜も少なく土がふかふかして歩きやすい。何とかみんなのスピードについて行くことが出来た。
 そしてビュースポットから遠くに見える大滝を観賞したりしながら楽しいおしゃべりであっと言う間に入渓ポイントに到着。

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まずは登山道

 木橋の上で小休憩して沢の中に入ると、水が冷たくない!これが温泉の沢!そこから先は、何だかハイテンションでとにかく楽しかったので順番とか全く覚えていませんが、登りやすい滝がいくつも登場してじろーさんや板さんにロープでひっぱってもらいながらズンドコ進む。誰がが後ろから押して上げてくれるし。温泉成分のせいか、岩が滑らずに歩きやすい!登りやすい!

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遡行開始

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冷たくない?

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たばっちクライミング

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引っ張る次郎さん

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寝そべっても暖かい

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大きな滝壺も

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ぬるま湯のお風呂のよう

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この谷最大の滝

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滝も楽しい

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浸かりながら応援

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沢グラビア

 しばらく進むと岩壁が激しい緑色に染まる場所に出た。苔の色ではない。深緑と黄色がまだらになっている。そして湯気が立っている!!

ついに来ましたよ~┌|≧∇≦|┘
お・ん・せ・ん♪♪♪

 岩から染み出した熱湯が川の水に混じり、温泉の沢になっている。でも隅っこは熱すぎて川に流れこむとすぐにぬるま湯になってしまう。これは堰き止められて適温になった湯釜を探すしかない。Hさんの情報によると、もっと進んだところに良いところがあるらしい。

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ここは熱過ぎ

 最終目的は温泉だけど、途中のよじ登りスポットも程よいスリルが楽しい(*^^*) 水の深いところを横の岩にしがみ付きながら歩き、岩の僅かな凹みに足をかけて両側に手を突っ張って上へ。天然のアスレチック♪
 みんなが登るのを待ってから進むので休憩いっぱい。いつもバテる私でも安心。
青空と草原と岩と滝!沢ってこんな綺麗なんや~*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)’・*:.。. .。.:*・゜゚・*

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アスレチックも楽しい

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にっこりたばっち

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きれいだなあ

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これは難所だ

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つながれていれば安心

 そうこうしているうちに、ついに!適温の湯釜を見つけたという情報が、先行していたふみふみさんの叫び声からもたらされた。
 みんな急いでよじ登り、温泉が強酸性でウェアが傷むといけないので服をぬいで湯船にGO~┌|≧∇≦|┘
 ふみふみさんと私は昨日から水着を着てました☆

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ついにお風呂~

 風呂に入っていると、たろーさんが愛妻Uさんの手づくりのバナナケーキをふるまってくれた。ふぁ~( ̄▽ ̄)おいしい~♪ありがとうございます!
 冬はあまり思わなかったけど、薄着の夏になるとちょっと気になっちゃったんですが、たろーさんは少しぽっちゃりしたような気がしますね。ご飯が美味しいからですね。
 しばらく温泉を堪能し、お昼ごはん&岩盤浴&昼寝&写真撮影など各自思い思いにくつろぐこと1時間。

名残惜しいけれども下山開始。ハァー。え~お湯でしたわぁ(*^^*)

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いい湯だな

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最高の天然温泉

 山頂付近は火山活動の影響で湯釜から1キロ圏内は立ち入り禁止になっているので入らないように気をつけながら、すたこらさっさと下りる。(あとでGPSの記録で確認したらちょこっと980m位のところを通ってしまったみたい。気をつけよう。)

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青空の下下山

 入渓ポイントの木橋まで戻ってくるとプチ休憩でやっさんがサイダーの飴をくれた。待ってました!そこからまた遊歩道をひたすら歩いて登山口~駐車場~温泉へ。
 駐車場から一番近い西の河原温泉は露天の情緒あふれるよい温泉だけど洗い場がなかったのが残念。

 そして間髪入れず次の目的地、谷川岳山麓を目指して車を走らせる。たろーさんの見つけた野営適地でテントを張ってふみ姐さんのスペシャルディナー!今夜のメニューは肉たっぷりユッケジャンスープからのクッパ&チヂミ。たろーさんが米から炊飯をしてご飯を炊いてくれた。美味しゅうございました!ご馳走様でした!そしてめっちゃ眠い。。

明日も頑張るぞ~♪と少々興奮気味に就寝。
オヤスミナサイ!

記:たばっち

2日目、ウォータースライダーの沢に続く

※草津白根山は2015年7月現在、火山活動の為、湯釜から1kmいないが立ち入り禁止区域となっています。入渓される方はくれぐれも気を付けましょう。

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