雨乞岳 2015.05.31

20150531雨乞岳03
雨乞岳で雨乞いのポーズ


メンバー:
ジョコティン、たばっち、イッチー、サブロー、やっさん、ずみ、
toriya、てる、なお、くろ、体験(M)さん、体験(K)さん、体験(T)さん

コース:
武平峠滋賀県側P(8:23)~一ぷく峠(9:08)~三人山(10:26)
~東雨乞岳(11:07)~雨乞岳(11:20)~東雨乞岳(11:47)
~七人山(12:22)~クラ谷分岐(14:18)~沢谷峠(14:31)
~一ぷく峠(14:36)~武平峠滋賀県側P(15:00)


 週間予報の雨もいつのまにか曇に変わり無事に決行の晴乞岳、じゃなくて雨乞岳。

 集合場所は青空、しかし表面がテカっとしたレンズ雲みたいな強風を示す雲。一方の稜線はズラリの雲も乾いた感じおおくずれはなさそう。

 天気図は高気圧と低気圧にはさまれて強風の様子。しかし高気圧が乾燥した北西風で雲を追い払ってくれそう。これで南岸の低気圧がなければスカ晴れだったのだろうけど梅雨が近いから仕方なし。週末は晴れてほしいけど梅雨はちゃんと梅雨前線におおわれてほしいワガママ登山者です。がんばれ太平洋高気圧です。

 車がいっぱいでにぎやかな青滝を車窓から横目にスタートの武平峠へ。トンネルでてすぐの駐車場はさすがに埋まってたので少し先の駐車場へ。数台とまってたもののちゃんと駐車できました。

 駐車場から車道を少し下り雨量計のところが登山口。(地形図では道路の大きくカーブした、谷地形のところ。)
いきなりの急な登りの植林斜面も、くろさんのペース調整のおかげで順調。ヤセ尾根をちょこっと歩き「一ぷく峠」。尾根上にでたことで広葉樹の森になり素敵な新緑の始まりです。

20150531雨乞岳01
急登を登りきったところが一ぷく峠

 ここから三つ目のピークの「967ピーク(沢谷の頭)」まではジョコティンさんがトップ。ひとつめ、ふたつめ、と越えてみっつめと思ったところが実は地形図では描かれない10m以下の起伏のピーク。残念ながらまた歩き始めるジョコティンさん。その後やっと三つめと思ったところもピーク手前の平坦部でまたまた残念そうでした。

 967ピークから三人山までのトップはイッチーさん。一度下り登ると鎌ヶ岳展望の小ピーク。右の谷地形がでてくるとモミジが目立ちはじめたね、なんて喋ってると後ろからストップの声。谷ぞいは三人山を迂回するコース。道標を見落としてました。修正して三人山に到着。

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三人山は左へ行くんだよ

 ここからはてるさんをトップに東雨乞をめざし出発。道なりに歩くと後ろからストップの声。三人山と谷をはさんで反対の尾根をたどってました。しかも丁寧にバリケードの倒木を邪魔だなーと乗り越えて。。
ちなみこのとき僕はヤマツツジの紅にみとれてました。気をとりなおし下った鞍部は「三ぷく峠」。三人山だから!?東雨乞へは広々とした新緑の尾根が気持ちいい。
しかし登るほどに山が防いでいた風がふきつけ、さらにガスガスになっちゃいました。

 ちょっと妄想。これまでは風下斜面だから乾燥。頂上部は風上斜面でできる上昇気流でガスガス、まさに山の天気です。また風による乾燥がササに適した環境をつくり樹木が育たなおから風の直撃でさらに乾燥してササが育ちやすくなり、以下無限連鎖…、なんて妄想してました。

 強風の中、東雨乞に登頂。周囲はひらけてるけど風景は真っ白。風にあおられつつ防寒のカッパを着用して早々に歩きだす。
東雨乞からはゆるく下り登り15分ほどで雨乞岳!山頂は広くなく景色がない代わりに風がゆるくてすごしやすい。山の由来の雨乞池を見学。そして雨乞いのポーズ?で集合写真。

20150531雨乞岳03
雨乞岳で雨乞いのポーズ

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次の先頭は誰??

 お昼はまだお預けで東雨乞まで戻り七人山経由で下山。たばっちさんを先頭にササ原の道を進む。途中右に分岐するがすぐに合流しそうなので直進。しかし徐々にササに埋もれていく道がなくなっていく。仕方なく軽くやぶこぎで数メートル横に移動して先ほどの分岐した道に合流。どうやらもとの道が掘れて深くなったため新しい道を右に開拓したもよう。

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強風の東雨乞・・・

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東雨乞からの降り。たばっち そっち?

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この人もヤブコギしてました(^^)

 気をとりなおして樹林の中を歩きはじめるとサブローがトップで歩いてました。前方にはこんもりと七人山とその奥にそびえる裏からの御在所。慣れ親しんだ鈴鹿も西側からみると新鮮です。下山ポイントの鞍部は一旦通りすぎて登るとほどなくで七人山。

 ここでお待ちかねの昼休み。眺望はないけど広々した新緑に囲まれしあわせ気分。また雨乞岳の尾根が守ってくれてるおかげで風もなくピクニック気分のランチタイムでした。長餅にサクランボごちそうさまでした!

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七人山でやっとお昼です

 腹ごしらえもしてしっかり休んで下山開始はたばっちさんが先頭。鞍部まで戻りクラ谷を下る。何度か細い沢をわたり沢沿いのルート。登りの尾根道とは変化がでて楽しいし、ミソサザイやカエルの声を聞いたりと自然も楽しみました。

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上に何があるの?

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この木はなぁに?

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ホウの木ね

 途中たばっちさんの靴ヒモほどけてサブローが先頭に。左側の七人山の尾根が終わり視界がひらけてくるころ右手の谷へ登る。967ピークの北側の尾根をこえて下りたクラ谷分岐でひと休み。この辺り地形図が入り組んでいてややこしい。休憩しながらセブンマウンテン縦走のときここで下山したくなった話など聞きむしろどれだけ大変なのか恐いものみたさの興味がわきました。

 休憩後はやっさんを先頭。しばらく進むと赤いマーカーが前方に。けどやっさんは地図を見て右に。後ろを振り返ると、くろさんは残念そうに(笑)「正解」と回答。
実はここ沢谷峠はクロさんが前日きたときに直進したところ。間違えることを期待していたそうです。クロさんにどうしてやっさんは間違えなかったのか聞くと「それはやっさんだから。」なんか説得力。さすがです、やっさん。

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やっさん先頭でゴールを目指します

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沢谷峠で迷わず右へ。さすがやっさんです。

 登りに歩いた道まで戻りほどなくするとエンジン音が聞こえてくる。ずっと爽快だった風もすっかりなくなってました。毎度のことながら山を終えるさみしさを感じるときです。
車道にでてから念のためにヒルチェックも被害なし。そして最後に数分だけどかったるい車道登りをして駐車場に到着、無事に下山!!

 今回初雨乞でした。尾根に谷にと変化があり、何より新緑歩きが気持ちいい!また新緑が日差しや雨から守る傘になるので歩きやすい。むしろ雨に濡れたブナの美しさもいい。ブナやモミジなど黄葉、紅葉する樹木も多くきっと素敵。また時期を変えて歩きたい山になりました。

 最後に山名について妄想。鈴鹿の山で西に位置することで雨雲がかかりやすさ。また植林や炭焼き跡の多さから生活とも近い。そもそも本コースのすぐ北に近江商人の道、千種越も通ってる。そんな親しまれた山だからこそ雨乞の儀式もされて名付けられたのでしょうか。

 リーダーのくろさん、そして皆さんおつかれさまです。どうもありがとうございました!!

記:サブロー

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