
登攀中
〈メンバー〉
たまちゃん、ふなっしー、けい、おけい、てつや(L、記)
〈コース〉
天瀬谷駐車地点9:00~ほしやたわ滝9:30~登攀~落ち口14:00~下降終了15:00~駐車地点16:00
大滝登攀入門パート2として南紀天瀬谷ほしやたわ滝にやってきました。
こちらはパート1、鈴鹿東多古知・百聞滝
昨年の11月か12月に天瀬谷の沢登りに来た時に寄り道して見学しています。
その時に「来年は登ろーぜー」とジャイアンのような感じだった覚えがあります。
言ってみるものですね。
心強い仲間たちが集まってくれました。
駐車地点から入渓して15分でほしやたわ滝に再会です。
屛風のようにそびえ立つ堂々とした大滝。40mと言われるがもう少しありそうに見える威圧感です。
1Pめ2Pめは階段状でなんとか登れそうですが、3Pめの落ち口へのルートは一枚岩状で行けるようには見えません。
けいくん・ふなっしーの先攻チーム、たまちゃん・てつやの後攻チーム、おけいさんの撮影チームと班わけをしてスタートです。

1Pめは右下から流れを横断して左側のテラス状までの約20mほど。

先攻のけいくんがリードでするすると進みます。テラスには程よいクラックがあるのでカム3つで支点構築。ふなっしーもするすると続きます。

後攻チームは自分がリード。やや滑りはあるものの、いつもの沢登りの感覚の雰囲気です。水量も少なめなので水線横断もやり過ごして、支点を多めに取りながら1Pめ終了です。

2Pめ、先攻チームのふなっしーが離陸するも苦戦し、けいくんに交代しましたが、けいくんも厳しそう。

それを見た後攻チームのワタクシ、すかさず、鈴ハイリーサルウェポンのたまちゃんを召喚します。
自分が行くよりも若手に華を持たせるという管理職プレイの発動です。

たまちゃんは目を輝かせながら颯爽と離陸。
ワイドで立体的なムーブをこなして見事に突破。

ここは完全にクライミングセクションです。


2Pめは右岸の立木でしっかりとビレイ。後続は安心して登れました。とは言っても“立体的なムーブ”の手強いこと。
クライマーって凄いなーと身をもって知りました。

そして3P。
下からみたらどこが登れるのわからない一枚岩ですが、近づいて見ると、なんとなく行けそう、な気がする。
たまちゃんならば。
ということで、再びリードを託します。
まずはトラバース。出だしはしっかりとしたステップがありますが水流に近づくにつれ、つま先立ちになっています。

しかしここには“奇跡のカチ”があって落ち口まで続いているのです。
緊張のビレイをしていると
たまちゃんは、
「なるほどー」
「そういうことか」
と誰かと会話しています。
きっと何か誰かが見えているのでしょう。

念のため一箇所ハーケンを打ったら、そこからどんどんロープが出て行きます。

やがて見えなくなると同時に雄叫びが。
見事に突破です。
後続もスタート。
確かにほんの数センチほどですが、フレーク状の岩肌に確実なカチが、まるで課題のように落ち口まで繋がっていました。

見下ろすと水流が40m流れ落ちています。
最高の高度感。

思わず声を張り上げ、自分に気合いを入れます。

慎重にひとつずつ奇跡のカチをひろいながら落ち口へ。






完登できました。
落ち口は広場のようになっていて開放的です。メンバーで喜びを分かち合います。

装備をまとめたら懸垂下降。
右岸の立木で2Pで降り立ちました。

おけいさんとも再会できて無事を喜びます。
そしてもうひとつ。
少し早いのですが、たまちゃんのバースデーをお祝いしました。


大滝登攀入門パート2、みんなの助けがあって成し遂げることができました。感謝と喜びでいっぱいです。
鈴ハイの、鈴ハイによる、たまちゃんのための、ほしやたわ滝登攀でした。
参加いただいたふなっしー、けいくん、たまちゃん、おけいさん、本当にありがとうございました。