<メンバー>
なべちゃん、たろー、いさお、おけい、のろっち、れん、しま、けい、miu、りー、まひろ
<コース>
神崎川林道ゲート(8:00)~発電所横・渡渉訓練(8:30~10:15)~赤坂谷出合付近・昼食(11:50~12:30)~取水堰堤下(12:40)~S字峡(13:20~13:50)~ダイブポイント(14:05~14:20)~林道(14:40)~神崎川林道ゲート(15:45)
<訓練編>
6月25日(土)、夏本番前になべちゃんが愛知川で渡渉訓練を実施してくれました。夏は沢山行が盛り上がる季節ですが、沢は水場ということもあり、普通の登山より事故が多いそうです。鈴ハイでも安全にまた事故を起こさず楽しい山行にするためにも皆で愛知川で訓練を行いました。
先ずは、どういった場所が危ないのか、泳ぐときにはどうしたらよいのか、注意点を説明してくれました。その後は実際に川に入っての実践です。
最初に腰辺りまで深さがあるところで、流木の木を杖がわりに使い流されないように川を横切る訓練です。実際にやってみると、流れは強いですが3本脚ということもあり、何とか安定を取りながら進めました。
私は川を渡るなら大きい岩の後ろ側(下流側)は流れが遮られると思っていましたが、事前の説明では、危険個所と言う事でした。岩の後ろに流れ(力)が集中するためです。最初に聞いていなかったら間違いなく大きい岩の後ろを選んで渡っていたと思います。
次は2~4人でスクラムを組んで川を横切ります。スクラムを組んで渡る場合は真ん中に女性や弱者を入れます。女性は男性に比べ脂肪が多く浮きやすいので流されやすく、また弱者も流されやすいためです。
スクラムを組む時はザックの腰ベルトや肩ベルトをしっかり下に押し付ける様に握ります。ピッタリと隣とくっつき、上流側に皆横一列で体を向けてすり足歩行で横に進みます。やってみると歩きにくいですが、両隣に人がいる安心感もあり、また深いところでは足がつかず一瞬バタ足状態になりますが、直ぐに隣から引っ張られるので大丈夫でした。
ロープを使って川を横切る方法もやりました。ロープは今回は水に浮くフローティングロープという物を使いました。上流側と下流側の人を配置し、流されたらすぐに引き寄せるようにします。また、対岸に向けてロープを張る場合には流れに対して斜めになるようにします(流れの中でロープがV字になると渡渉者が動けなくなる)。
渉者をやってみるとロープを張ってくれているのでロープを握り歩けました。上流側のロープを持つ役割も実践してみました。自分より体重の重い人が流されて引っ張る事もやらしてもらいました、すごく力がいるのかと思いましたが、浮力の力なのか?思ったよりは力がいりませんでした。
以上が大まかな訓練内容になりますが、その後愛知川の遡行を兼ねての実践訓練?になります。
<実践編>
愛知川はいつも行っている沢よりは川幅が大きく(川なので当たり前か笑)川岸の石も石というより岩のように大きく色も白くて丸みもあり綺麗です。川幅が大きいので両端に木が生い茂っていても太陽の陽射しがたっぷりと川に入り水も綺麗です。
「目標はS字峡まで!!」S字峡?私は行った事が無いのでどんなところなのか行ってみたい気持ちと訓練で散々怖い話「3分呼吸出来なかったら死ぬ」や「水の中のひし形の岩に近づくと流れに巻き込まれる」など、また私自身も足のつかないプールで小さい頃溺れたトラウマや川は怖いという思いがあるため緊張しました。
3班に分かれて遡行開始です。しばらく行くと距離で30mくらいかな?右岸に沿って深いところを泳ぐところに出ました。ゴルジュっぽい感じで、そこは壁も黒く高いし、川の色も深いので群青色でちょっと息を呑む感じです。
たろーさんが「泳ぐのは基本1チームに1人、泳ぐと体力を消耗するので順番にかわること」 心の声→(じゃあおけいさんトップバッター行ってって言われたどうしよ~涙)と、ビビる私。
流れがあるのかもしれないし、向こうまでたどり着けなかったらどうなる?と一人ビビっていたら「じゃあまひろくん!」心の声→(あ~よかった~)この時ばかりは自分がおばはんで良かったことに感謝笑。まひろくんがトップバッターで泳いでくれたおかげで、後続の3人は引っ張ってもらいらくちんでした。
次の難所は川を渡渉するのですが、幅はほんの3m弱って感じです、細いために水流がものすごい勢いで、渡るのに足を持ってかれそうな感じで怖いです。脚の長いなべちゃんやいさおさん、若いチャレンジャー達は川をまたぐ感じで一気に渡りますが、私を含め日本人サイズの方達はロープを張ってもらい、ロープを握って川を一気にまたぐ感じで渡りました。
私は川を跨いだはいいけど、やはり片足が川に入りバランスを崩しかけていました。渡った側からまひろくんがスリングを直ぐに出して助けてくれましたが、ロープも握っているためどうしていいか戸惑っていたらmiuさんが「ロープを離して!大丈夫だから」と教えてくれました。ここはお二人のおかげで難を逃れました、ありがとうございます。
とにかくS字峡に行くまで、私の中では、今年一番の泳ぎ沢(川)と思うぐらいハイレベルな泳ぎ沢(川)でした。ライフジャケットが無かったら死んでたかもしれない(笑)
水深もあり、流れもあり、怖いのなんのって(笑)流されたら下流まで一気に流されてしまうんじゃないのかと思うため、毎回泳ぐ時は前の人のルートをしっかり確認して命がけで泳ぎました(笑)おそらくのろっちも同じ気持ちだったかそれ以上だと思います。
川の真ん中までは岩沿いに泳ぎ、川の真ん中で下流(流れにのって)に向かって泳ぐ時ののろっちの顔は今まで一度も見たことないぐらいの真剣な顔でした(笑笑)そりゃそうだと思います、流れにのった後は右岸側の岩に行かないとちょっとした落差のある滝に落ちて行ってしまうため必死でした(笑)
少し泳ぐとそこから直ぐにS字峡でした。「S字峡に着いたなー」の掛け声で、私はここがS字峡なんだーと思うと共に見事なクランクなため(なるほど~本当にSの字だ~)と自然の壮大な創りにも感動しました。
しかしここも難所で、たろーさんがスリングと皆の手を掴んで川を渡すのですが、それが怖いのなんのって(笑)岩の先端ギリギリまで行き、タローさんが片足置いている水の中の岩に半分飛び乗る感じで飛び移るんですが、これまた失敗したらちょっとした落差から落ちるためとたろーさんに勢いで抱きつくんじゃないかと怖かったです(笑)
S字峡まで来たら今度は引き返します。「流されて行くよ~」え~?!何~?!先程のおっかなびっくりで渡ってきた所を皆は飛び込んでプカプカと流れて行きます。
私はSの字で先が見えないため、先で自然に止まるのか、下流まで流されてしまうんじゃないかとビビってたろーさんに確認したら、自然に止まるから大丈夫とのことで恐々と流されてみました。
S字峡から流されて楽しんだ後は...いつの間にか川よりかなり高いところに来ており、しれっとたろーさんが「こっから飛び
込むんだよ」と。「・・・マジで?」こんな高くて怖い所からなんてのろっちなんて絶対無理だと思い周りを見ても姿が見えず「のろっちは?」と聞くと「もう飛んで下にいるよ」
「えー???あのビビりののろっちが?飛んだの?嘘だ」じゃあ私にも飛べるわ‼と鼻息荒々で崖っぷちまで行くが、「怖い!!」ここから自分との長い闘いが始まりました。 その時の心の声は→(こんなぐらいでビビっていたらジャンダルムになんて行けない)
しかし私の心はすでに折れていたと思います、下で私を見上げるギャラリー達からのエールは私の心には全く響かず、横で私を煽るタローさんにも動じず、ただ何度も何度も崖っぷちまでは行きを繰り返すだけで怖くて飛べません、まひろくんも怖いようで私と順番を何度も入れ替わります。下で心配そうに見上げるギャラリー達も二人がなかなか飛ばないので、しびれを切らして違う崖っぷちから飛び降りて遊んでます。
時間でどれくらいたったか分かりませんが、まひろくんが心を決めて飛び降りました。さすが男の子!!すごいなぁ!! 次は私の番か...崖っぷちまでは行きます。
あ~怖い!!どうしても飛べません(涙)時間ばかりが過ぎて皆を水の中でいつまでも待たせるわけにもいかず、崖っぷちを降りれるところまで降ろしてもらいそこから飛びました。この崖を降りるのも怖かったです。この時はみんなに迷惑をかけてしまって申し訳なかったです。この後また少し川を下り、右岸から林道までつめて下山しました。
今回は私には水量もいつもより多めで水深や流れもあり緊張したところでした、そのためその分企画してくれたなべちゃんや先輩方も初心者を連れて行くのはやはり気疲れがすごいだろうなぁとも反省しました。
そのためひとりひとりしっかりと危険の認識を持ち、事故を起こさないようにみんなで楽しみたいです。企画してくれたなべちゃん、参加者の皆さん色々と助けてもらいありがとうございました。
もう一回行ってみたい沢(川)です、また機会があればよろしくお願いします。
記)おけい
コメント入力