メンバー:たろー、ふみふみ、ずみ
コース :桂小場(6:30)~大樽避難小屋(8:30)~西駒山荘(10:20)
~木曽駒ヶ岳(12:10~50)~西駒山荘(14:15)~大樽避難小屋(16:00)
~桂小場(17:30)
木曽駒ヶ岳(西駒)へ向かう私たちに送られた「やまさん」からのメッセージ。
『昨日は平日でしたがRW混雑していました。今年は新田次郎、2つ制覇ですね』
この一通のメールが今回の山行をとても興味深いものにしてくれることになるのです。
☆この時期のロープウェイはすごい混んでいるらしい!
☆新田次郎の「点の記」剣岳 「聖職の碑」駒ヶ岳を制す!
奇しくもメンバー三人は6月に剣岳をともにしたメンバー。そして今回は103年前を記す碑に向かい、たろーさんの案内で桂小場から駒ヶ岳をめざしました。
スタートではカッパを着ていたもののほとんど濡れることなく、徐々に明るくなる空を見上げて歩を進めました。「いっぱい歩きたい!」というふみふみさんを満足させるべくジグザグの道が続き、少しずつ高度を上げる樹林帯には時折空から日が差し込んで長い道のりも三人には飽きさせません。
途中で1975年、学校登山の最中に雷雨で中学生が負傷したという記念碑をチェック。雨はまだしも山での雷雨は怖いんだな。馬返しを通過し徐々に傾斜が増してくる胸突きの頭を通過しまもなく西駒山荘に到着。覗いてみれば(この石室で百年前に何があったかも知らずとてもきれいで泊まりたくなりました。
しばらく行くと遭難記念碑と刻まれた大きな石が現れますが、慰霊碑ではなく記念碑と記された意味などこの碑にまつわる話を歩きながらたろーさんが語ってくれました。
さてここからは稜線歩きで遠い山頂をめざしますが両側には小紋のような紅葉が広がっており、流れる風が雲を混ぜ、陽の光が色を変えて飽きさせません。
傾斜のきつい登りを一気に上がって頂上に到着すると歓声が飛び交いました。そう、ここで福島Bコースからのメンバーとのランデブーを狙っていたのですが無事に会えました。
一緒に記念撮影し、一服してさぁ下山、さて、「やまさん」の言っていたとおりロープウェイはやはり混んでいるらしい…。
このメンバーでこの道ならピストンでも大丈夫!
とのピストン強硬案に三人迷わず合意。再び紅葉の山肌を愛でながら長~いロングコースをひたすら下り、登山口に着いた頃にはすっかりうす暗くなっていました。
当初の予定のロープウェイもタクシーも使わずに脚だけで桂小場からの駒ヶ岳をたっぷり楽しんだ一日が、心地よい脚の疲労感とともに終了。
しかし「やまさん」の言った新田次郎が気になってしかたない私は「聖職の碑」を買ってきました。翌週末、103年前に遡って新田次郎の世界で私は台風の中再び駒ヶ岳登山を決行。山の厳しさを知り、そして命をかけた人達に思いを馳せながら布団の中で無事下山しました。さてついでに買ったもう一冊、「点の記」と共に今夜は剣岳に向かおうかな。
ずみ
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