<メンバー>
ふみふみ、ゆう、たまちゃん、てつや(記)
<コース>入渓(8:30)~二俣(9:00)~左俣~15m滝(9:10)~15m滝(10:00)~P732鞍部(11:00)~Ca400(12:00)~導水管の滝(13:00)~ほしやたわの滝(13:50)~駐車地(14:15)
11月に入り冬の便りがちらほらと聞こえてきました。
それはそうと、沢。
今月はまだ行けてなかったので、行かねばならぬ。
ならぬものはならぬので企画すると、沢好きのみなさんが集まっていただきました。
行き先は南紀、天瀬谷。
みなさん1ヶ月以上沢に行けてないので、朝イチから前のめりです。
なかでもふみふみさんはいつにも増してニコニコ。
集合場所の駐車場からハイテンションです(AM6:00)。
周りの人の迷惑にならないかなと心配なほど元気なのです。
でも今日はいいんです。
なぜなら、今日11月23日は、“イイフミ”の日だからです。
アプローチの林道は半分以上舗装されており、スムーズに到着。
ヘアピンカーブの手前に駐車スペースがありました。
入渓すると、まだ朝早いせいで日陰なのですが、寒くはなく少し歩くと上着を脱ぎました。
水は蒼く澄んでいて、早くも来て良かったなーと感じます。
二俣から左俣へ入ります。
いい気分で登っていくと、一枚岩の15M滝。
水量は少なめで穏やかな表情です。
左岸から巻きます。
左岸は岩壁がそびえておりやや大きめに巻き、ガレルンゼを登り詰め、立木をつかみながら降りるとちょうど落ち口でした。
緩やかな傾斜の沢を進むと5Mの斜滝。よくよく見ると小さなステップがあるので直登です。
深い釜があるので落ちてもドボンなだけなのでフリーで行きました。
無事に全員クリア。
その先にはまた15Mほどの一枚岩の滝。
先ほどの滝が妹だとしたら、こちらはお姉さんのようなおっとりとした佇まいです。
キャッツアイだったら泪(るい)さんでしょう。
泪姉さんは傾斜の緩い右岸から巻きます。
ほどなくして、小さな釜のある3Mスラブ滝。
こぢんまりして可愛らしく、キャッツアイなら三女の愛でしょう。
磨かれた岩肌ですがヌメりがないので直登します。
ゆうさんは水線を登り、スリップしてドボンしていました。
愛ちゃんはあなどれません。
少しずつ傾斜が緩くなってくると、この沢のメインのナメの廊下です。ずっとずっと向こうまで続いています。数百メートルはあるんじゃないでしょうか。ここは写真を撮りながら、ゆっくりと楽しみながら、印象派の絵画の中の人物になったつもりで進みます。
キャッツアイだったら画家のお父様がきっとこんな風景を描いていることでしょう。
やがて水も途切れ、地形図を見ながらP815とP732のコルへ入ります。
浮石だらけの急斜面が続きco400付近まで一気に降ります。
2017年の記録ではこの辺りに滝があり懸垂下降しているのですが、それらしき滝は見当たらず。
おそらく岩屑に埋まってしまったのでしょう。
ちょうどお昼なので青空の下でランチにします。沢の中でだと食べ物もより美味しい。
ふみふみさんからは差し入れをいただきました。
大葉とたくわんを挟んだちくわ、と
ゆで卵(塩も)、です。
さっぱり感と塩気が染み渡ります。
再び歩き始めると、またもやステキなナメ滝。
なんとなく四国の面河渓を思い出す優美な流れです。
その先には導水管がある滝。
右岸にある新しい残置ロープで降りました。
すぐ下には斜滝(H7m、L25m)。
通常は巻き降りるようですが、いい感じの支点があり、水量も少なく、傾斜も緩やかなので、ここは水線を懸垂下降して楽しみます。
滝壺があるのでまっすぐ降りてしまうとプールに入って泳ぐことになってしまいます。トラバース気味にコントロールして浅瀬に着地しました。
二俣に戻ってきたら、駐車地点はすぐなのですが、時間も早いので寄り道する事にしました。
小さな支流に入り数分登ると、見えてきました。
ほしやたわ滝です。
60mと言われています。
ちょうど日が当たって虹がかかっています。
大滝登攀の入門的位置付けでもあり記録も多数あります。
そんな話をしながら見とれていましたが、たまちゃんの瞳の奥がキラリと光っていました。
ここから10分ほど降ると駐車地です。
天瀬谷、登って楽しく降って楽しい、いい沢でした。
車に乗り込んで林道を走りおります。
初冬の南紀、午後の陽射しは早くも暮れなずんで見えます。
国道に出る手前のカーブで、ブレーキランプを5回点滅しました。
「沢シテル」のサインです。
参加メンバーのみなさん、ありがとうございました。
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