<メンバー>
おけい、zenkou
<コース:1日目>
北又小屋(6:53)~北又小屋登山口(6:58)~イブリ山(10:14)~朝日小屋(12:08)
2年前の9月の栂海新道の山行記録を見てからずーっといつか行きたいと思っていた。
そんな中企画されたこの山行。
当初は以前と同じ9月で企画されたが、台風であえなく中止。10月でもう一度企画して頂いたがほとんどの方が予定つかずリーダーと私だけになってしまった。それでも決行して下さったリーダーにまずは感謝…。
さぁ当日。
○1日目
10月12日土曜日の深夜1時に朝日町で集合。
岐阜羽島まで下道で走って名神高速ー東海北陸道ー北陸自動車道を通り、親不知観光ホテルの駐車場に到着。時間は5時少し過ぎ。
観光ホテルに車の情報を提出してリーダーが6時に呼んでくれているタクシーを準備しながら待つ。
タクシーに乗車して最終日のタラ汁のお店など情報収集を早々に済ませて登山口まで就寝。約50分ほどかかる。
7時前に登山口の北又小屋に着き、トレイだけ済ませて早々に登山開始。綺麗な吊り橋が登山開始の合図でもあるが、急登開始の合図でもある…。
寝不足の割には着々と登る。
途中三合目、五合目、七合目と出てくるのであれ?結構すぐ着いちゃうのか?と思ってたら、朝日小屋より手前のイブリ山へのカウントダウンだった…(泣)
北又小屋が696mでイブリ山が1787mなので1000は登ってきたのでボチボチと疲労の色も出てくる。そんな時元気づけてくれるのが自然ってやつ。残念ながら雷鳥さんにはお目にかかれなかったが、ボチボチと紅葉がはじまりだした。やはり紅葉のオレンジや黄色はテンションが上がる。きつい登りだがなんとか持ち直す。
しばらく歩くと木道が出現。
これは小屋が近いぞ!という雰囲気が始まった。…けどここからがまだもう少しだった。
これを登れば小屋がありそう…な雰囲気が何回か続く。
この登りの先に小屋があるのかいっ?まだ無いのかどっちなんだいっ!無いんかーい!と無理やり盛り上げながら登るとやっと朝日小屋に到着。小屋の主にヘロヘロやねと言われてしまうぐらいボロ雑巾みたいになってしまいました(^_^;)
小屋到着はほぼ12時頃。
さぁここからはアルプスタイム。
早々に汗びっしょりになった服を着替えてまったりとした時間を過ごします。
小屋は満室だったようですが、1人一畳になんて狭くるしいわけではなく、広々とした部屋にもう1組のペアと相部屋ぐらいで広々と使えました。一人お布団一つに毛布までついて快適。早々に寝てしまいましたが、16時45分の夕食まで体力回復です。
途中16時頃に名物の押し寿司と混ぜご飯の販売があり、噂通りの夕食へ。
とても小屋クオリティでは無い豪華なもの。しかも次の日小屋閉めということもあり、ご飯おかわり自由にメインのラーメンの替え玉も自由ということで至れり尽くせりでした。
で、またしても夕食を食べたらまもなく就寝。18時頃?から次の日の朝までぐっすりでした。2日目へ続きます……。
<コース:2日目>
朝日小屋(4:54)~朝日岳(5:38)~黒岩山(8:27)~サワガニ山(9:43)~犬ヶ岳(11:09)~栂海山荘(11:22)~黄連山(12:38)~菊石山(13:12)~下駒ヶ岳(13:41)~白鳥小屋(15:16)
○2日目
3時頃になると4時台に出発する人たちでガサガサし始めるので目が覚め自分の起きる時間までゴロゴロとしていましたが、起きる予定の4時に起きたら、半分以上の方が出発済みでガラーんとしてました。
そんな出発の早い小屋なので朝食は出ないですが、朝は食堂を利用させてくれて、お水、お茶、おすまし、コーヒー、紅茶と用意してくれているのでしっかりと朝の準備ができます。ホントいい小屋でした。ぜひまた来たい!
2日目、当初の出発予定は6時だったのですが、小屋に到着してチェックインする時に小屋の管理人さんから、6時に出る人はいない。遅すぎるのでもっと早く出てくださいと、ほぼ命令の如く言われたので、結局5時出発としました。結果的には2日目に予定していた栂海小屋より下の白鳥小屋まで行けたので3日目の工程が楽になり功を奏しましたが。
2日目のスタートは朝日岳の山頂に向かいます。小屋を出てすぐ朝日岳へ続く木道が始まります。5時スタートなのでヘッデン歩行です。ウォーミングアップもままならない体にいきなりの急登が襲いますが、一歩一歩黙々と足を出していたら40分ほどで山頂に到着。ちょうど日の出直前でとってもきれいな朝焼けと365度見渡す限りの風景でした。朝焼けや、かっこいい山(たぶん剣岳)等の写真を撮りまくりながらも、日の出を待ってはいられないので先を急ぎます。ここからはいい雰囲気の道が続きます。
ここから山を三つ上って栂海山荘なので、度重なるアップダウンに負けないよう、いい風景で気持ちを誤魔化しながらずんずんと突き進みます。
ちょうど2000mを下回ったあたりから紅葉がなくなって新緑となります。そんな頃に黒岩山についたのですが、このあたりからは、私たちと逆方向で海から登ってきた人たちとすれ違うようになってきます。その中で、今の時間で黒岩山なら栂海小屋より先まで行けるんじゃない?というお言葉をいただきました。
リーダーと黒岩山山頂で朝日小屋の気持ち小さめの名物押し寿司をほおばりながら作戦会議しましたが、とにかく栂海山荘についてから考えようということになりまして、再びずんずんと進みます。
栂海新道は朝日小屋以後は途中の避難小屋で水はなく、道中の水場で水を追加するしかないです。すれ違う人や、何回も登っている方々から北又の水は調子よく流れていると情報があったので、アップダウンに耐えながら、北又の水でしっかり水分を補給しました。
さわがに山も通過して、数時間歩いたのであとは犬が岳を超えたところにある栂海小屋までもう少し。。。の心境で歩いていたのですが、またしても登った先に小屋がありそうな雰囲気の道が何回も続きます。そこに小屋はあるのかい?ないのかい?どっちなんだい!? ないんかーい!!を3回ほど繰り返したのでまたしてもへとへとになりましたが、そんなところで一つの山の頂上に犬が岳の標識。やっとかと思って下り始めるとそこに栂海小屋が見えました。
けっこう体力は消耗してきていますが、栂海小屋到着は11時30分過ぎ。
なんと、栂海小屋は空っぽ。私たちより前に出た人たちで抜いた人は数人だったので、ほかの人たちももっと先まで行ったようでした。
小屋は2階建てで無人ですが、寒さをしのぐ毛布等がたっぷりありました。
とりあえず、昼食を食べながら大休憩とし、今後の計画をリーダーと再計画。最終的には白鳥小屋までコースタイムで3時間。到着時間は15時過ぎ。日暮れまでは時間があるし、そこまでいけば最終日の歩行時間が7時間から4時間に減るし、朝の歩きも帰りの車も余裕が出るということで、白鳥小屋を2日目のゴールに設定して再びスタートしました。
白鳥小屋までは山としては4つ。山というか名もなき丘もあるので、いくつアップダウンをこなしたか分かりませんが、山頂の看板をパスするごとにあともう少しと言い聞かせながら歩きました。
4つの山といっても山の様子はそれぞれ。なんか登ってるようなただの樹林帯歩きのようなっと思っていると看板も見落としそうな山(黄連山)や、これはぼちぼちと登ってる?あっ!山頂や。みたいな山(菊石山)えーっ!これ登るの?というすべての登りにロープがついてしがみつきながら登るような山(下駒ヶ岳)などなど。そんな山達を何とか乗り切って最後の白鳥山に向かいます。
最後の晩餐と最終日の戦いをこなすために白鳥山に取り付く直前にある水場で最後に補給して白鳥山に取りつきました。
白鳥山は下から約100mほど高度が上がるだけなので、ぼちぼちと一歩一歩登り進めているとほどなく到着します。
白鳥小屋到着は午後3時15分過ぎ。
ここには先客が一人だけいらっしゃいました。こちらの小屋も2階建てで無人ですが、栂海小屋の半分くらいの大きさ。でも寒さをしのぐ毛布と、銀マットも自由に使えるよう用意されていました。
やれやれと落ち着き、先客の方は2階で陣取っていらっしゃったので、1階を広々と使わせていただき、寝床をセットして優雅に晩御飯取り、17時ごろにはウトウトとし始めました。
しかしさすがにそこは避難小屋。ドアがガラッと空いて、一人到着。その方は2階に行っていただきましたが、もう一度ガラッとドアが開いたら、今からあと4人到着すると。。。
半分寝かけていましたが、やむなくこれから到着する方の分のスペースを空けて再び就寝しました。
<コース:3日目>
白鳥小屋(5:08)~金時の頭(6:04)~坂田峠(6:41)~尻高山(7:13)~二本松峠(7:49)~入道山(8:01)~栂梅新道登山口(08:50)~日本海(9:06)
〇3日目
後から到着した人たちは私たちより先に起き、嵐のように先に出発されていきました。
ということでゆっくりと朝食を取って、ぼちぼちと出発。
最終日は歩行時間は4時間予定。山は二つある予定ですが、今日のゴールは海なのでひたすら下るのみ。
。。。のはずですが山ではないところでも登るのが下山の不思議なところ。なぜに登る。。。と言いながらも2日目頑張った分、心に余裕があるので着々と海に向かって突き進みました。途中でゴールの海が見えてきてテンションが上がりますが、一番けがの多い下山なので興奮を抑えながら慎重に下ります。
そしてついに登山道が終了。しかしここはまだ海ではありません。登山道の終わりは駐車場になっていて、自分たちもここからタクシーに乗って初日の登山口へ向かいましたが、この駐車場のトイレがあるところからさらに下ったところにゴールの海があります。そういう状況ですので駐車場にザックを置いてゴールに向かってもいいのですが、あえて重いザックを持って下の海まで行く事こそ意味があると勝手に思って海までザックを担いで下りました。
ということでついに栂海新道を完全に制覇。
おかげさまで私の夢のチャレンジは成功に終わりました。この達成感がやめられませんねー。
来年また企画したらだれか来るかな??反対周りもしてみたいような、したくないような。。。
この後、温泉でさっぱり。名物タラ汁日本海の刺身付きを堪能しまして夕方には三重県に帰宅できましたとさ。
文責:zenkou
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