霊仙山らんまんハイク 2023.5.13


<メンバー>
たばっち、ずみ、すみすみ

<コース>
駐車地(6:16)―登山口(6:27)―霊仙山最高点(9:43)―霊仙山(9:57)―経塚山(10:13)―霊仙山最高点(10:47)―登山口(13:25)


 4月から始まった朝ドラ「らんまん」。植物学の父と呼ばれた牧野富太郎博士がモデルのお話で、主人公の万太郎(神木隆之介くん)が野山を駆け回って珍しい植物と出会う様子がとても楽しそうです。
 その「らんまん」に完全にハマっているたばっちは、花めぐりの山に行きたいと思い毎日毎日、その週の一番よく咲いているところはどこなのか、何が見頃なのか、ネットサーフィンで忙しい日々を送っていました。この日もどこに行こうか迷いに迷って練り上げたコースを前日に弾丸募集して霊仙山に行くことにしました。レコを見ていたら、ものすごいお花畑が広がっているようです。やばいです。

 「らんまんハイク」と称して募集をかけると、ふみふみさんが罠いえ網にかかって同行してくれることになりました。四国の沢登りのときに、朝ドラ話で盛り上がって私が万太郎にかなりはまっていることを知っていたので、ふみふみさんは竹雄の役としてお供してくれると言います。

 ならば完全に万太郎になりきらなければ!牧野博士は植物採集に行くときは愛する植物に敬意を表して正装(蝶ネクタイとジャケット)で歩いていたそうなので、私も万太郎っぽい色合いの可愛いワンピースを着ていくことにしました。完全に調子に乗っています。ふみふみさんはどんな格好で来るのかなぁ??

 当日朝、残念ながらふみふみさんは体調不良で欠席となってしまいました。募集で集まってくれたメンバーすみすみさんとずみさんは私の奇異ないでたちに困惑気味です。でも大丈夫。歩きやすいワンピース(と長靴)です。

<ようやく本編>
 当初の予定ではバリエーションルートをよじ登ってロングコースで霊仙山に向かう予定でしたが、お昼から天気が悪くなる予報だったので普通の一般登山道をピストンすることにしました。希少種の花の咲くコースなので盗掘などを防止するために軌跡や花の位置情報をアップしないのがマナーですが、結構な皆さんがレコ上げてしまっているので群生地はすぐに分かります。

ただ、マニア向けのルートの貴重な花畑はやはり足で探すしかありません。登山口からしばらくあるくと、有名なクリ(ン)ソウの群生地が広がっていました。3月にはフク(ジ)ュソウの群生地だったのに、2カ月で全く違う花が咲き乱れています。素晴らしい!とんでもない登山道だ!!
以前にも来たことがあるというすみすみさんも大喜びです。

クリ(ン)ソウ

 次の目標は(エ)ビネです。きっとあまり人が立ち入らないところに咲いているのでは?と一般登山道から離れて某林道のほうへと藪漕ぎトラバースしながら進んでいくと、目的の花はみつけられなかったけどウラ(シ)マソウやマム(シ)グサが沢山出てきて、珍しい形状に興奮しました。この二つの花は一見よく似ているけど葉っぱの上にあるか下にあるかと、角が生えてるほうがウラ(シ)マソウでした。

ウラ(シ)マソウ
マム(シ)グサ

 林道をしばらく歩きましたが、そろそろ上に登ったほうがいいよねということで、適当なところから登り始め、ピンクテープがあるところを高度を上げていきましたが、テープはあるものの到底登山道とは思えないズルズルの斜面でした。落ちそうな崖とかではないのですが、人が歩くような感じのところではない・・・なんだこのテープ??
 ずみさんは軽やかにスタスタ上がっていっては私達を待っていてくれますが、私もすみすみさんも急登にゼーゼーハーハー。あれれ?これ何の花かなぁとか言いながら写真を撮るふりをしては休憩をします。

林道にあったピンクのとうもろこしと羽化したてのウスバシロチョウ

 何度か休憩しながらも頑張って這い上がると、カレンフェルトの岩場の登山道の合間に小さな花が沢山咲き乱れる天国のような稜線でした。ここからはそれほどアップダウンもなく、目指す霊仙山も見えてきています。ようやく登山者と会うようになり、既に下りてくる人たちもいました。

霊仙山は山頂とは別に「最高点」とか「経塚山」とか一帯に台地が広がっている地形で、朝ドラの主題歌で万太郎が歩いている(飛んでいる?)四国カルストと似たような景色です。まさにルンルンらんまんハイク。そ~らが~はれ~たぁらぁ~♪

晴れるかなー
ちょっと日差しが??
とりあえずガスってるけど山頂

とりあえず最高点・山頂・経塚山を越えて、第三の目的の花ヤマ(シ)ャクヤクの群生地を探しに行くことに。山頂で出会ったお姉さんも道連れです。こっちこっち~とウキウキしながら向かったその場所は、想像以上に凄い場所でした。
以前にシャッポ山で見た群生地も感動しましたが、こちらは斜面いっぱいに見える範囲がすべてヤマ(シ)ャクヤクで埋め尽くされています!!

山頂のその先へ
日本庭園みたい
下りていくと
群生地
見渡す限り…
可憐✨✨

数々の花の名山を渡り歩いてきたすみすみさんも、普段全く花に興味のないずみさんも大興奮していました。お姉さんも大はしゃぎで、幸せのピンク花を探していました。
我らは天気が心配なのでほどほどにて下山することに。

帰りの登山道もお花畑が広がるウハウハロード。ヒメ(レ)ンゲとニ(リ)ンソウがコラボしているところから少し遠くに目線を移すとまたヤマ(シ)ャクヤクの群生地も出てくるという。はぁ~、来てよかったぁ♪♪

登山道脇はお花畑!

 稜線を調子よく歩いていると、突如として平和が破られました。登山道はこれより激下りとなります。岩場を下る崖下りのようなコースに突入です。登るときに林道のほうに寄り道しなかったらこのコースを登ってたってこと?とずみさんがびっくりしています。ジャンダルムをものともしないずみさんが。

 私はうっかり長靴を履いてきてしまったので歩きにくかったです。。そしてお目当てのエ(ビ)ネも見つけられないまま登りで脇道にそれた地点が見えてきました。まあ、テーブルランドで凄い群生地見れたしいいか~と、あきらめながら岩場下り終了。あまりの激しい斜面に消耗してしまったので下りたところでちょっと休憩しましょう。と、すみすみさんがザックを置いてペットボトルをゴソゴソとしているそのすぐ横に・・・

「ちょっと!!あるやないですか~(^^;」

 なんと登山道のすぐ脇にエ(ビ)ネが固まって咲いています!すみすみさんは開けたキャップをすぐに閉めて撮影に取り掛かります(笑)凄いわ、こんな登山道のすぐそばにあるなんて!

あった!
かわいい🥰
アップ

その後も歩いていると次から次へと出てくる群生地!登りで藪に入っていった地点のすぐ上にエ(ビ)ネの楽園が広がっていました。ミッションコンプリートです。途中少し雨がぱらついてきましたが合羽を着るほどでもないので急いで下山。

記念撮影

 駐車地に戻り興奮冷めやらぬまま靴を脱いだりしていると、雨がしっかり降ってきて、待ち合わせした集合場所にもどると滝のような雨で前が見えないほどに。早めに下山できてほんとによかった~(^^;
 今日も完全勝利!✨と自画自賛しながら、ずみさんのおかわりミッションもクリアして夕方には家に帰りつきNHKプラスでらんまん延長配信を見てまったり過ごすことができました。

 霊仙山は実は冬にしか登ったことが無く、こんなにお花の山だったとは思っていませんでした。素晴らしい一日(半日)をありがとう!同行してくれたすみすみさん、ずみさん、ありがとうございました。(*^_^*)
 今回は一緒に行けなかった竹雄にも見せちゃりたかった!まっこと素晴らしい山じゃったき!ふみふみさん、またらんまんごっこよろしゅうおたの申します♪

記:たばっち

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