<メンバー>
たろー、なべちゃん、いさお、なお、おりえ、michi(一般)
<コース>
泊地(7:10)~第8ゴルジュ(7:25~9:35)~仮第9ゴルジュ(10:30~12:00)~八丁河原(13:00)~Ca820二俣(13:15)~蛇崩山への尾根(16:05)~笠捨山(16:30)~上葛川(20:10)
3日目、まずまずの天気ですが、夜は少し雨に降られたようです。にも拘わらずなべちゃんは焚火の横でゴロ寝だったよう。ある意味最強の沢屋かも・・。
泊地の朝
明るくなってから起きだし、準備が終わったら出発です。今日は第8ゴルジュを残すのみ。と思った所でふと高度計に目をやるとまだ620m、笠捨山は1352mなので今日は標高差700m以上稼がなくてはなりません。とりあえずみんなには黙っておきます。
泊地からはすぐに第8ゴルジュの入り口。最初の小滝は小難しいかったので、空身で登って荷揚げ。後続はスリングで引っ張り上げます。
そして12m滝に行く手を阻まれます。が、今まですごい景色を見てきたので正直、「ふーん、こんなもんか」と思ってしまいました。
巻は右岸の岩壁を少し登り、後は嵓にそってどんどん上へ登っていきます。ずいぶんと登らされましたが、ルーファイに迷う所もなくスムーズに鞍部に出ます。谷への復帰は懸垂下降一発。
懸垂で谷に復帰
これで8つのゴルジュはすべて超えました。全員で8の文字を作って記念撮影します。
第8ゴルジュの上も滝が現れますが渓相は徐々におとなしくなって、源流の雰囲気が漂います。
と思ってきたら再び両岸が狭まりゴルジュの気配。谷は壁の奥でドンつまりになっていて、右から滝が降りてきています。狭いのと暗いのが大好きななべちゃは喜々として奥に入っていきました。
私は閉所が苦手なのですが、せっかくなので覗いてみる事に。なべちゃんに言わせると「地獄の入り口みたいで楽しかった」との事。
この仮称第9ゴルジュの巻きは左岸のルンゼから。登るにつれて傾斜が増し、岩屑がコロコロ落ちてくるので神経を使います。谷へは歩いて戻る事が出来ました。
降りた先はのどかな平流、植林帯なっていました。八丁河原でしょうか。ネットに出て来る営林小屋もありました。
ここからは笠捨山を目指し、Ca820mの二俣を右に取ります。しかしのこ涸谷の登りが曲者で疲れの溜まった体に堪えます。どんどん傾斜が強くなり行き詰まった所で左の尾根に逃げます。水が無い分、沢登リより厳しいかも・・。
蛇崩山へ延びる尾根へたどり着いてようやく一息。しかし、笠捨山から上葛川のコースタイムは3時間。今日も普通に終わらせてくれません。
笠捨山には16:30時着。記念撮影もほどほどに奥駆道を辿ります。昨年泊まった上葛川分岐からはトラバス道になりますが、あちこちで崩壊が進み歩き辛く、疲れもあってスピードがあがりません。ついに日も暮れてヘッデン歩きになってしまいました。
それでも最後の力を振り絞り、20時過ぎに上葛川にたどり着きました。もう歩けません・・。ヘッデンの灯りでヒルチェックを行い、急いで着替えてデポ車で東野トンネルに向かいます。トンネル脇の駐車場に他の車は無かったのでお盆に立合川を抜けようというパーティーは他にはいなかったようです。
大峰の大渓谷、立合川。泳ぎ、登攀、高巻き、そして長時間の歩行・・ 総合力を求められたとても厳しい遡行で3日間ですべてを出し切りました。しかし、時間はかかりましたが6人の仲間で完全遡行、感無量です。
数年前は鈴ハイでこんな沢が出来るとは思っていなかったので本当に嬉しいです。これからもみんなで色々なところへ挑戦していきたい。
参加の皆さん、ありがとうございました。
※下山は笠捨山に行かず、蛇崩山、熊谷の頭を経由して上葛川へ下った方がもう少し楽だったように思います。リサーチ不足でした。
おわり
記)たろー
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