池木屋山 2018.11.11

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ポッキーの日だったので・・・


メンバー:たばっち、とー、つよっさん、なべちゃん

コース:宮ノ谷渓谷手前P(7:00)-宮ノ谷駐車場(7:26)-風折谷出合(8:20)-高滝(8:50)-奥ノ出合(10:10)-池木屋山(11:35)-霧降山(12:47)-P122213:30-P866(14:26)-宮ノ谷駐車場(15:10)-駐車地(15:30)


 前日の大台ヶ原の強風でヘロヘロになってしまい、二日連続のがっつりコースを歩き通せるだろうか?と不安だったけれど、温泉に入って一晩ぐっすり寝たらすっかり元気になっていた。

 メンバーと合流して一路、飯高へ!
 途中の通行止めに翻弄されながら小さなトラブルも乗り越えて?何とか駐車場にたどり着いた。林道・落石・路幅狭小要注意…。
 本当の駐車場はもっと奥なのだが、路肩が崩れているためここまでにしておこう。既に出発予定時刻より押しているので素早く準備して林道を歩き出す。

 直近のレコが少なく、藪漕ぎのGさんくらいしか人が入っていないのではないか、台風被害で登山道が荒れてるのではないか?と心配していたが、駐車場には車が沢山到着して人もまあまあ。やはり人気のコースだ。

 宮ノ谷渓谷駐車場には看板があり、高滝までの名所めぐりの案内が載っている。高滝より上は滑落事故多数なので要注意だ!

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 歩き始めるとこれでもかというほど整備された綺麗な登山道で、途中の階段の手すりも鮮やか赤くツヤツヤしている。沢沿いの渓谷ルートは紅葉もまずまずで、台高ならではの苔と自然林の美しい風景が広がっている。

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 それにしても、このコースは遊歩道が整備されていなければ歩くことが出来ないほど険しい地形で、両側に切り立った岩壁に挟まれた場所などは人工的なキャットウォークのようなステップが敷かれた空中回廊になっている。
 同じような空中回廊が大峰の神童子谷にもあったが、あちらはかなり昔に設置されてメンテナンスされていないようでところどころ抜け落ちてズタボロになっていた。いずれ自然に還っていくのだろう。登山者の安全と自然との共存について考えされられる。

 風折谷の出合には小さな小屋があり、少しおやつを食べて休憩。そこからも完璧に整備された階段やピンクテープに導かれて、ついに高滝へ。この辺りが紅葉が一番鮮やかに感じられた。滝の迫力も素晴らしく、いい谷だなぁと思う。

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 そして…

 ここからは滑落事故多数、本格的な登山道に入る。最初はちょっと小難しい木の根頼り、岩のよじ登りで、ここが難所かぁと思うところだが、更にその後の落ち葉のトラバースもかなり危険で、集中力を途切らして足を踏み外すと一気に谷底へ滑り落ちていく場所だ。
 残置ロープを信用することは危険だが、それを頼りに何とか難所をクリア。沢登りの巻道のような際どい場所を登り切るとお地蔵様が出迎えてくれた。

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 高滝の落ち口が見えるビュースポットがで少し休憩してしばらく渓谷沿いを登ると、今度は尾根ゾーンに突入。滑落の危険は無くなって一安心だけど勾配が急な木の根道で、ところどころ四つん這いになってよじ登る。こういう道はハードだけど一気に標高を稼げるので嬉しい。

 木の根が張り巡らされた独特な世界を味わいながらついに池木屋山の山頂へ。よく頑張った!既に2人の登山者が休憩されていて、ちょうどお昼なのでカップラーメンタイムとなった。

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 ご飯を食べていると反対のコースから団体さんが到着。駐車場で一緒だったグループで、高滝コースを行く私たちを気にかけてくれていたようで、山頂で再開できたことを喜び合う。

 どうやらツアーガイドさんだったようで、関西100名山の達成の方が最後の山に残していたらしく、達成おめでとうの紙と一緒に記念撮影。難所の山だから最後に残されるのだろうか?以前に見たヤマレコの方も最後の関100となっていた。

 そして、お待ちかね11月11日を記念し、各自持ち寄ったポッキーを交換して味くらべです。

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 ここからは霧降山を通って尾根道で帰ることになるが、来た道を下りで使うのはとても恐怖だ。特に落ち葉が滑りやすい秋・冬は危険だと思う。

 さっきまでの過酷な登山道から一変、なだらかな稜線をのんびり歩くまったりコースで、この辺りの景色は迷岳にも通じるが台高独特の地形ではないかと思う。
 霧降山から池木屋山を振り返り、あそこ登ったんだよなー。もうここまで来たよ。と下山の早さをしみじみ、名残惜しいけど帰らなければ。

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 わかりやすい尾根道をひたすら下り、途中から鹿よけネットの張ってあるモノレールコースに入る。入口を開け閉めしなければいけないが、ところどころ台風被害でネットの柵が倒れてしまっている場所もあった。

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 ここからが下山の核心部だ。
 モノレール沿いをそのまま下るととてもゲキ下りな歩きにくい場所へ突入して前回酷い目にあったので、鹿よけネットをくぐる手前で右に折れる道がある。今回は間違わなかった。

 でも、道と言っても踏み跡が見つけにくくひっつき虫に翻弄されながら何とか登山道に復帰、歩きやすい杉林の中を通って最後はなぜか無理矢理林道に飛び出した。
 お疲れ様でした!

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 駐車地まで15分ほどの林道歩きが弱った足に応えたが、2日連続歩いているので足は頑丈になっている。この調子で歩ける体を作っていきたいな。

 今回のコースはちょっと小難しいけど色んな魅力が詰まった楽しいコースだと思う。このコースを教えてくれた尊敬する先輩とは疎遠になってしまったけど、あの時も楽しかった。何回も来たくなる山は思い入れの深い山。台高の魅力は他のメンバーにも共有してもらいたいと思ってこれからも紹介していきたいと思う。
 お付き合いして頂いた皆さん、ありがとうございました。

記:たばっち

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