<メンバー>
たろー、もっちゃん、めぐち、つよっさん、あっこ、aya、さっこ、キャンディー、zenkou、
やっさん、たばっち
<コース>
朝明P~某所(ビバーク)~朝明P
<全員の感想>
○やっさん
昨年も企画はありましたが、雨で流れて今回ようやく実行する事ができました。ツェルト泊は初めてで、更に4/1といっても、まだまだ山の中は寒いです。しかも、シュラフなしなので、耐えられるか不安でした。
低山の麓付近とはいえ夜は冷え込むので、日帰り装備を駆使して寒さを凌ぐ事にしました。寝る時の服装は、上半身はダウンとフリース更にカッパ(ゴアなのでシュラフカバーをイメージ)を着ました。下半身はズボンの下にタイツとカッパを履きましたが、それでも寒いのでエマージェンシーシートを下半身に巻きつけました。最初の4時間位は眠れたのですが、2時を回った頃からは更に冷え込み、カイロを1個、ズボンに追加しました。それでも寒かったですが、ここからは我慢です。数十分事に目が覚め、寝られない時間が過ぎ何とか朝を迎える事ができました。
今回、エマージェンシーシートを使用しましたが、購入して5〜6年経過していたからか、安物だったからかは分かりませんが、保温性はイマイチでした。装備の見直しとして、シートを新たに保温性の高いものに買い換えるきっかけになり、良い経験が出来ました^_^
何事も訓練という安全を確保した状態で、チャレンジし、いざという時への備えは必要ですね^_^
○あっこ
とにかく寒かったです。アルコールがあったから一晩過ごせたと思います。笑 でも、良い経験できました。ありがとうございました。
次に活かしたいこと、複数人でツェルト泊だともっと暖かくなるのか?試してみたいです。
○zenkou
ビバーク時の服装
・ベースレイヤーはファイントラックのスキンメッシュの長そで、長ズボン
・ズボンは一般的な冬用ズボン
・ズボンの上にゴアテックスのレインパンツ
・上着はペースレイヤーの上に登山用の半袖シャツ
・その上にフリース
・その上にゴアテックスのレインジャケット
・登山靴は履いたまま
ビバークに使用したツェルト
・ファイントラックのピコシェルター(細引きとペグを付けておいたもの)
ツェルト内では食事の際にお尻の下に引く折り畳みマットを体の下に。足を空にしたザックに突っ込んで寝始めたが、地面からの冷えと突っ込んだ足の痙攣(太もも裏つる)により起こされる。
その後、空にしたザックを背中の下に敷き、お尻の下に食事用のマット、靴を履いて横向きで就寝。3時間ほど寝られた。その後、右を向いたり、左を向いたりで1時間ごとに起きるが、なんとか朝を迎える。
必要だと思ったもの①
地面と体の間のマット。最近はザックの背面に付属されているマットが取り出せるものがあり有効だと思った。
(ドイターのトランスアルパイン30Lを最近購入したが、それも背面の中敷きが取り出せ、マットとして使用できるようになっていた)
必要だと思ったもの②
タイツ、上着に比べてどうしてもズボンは日帰り装備で何枚もないので手薄になり、足元がかなり寒かった。なので、冬に履くタイツならかさばらないのでザックに入れておいてもいいかと思った。
必要だと思ったもの③
ゲイター(スパッツ)、体に風が入ってこないようゲイターを付けたまま寝るのもかなり有効だと思った。(やっさんがやってた)
とにかく気になったのは地面の冷たさ。地面に直に接するとかなり冷えることが驚いた。また、今回はほぼ無風だったのでなんとかなったが、ピコシェルターは底がないので、風が吹くとめくれあがってしまうので対策が必要だと思った。
以上、備えをしっかりしてビバークはなるべくしないようにしたいが、ビバークに必要なものは常に持っていく必要があると思いました。
○つよっさん
私はソロシェルターと2人用ツェルトを準備していったのですが、ソロシェルターでは予想以上に体勢がつらく、更に寒すぎて2人用に逃げちゃいました。
雨が降ってない状態でこれなら、悪天候時のビバークは可能なのか?とても不安が残りました。
今回、体験できたことにより漠然としていたビバークのイメージが少し現実的なものになり、軽量と非常時の防寒をどうバランスをとっていくか考えていこうと思います。
○さっこ
<感想>
アライテントの1人~2人用ツェルトを使用、1人で使用する分には十分な居住性だと思いました。
建付けが悪いので、ザックや他の荷物を隅に置いてツェルトの安定をとり、寝袋で十分寝返りができる状態でした。このツェルトで2人ないしは3人で長時間待機という事態になると厳しいかもしれません。万が一の際は、極力、一人/ひとつのツェルトでビバークできる様、みんなが意識して個々にツェルトを携行し、有効に使えるようになればと思います。雨が降ったら確実に床面の端々から雨水が侵入してくると思います。特に私は建付けヨレヨレなので、雨が続けば、雨水の重みで倒壊しそうです。
<今後の対策>
寒さ対策。といっても、リアルな状況では持っている限りの物で寒さをしのぐことになるので、その時の状況次第になりますが、ホッカイロ(私は忘れました。キャンディーは持っていました。)は有効なアイテムになると思いました。
→ツェルトとセットにして携帯しようと思いました。
私は寒い状態になると極力動きたくない性質なので、寝袋から出るのも億劫でした。寝袋のジップを開けたくないマインド。ザックやスタッフバッグの中のフリースやレインウェアなどの何かしら重ねて着れる物を取り出して着たいという願望のまま、寒くて寝袋から出られない状態がかなり続きました。結果、その辺に置いておいた薄いウィンドシェルを発見し急いでダウンの上に着て、再び寝袋にもぐりました。
→万が一、ビバークとなった場合は、ビバーク判断時点で、持っている物すべてを着込んでおく(暑くなってきたら脱げばいい)
食料については、不明なままですが、焚火については、寒さ対策として有効な手段だと痛感しました。
→軽めの着火剤とライターを常時持っているスタッフバッグに入れておこうと思います。
ツェルトの設営が全くダメです。かなり試行錯誤して時間をかけたのにヨレヨレです。非常時なのでパーフェクトな設営をしなくてもよしと思いますが、しっかりした設営でビバークした方が安心でより快適だと思います。
→繰り返し練習が必要です。
○もっちゃん
標高の低い鈴鹿だったにもかかわらず、シュラフとマットがないと寒くて何回も目が覚め、もっと寒い時期のビバークはどうなるんだろうと不安を感じました。でも一度こういう体験をしておくと、実際にビバークしなければならなくなった緊急時に、少しは落ち着いて行動できるような気がします。本当によい体験ができました。
次に活かすことは、どんな場所でビバークするかにもよりますが、落ち葉などをたくさん 敷き詰めてクッション性を高め、下からの冷気をシャットアウトすれば寒さを和らげる事が出来るし、持っている予備用のインナーや靴下をはいて保温性を高めること。もっと素早く設営ができるようにならないとですね!
○aya
今回、私はズルをして、本格的な過酷なビバーク訓練をする事ができなかったのですがたくさん着込んでも寒くて眠れなかったので、実際に薄着の場合は、寝れない所か、寒くてジッとしてりる事も不可能だと感じました。
焚火は暖を取れるし、焚火の明かりが灯る事で精神的にも良いので素晴らしいと思いました。ツェルトの張り方を覚えることができて嬉しかったです。
<次に活かすとしたらこうする>
とにかく、寒さとの戦いになると思うので、防寒対策を万全にしたいと思いました。焚火用に、着火剤(ガムテープ等)やライターを必ずサックに入れておく。焚火ができない場所の事を考えてガスは多めに持って行く。ツェルトとエマージェンシーシートとホッカイロは常に携帯する。
(軽くて何にでも使える、ビニール紐も常に携帯しようと思いました)
○めぐち
必要だと思ってツェルトを購入したが実際に使うことは無く、今回の体験前にツェルトの設置方法を調べてみた。実際に設置してみるとなかなか難しく新しい物を購入した時は、実際に使ってみる必要があると感じた。
また、ビバークをしないと行けない状況にならないよう万全の態勢で山に入る必要があると同時に色んな想定をしてどんなときにも対処出来る知識を付けて行かないと感じた。とりあえず、今回の体験は寒すぎて…震えるまでは行かないが睡眠を取ることが出来なかったが、体験することによって学ぶことも多く、今度はもう少し暖かい時期にお願いします。
○キャンディー
感想
日帰り装備では本当に寒かったです。落ち葉があることで体への負担も少しは緩和できたのかなと思います。みんなの工夫や、ツェルトの張り方をみれてよかったです。実際張ってみて、想像していた張り方とは違ったので驚きましたし、本当に勉強になりました。焚き火の仕方も教えてもらえてよかったです。
次に生かすとしたら
日帰り装備だけでは寒かったので、下に敷くものだけでもしっかりしたものを持参して登山したいと思いました。山にあるもので、と思っていましたが、木を拾うにもしっかりしたものがなく腐っていたり、太かったりだっのでつよっさんに、ツェルト張る時にペグを借りたので、ペグの持参も必須だと思いました。
○たばっち
去年は悪天候で中止になったビバーク訓練。勇者ゴッチだけが自主体験して英雄の称号を手に入れたが、今年は大人数の参加者が集まりました。私は歯医者のため遅れて合流。やっさんと二人でヘッデン歩き30分です。出掛けに親から「遭難しに行くのに食料を持って行って良いのか?」と心配されましたが到着したビバーク会場は焚き火を囲んでのお祭り騒ぎ。すでに出来上がった人たちで盛り上がっていました(^^;)
今回私は遭難にリアリティを持たせる為、通常持ち歩くもののみで臨みました。パン屋のパンとポンジュースのジャンボボトルと水、お湯。春山の想定なのでフリースは諦めてユニクロ製のダウンのみ!保険で車にあった毛布をザックに忍ばせました。
到着するとまずはツェルトを張りました。張ったところを見たことはあるけど自分で全部やるのは初めてです。UL(ウルトラライト)にハマっているつよっさんより指導してもらい、張り綱の先に輪っかを作り石で固定。床になる部分にも縁にペグを打てる輪っかが付いているのでその辺の枝を差し込んでしっかりと固定しました。
焚き火の語らいが終わるといよいよ就寝タイム。最初は体が温まっているので中間着にダウン+レインウェアでサバイバルシートにくるまればそれほど寒くないわ~~と余裕でしたが、寝ていると段々背中から冷えがやってきます。テント泊と違いマットがないので、レジャーシートを背中に敷いただけ。足元も寒いので、靴を脱いでザックの中に足を突っ込み、ニット帽をかぶり首にはフリースのネックウォーマー。首を温めるとかなり違います。寒かったけど車から持ってきた毛布の誘惑に負けることなく一夜を乗り切りました。
夜中に冷え性のやっさんのツェルトからガサガサと試行錯誤する音が聞こえてきたので、自分より弱っている人間がいることでちょっと気持ちに余裕が出ましたが、もちろんよく寝られず翌朝はズタボロに。。。遭難って大変です。それでも寒さに耐えられることがわかったので自信がつきました!
今回、サバイバルシートはペラペラのもので、端っこを体に挟んで固定しただけだったのですが、もっとぐるぐる巻きにして何重かにしたらもう少し保温力をあげられたのかなと思います。
また、靴を脱いで寝たのですが、起きたら脱いだ靴がツェルトの外に飛び出してしまっていたので、本当の遭難の時は荷物の置き場所もちゃんとしないと濡れてしまうなぁと思いました。
何はともあれ、今回のビバークを体験したことで怖いもの無し??伊吹山ナイトハイクでも野宿(仮眠)出来そうです!
企画してくれたたろーさん、ツェルト研究家のつよっさん、フォローしていただきありがとうございました!
○たろー
私自身、ツエルト泊は沢や駐車場での前夜泊で使用した程度でフォースとビバーク(不意の露営)の経験は1度しかありません。この時は真夏の鈴鹿だったので、合羽を着てザックの上にごろ寝しただけ、ツエルトを使ってのビバークは初めてです。
一番驚いたのは、みんなツエルトをポール(ストック)と張綱を使って張っていた事です。このやり方は基本ペグで地面に固定しないといけないし、慣れないと時間がかかりますし、風が吹けばすぐに倒れてしまいます。やはり一番いいのは木の間に紐(今回は荷造り紐を使いました)を通すやり方です。ビバークは緊急事態なので素早く行う事が重要です。(薪集めなど他にもやる事があるかもしれない)
もう一つ堪えたのは地面からの冷えです。レジャーシートを地面に敷いて、さらに空にしたザックを背中の下に敷きましたが冷たさは雪山以上でした。
体を横たえて休むのが重要だと思っていましたが、地面からの冷却が大きい場合、座った姿勢で接地する面積を少なくする事が有効なのではと思いました。更に複数人で一つのツエルトに入れば他人の体温で暖かいし。
とにかくビバークの第1の目標は死なない事なので、テントのような快適さを求めると違った答えに行き着くような気がしました。この辺りはまた機会があれば考えてみましょう。
最後に、みんな寝られなかったという感想を多く聞きましたが、翌日、地図読み山行でちゃんと歩けたんだから全く問題なし。体はちゃんと休まってますよ。
何はともあれ、疑似でも体験できたのは良かったです。これでもし万が一ビバークしなくてはいけなくなってももう怖くないでしょ。どんなに辛いかもう判っているんだから対処も可能ですよね。
<写真>
以上
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